De-plosive(破裂音除去)[STD & ADV]

言語:
モジュール&プラグイン

概要

De-plosive(破裂音除去)はインテリジェントに破裂音を検知し、ダイアログの基本周波数やハーモニクスを留めたままノイズ成分を分離し、オーディオ信号から除去します。

操作項目

De-plosive module interface

  • SENSITIVITY(感度): このスライダーで破裂音除去の検出感度を調整します。オーディオから効果的に破裂音が除去されない場合は、このパラメーターの数値を上げると、更に破裂音の検出感度が高まります。このパラメーターは、全体的な破裂音削除の効率という面では、Strength(強さ)を上回ります。
  • STRENGTH(強さ): ここでは発生する破裂削除の度合いを調整します。数値が高いほど破裂音の削除される度合いは強まりますが、問題のない声の部分の信号へも影響を及ぼす可能性が高まります。
  • FREQUENCY LIMIT [Hz](周波数限度): ここでは減退される信号の最高周波数を設定します。稀に、破裂音の周波数の上限が300–400 Hz近辺まで達することがありますので、破裂音を含まない信号へ影響を及ぼさないよう、状況に合わせて適宜数値を設定してください。


更なる情報

画像で見る例

破裂音除去は、パ行、タ行、カ行及びバ行を発音する際に、マイク入力時に生じる大きな音圧の変化と、それによる音の損傷を招く破裂音を、最小限度まで除去すべく開発されました。破裂音は通常、20–300 Hz周辺のローエンドの音の塊として聞こえ、時には500 Hz辺りまで音域が上がることもあります。

Spectrogram with plosives


既にフィルター処理されたオーディオに破裂音除去を使用する際の注意点

破裂音除去は20から80 Hzまでの周波数帯を使用して破裂音を検出します。ハイパスフィルターでオーディオにフィルターが適用されている場合、破裂音除去の検知システムが正常に作動しない可能性があります。このため、破裂音除去は、フィルタリングされていない状態のオーディオに対して使用することが推奨されます。