Batch Processing(一括処理)

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概要

Batch Processing(一括処理)画面ではカスタムの一括処理作業環境を作成し、複数のファイルに対し同様の処理工程を一括で適用する事で、作業時間を大幅に短縮することができます。複数の一括処理作業をバックグラウンドで同時に並列させることができますので、RAオーディオエディターでほかのタスクを実行しながら一括処理作業を行うことができます。

RX Batch Processing Window

一括処理画面は以下の方法で表示できます:

  1. RXオーディオエディターの”Window(画面)“メニューへナビゲートし、”Batch Processing(一括処理)“を選択します。
  2. デフォルトのキーボードショートカット(MacはCommand+B、WindowsはCtrl+B)でも一括処理画面を開くことができます。

一括処理のJobリスト

一括処理のJobリストでは、一括処理作業に対する追加、名称変更、削除、そして作業の一時停止が行えます。

Batch Processing Job List Panel

Add(追加)

新規で一括処理作業を追加します。追加されたJobはリストの末尾に表示されます。

Batch Processing Add Job Button

Rename(名称変更)

一括処理作業の名称はカスタマイズできます。名称を変更したいJob名をダブルクリックし、テキスト編集ボックスにて名称を入力した上で、EnterまたはReturnキーを押して変更を更新します。

Remove(削除)

Jobを選択した上でRemove(削除)ボタンをクリックすると、そのJobをリストから削除することができます。

Batch Processing Remove Job Button

Pause All(全て一時停止)

一括処理作業は並列して実行することができます。全てのアクティブな作業は一括処理のJobリストの下にあるPause all(全て一時停止)ボタンをクリックする事で、一時停止することができます。

Batch Processing Pause All Jobs Button

Input Files(ファイル入力)

ファイル入力パネルでは、選択された一括処理作業に対し、ファイルの追加と削除を行えます。

Batch Processing Input Files Panel

Add Files(ファイルを追加)

以下の何れかの方法で、選択中の一括処理作業へファイルを追加することができます:

  • Input files(ファイル入力)パネル下にあるAdd files…(ファイルを追加)ボタンをクリック。
    Batch Processing Add Files Button

  • ファインダー(Mac)またはウィンドウズ・エクスプローラー(Windows)から一括処理画面のファイル入力パネルへファイルをドラッグ&ドロップ。

ヒント

ファインダーまたはウィンドウズ・エクスプローラーからファイルを選択する際にCommandキー(Mac)またはctrl キー(Windows)を押すと、同一フォルダから複数のファイルを追加することができます。

Remove files(ファイルの削除)

選択された処理作業にて、ファイル入力リスト内のファイル名の右にある”-“ボタンをクリックすると、そのファイルを削除することができます。

Batch Processing Remove Files Button

Processing Steps(処理工程)

処理工程パネルでは、選択された一括処理作業に対する作業工程の追加、削除、及びカスタマイズを行うことができます。

Batch Processing Processing Steps Panel

Add Steps(工程を追加)

+ボタンをクリックして処理チェーンに新規工程を追加します。

Remove Steps(工程を削除)

-ボタンをクリックして処理チェーンから該当する工程を削除します。

Customize Settings(設定をカスタマイズ)

各作業工程には、処理を実行するモジュールを選択し、関連する設定項目を構成するオプションが設けられています。

Default processing step

Module Selection Menu(モジュール選択メニュー)

左端のドロップメニューから処理を実行するモジュールを選択します。

Custom Settings/Preset(カスタム設定/プリセット)

モジュール設定のソースを選択します:

Custom settings(カスタム設定): これが選択されると、該当するモジュール画面のその時の設定に基づいた設定となります。カスタム設定が選択されると、”View(表示)”と”Record(記録)”ボタンが表示されます。処理を適用する上で、設定は記録される必要があります。

  • View(表示): 選択されたモジュール画面を開きます。
  • Record(記録): 該当する工程を処理するため、選択されたモジュールのその時の設定をキャプチャします。

Preset(プリセット): ここが選択されると、カスタム設定/プリセットメニュー右に表示されたドロップダウンメニューにて選択されたプリセットに基づいた設定になります。

Output Options Panel(出力オプションパネル)

このパネルでは、処理済みファイルの保存先の指定、ファイル名の変更、そして選択された一括処理作業の出力ファイル形式の構成を行うことができます。

Batch Processing Output Options Panel

File Location(ファイルの保存場所)

以下のオプションがあります:

  • Original file’s folder(オリジナルファイルのフォルダ): 処理ファイルをオリジナルファイルと同じディレクトリへコピーします。
  • Choose folder…(フォルダを選択): 表示されるシステムダイアログから処理ファイルの保存先を選択します。

File Naming(ファイルの名称変更)

  • Modify file name(ファイル名を変更): 選択されていると、ファイル名を変更するオプションが表示されます。
    • ファイル名の先頭か末尾に日付と時間を追加。
    • ファイル名の先頭か末尾に任意のテキストを追加。
  • Keep same file name(同じファイル名を維持)

File Format(ファイル形式)

出力ファイル形式を選択し、選択されたファイル形式に沿ってオプション項目(ビットレート、品質など)を設定します。

選択可能なファイル形式:

  • WAVE
  • Broadcast Wave (BWF)
  • AIFF
  • FLAC
  • Ogg Vorbis
  • mp3

ファイル形式のオプション項目は、”Set Output Options…(出力オプションを設定)” ボタンをクリックすると構成できます。

Duplicate Processing Steps(処理工程のコピー)

選択されている一括処理作業と同じ処理工程を作成します。

オリジナルのJobにある入力ファイルは、コピーされた一括処理作業にはコピー*されません*。