Batch Processor
概要
Batch Processing(バッチ処理)ではカスタムモジュールチェーンを使用して複数のファイルを一度に処理することで時 短、効率化を図ることができます。また、バッチ処理はRX Audio Editorを使用中にバックグラウンドで処理することが可 能で、RXでの作業中に他のタスクを実行させることが出来ます。
バッチ処理のウィンドウを開く手順は次の通りです。
- RX Audio Editorの “Window"メニューを開き、“Batch Processor"を選択します。
- デフォルトのキーボードショートカットを使用して、バッチプロセッサウィンドウを開くことも出来ます。Macでは Cmd+B、WindowsではCtrl+Bです。

Batch Processor Presets

ここをクリックしてプリセットを保存、読み込み、更新します。出力のオプションやModule Chainの情報もプリセットと一 緒に保存されます。
Learn more about saving presets
プリセットの保存についてはRXモジュールに関する一般的な操作の章をご参照下さい.
Input(バッチ処理への入力)
Inputのセクションにファイルを追加します。追加すると、ファイルのチャンネル数、ビット深度、サンプルレート、ファ イルの長さが表示されます。
ファイルの追加
ファイルは以下のいずれかの方法でバッチ処理ウィンドウに追加することができます。入力セクションの上部にある"Add Files"ボタンをクリックします。
Finder(Mac)またはWindowsエクスプローラ(Windows)から、バッチプロセッサウィンドウの入力ファイルセクションに ファイルまたはフォルダをドラッグ&ドロップします。追加されたフォルダの構造は出力ディレクトリにおいても保持され ます。
Tip
同じフォルダから複数のファイルを追加するには、FinderまたはWindowsエクスプローラのダイアログで Commandキー (Mac)またはCtrlキー(Windows)を押しながらからファイルを選択します。
ファイルの削除

バッチプロセッサからファイルを1つずつ削除するには、ファイルの上にカーソルを置いたときに表示される「X」をクリッ クします。上部にある"Remove All FIles"ボタンをクリックすると、Inputセクションからすべてのファイルが削除されま す。
Module Chain(モジュールチェーン)
処理の流れはBatch Processorウィンドウ内のModule Chainで設定します。新しいModule Chainを作ることも出来ます し、ドロップダウンメニューからプリセットを読み込むことも出来ます。
Learn more about the Module Chain
RX 9のモジュールチェーンはBatch Processorの中で使うことが出来ます。Module Chainの 詳細な使用方法はこちらをご覧下さい。
Note
Wow & Flutter はBatch Processorで使用することは出来ません。
Output(出力)
このセクションでは、処理されたファイルの出力先の選択、ファイル名の変更、出力ファイル形式等を設定出来ます。
“Choose folder…“ボタンを押すとシステムダイアログが表示されるので、そこで処理後のファイルの出力先を選択して下 さい。ソースと同じ場所に出力する場合は出力パネルの楕円のボタンをクリックし"Same as Original Location"を選択し ます。

選択した出力先でも入力のフォルダ構造が維持されます。
Naming(ファイルの命名)
ファイル名を変更する場合、追加するテキストをNamingのフィールドに入力し、元のファイル名の前につけるか(|<-)後 につけるか(->|)アイコンを選択します。
File Format(ファイルフォーマット)
出力ファイル形式を選択しオプションを設定します(例:ビットレート、圧縮品質など)。利用可能なファイル形式は下記 の通りです。
- WAVE
- AIFF
- FLAC
- Ogg Vorbis
- MP3