Pitch Contour(ピッチ等高線) [STD & ADV]

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概要

ピッチ等高線モジュールは、選択範囲の時間に対するピッチ変更を可能にします。これは、細やかなピッチ補正や時間軸上での緩やかなピッチの流れの補修を迅速に行う際に役立つツールです。

ピッチ等高線モジュールは連続的に再生速度を変える事によってピッチの変更を行います。ここで得られる効果は、レコードやテープの再生速度を再生中に変更する際に得られる効果と類似しています。

ピッチ等高線モジュールは時間とピッチの変更を行う上で同調的な再サンプルを行っているため、時間を調整する事なく、ピッチのみを調整する事はできません。

操作項目

Pitch Contour user interface

Smoothing(スムーシング)

複数のピッチ点が存在する場合、この値を高くするとピッチ曲線が平滑になります。これはピッチのノンリニアな変更を修正する際に便利な機能です。

Reset(リセット)

全てのピッチ点を削除し、Smoothing値をデフォルトへ戻します。

ピッチ等高線グラフ

  • 水平方向の軸は時間を秒で表します。水平方向の軸の幅は選択範囲の長さを表します。範囲選択を行っていない場合、水平方向の軸はファイル全体の長さを表示します。
  • 垂直方向の軸は適用されるピッチ変更の分量を示します。画面の上半分の曲線は高いピッチへの変更を示し、それに応じてオーディオの尺も縮まります。画面の下半分の曲線は低いピッチへの変更を示し、それに応じてオーディオの尺も長くなります。
  • 時間に対する緩やかなピッチ変更は、画面右端あるいは左端のポイントを調節し、直線のスロープを選択範囲の始端から終端まで描く事によって補正できます。これらの点は垂直軸に対しロックされています。

ヒント

  • 等高線画面上をクリックすると新たにピッチ点が作成されます。最大20ピッチ点まで作成する事ができますので、複雑なピッチ変更にも対応する事ができます。
  • このピッチ点をクリックしてドラッグすると、それに応じてピッチ曲線の形状が変化します。
  • ピッチ点をダブルクリックすると、値が0へ設定されます。
  • ピッチ点を右クリックすると、その点を削除します。
  • Control/commandキーを押しながらドラッグすると、ポイントの微調整ができます。