Spectrum Analyzer(スペクトル・アナライザー)

概要

スペクトル・アナライザーは波形から周波数情報を抽出する上で高速フーリエ変換(FFT = Fast Fourier Transform)方式 を用います。FFTのサイズによって、グラフ上には幾千もの周波数帯域の信号レベルが視覚化されます。

RXのスペクトル・アナライザーは、プレイヘッド位置の音声の周波数分布、選択範囲の平均周波数分布と帯域幅、またRXか ら出力した音声の周波数分布をリアルタイムで表示します。

操作項目

Spectrum Analyzer Window

チャンネル・ビュー選択ボタン

スペクトル・アナライザーでステレオ音声を確認している場合、スペクトル画面の右上隅にあるLまたはRボタンをクリック すると左または右チャンネルのスペクトル表示をオンまたはオフにすることができます。

ピーク検出

RXスペクトル・アナライザーにはデータ内のピークを自動的に検出するピーク検出機能があります。スペクトルのピーク付 近にマウスカーソルを合わせると、ピークの正確な周波数、振幅、および最も近い音符が表示されます。このピーク検出値 の読み取り機能は単にディスプレイを拡大したり設定ウィンドウからFFTサイズを拡大してグラフを調べるよりもはるかに 高い精度を誇ります。

円はスペクトルのピークの正確な振幅と周波数を表示しています。それぞれのスペクトルのピークは複数のFFTビンで構成 されてパワーが加算されるため、通常はスペクトルよりわずかに上に表示されます。この現象はスペクトルの不鮮明化(ま たは周波数の不鮮明化)として知られており、重み付けウィンドウの設定によって制御されます。


RX 9.3.0