ファイルの作業
インポート: サポートされるファイル形式
インポート: オーディオファイル形式 | インポート: ビデオファイル形式 ** |
---|---|
WAV | AVI |
BWF | MPEG |
AIFF/AIF | WMV |
MP3 | MPV |
FLAC | M4V |
AAX (Amazon 可聴) | |
SD2 | |
OGG | |
WMA | |
CAF |
** ビデオファイル形式に関する注意点
- 上記のビデオファイル形式をインポートする際に、実際にインポートされるのは オーディオ のみであり、RXはビデオの再生をサポートしません。
- RX 6オーディオエディターでQuickTime形式(.MOVなど)を開くにはQuickTimeのインストールが必須です。
ヒント: スプリットステレオを単一のタブで展開する際のオプション
(.L及び.R)または(.1及び.2)のように拡張子のついたモノのオーディオファイルは、モノファイル(モノのタブが2つ)あるいはスプリットステレオ(ステレオファイルのタブが1つ)として開くことが可能です。詳細はPreferences > Misc にてご確認ください。
エクスポート: サポートされるファイル形式
エクスポート: オーディオファイル形式 |
---|
WAV |
BWF |
AIFF |
OGG |
FLAC |
MP3 [STD & ADV] |
ファイル形式の依存状態
幾つかのファイル形式はOSに依存しているため、状況によってはRXオーディオエディターへインポートできない場合があります。例えば、Windowsの形式(WMAやWMVなど)はOS Xでは開くことができないかもしれず、QuickTime形式(AAC、MOV、M4Vなど)をWindowsで開くにはQuickTimeがインストールされた状況でRX 6オーディオエディターを32-bitモードで使用する必要があります。
サポートされるオーディファイルとビデオファイルに関するKnowledgebase Article
サポートされるオーディファイルとビデオファイルの最新情報は、こちらのknowledgebase articleをご参照ください:
サポートされるオーディオ及びビデオファイルに関するKB記事
ファイルの新規作成
RXで新規ファイルを作成するには:
- Fileメニューを開き
- “New…”を選択します
- この際、作成するファイルのファイル名、サンプルレート、チャンネル数を決定します。
ヒント: クリップボードのコンテンツからファイルを新規作成
既存のRXファイルからオーディをコピーするなどして、クリップボードにオーディオデータがある場合は、そのオーディオデータを基に、ファイルを新規で作成することができます。
- “File”メニューより“New from Clipboard”を選択するか、あるいはキーボードショートカットの Command+Shift+N (Mac)かCtrl+Shift+N (Windows)を使用してください。
作成される新規ファイルのサンプルレートとチャンネル数は、クリップボードのオーディオデータに準じます。
ファイルのインポート
RX 6オーディオエディターではファイルのインポート方法は4通りあります:
- Fileメニューより「Open…」を選択し、ファイルを開きます。
- OSからRX UIへファイルをドラッグ・ドロップしファイルを開きます。
- Finder/エクスプローラーからドック内/デスクトップのRXアイコンヘドラッグしてファイルを開きます。
- アプリケーションにファイルがロードされていない状態で、RX画面の中央にあるRXロゴをダブルクリックしてファイルを開きます。
ファイルタブの管理
RXでは最大16ファイルまで同時に開くことが可能です。
使用中のファイルをナビゲートする場合は、タブをクリックするか、あるいは以下のキーボードショートカットを使用します:
動作 | Macのキーボード ショートカット | Windowsのキーボード ショートカット |
---|---|---|
現在選択されているタブの右隣のファイルタブを選択 | Control+Tab | Alt+Tab |
現在選択されているタブの左隣のファイルタブを選択 | Control+Shift+Tab | Alt+Shift+Tab |
ファイルタブを右クリックすると、更にタブを閉じるための幾つかのオプションが表示されます。
複数のファイルが開いている場合、ファイルタブの隣に矢印ボタンが表示されます。矢印ボタンをクリックし、メニューからタブを選択することで、見えていないファイルタブへアクセスすることができます。
ファイルの保存
RX 6オーディオエディターではファイルの保存方法は何通りかあります。保存の操作方法は以下の通りです:
名称 | 説明 | Macのデフォルトのショートカット | Windowsのデフォルトのショートカット |
---|---|---|---|
Save(保存) | 非圧縮ファイル形式(.wavまたは.aiff): ディスクのオリジナルファイルを上書きします。 | Command+S | Ctrl+S |
圧縮ファイル形式: ファイルをエクスポートのダイアログが開きます。 | Command+S | Ctrl+S | |
Save As…(別名で保存) | 非圧縮ファイル形式(.wavまたは.aiff): 同じファイル形式を使用の上、ファイルのコピーを保存します。 | Command+Shift+S | Ctrl+Shift+S |
圧縮ファイル形式: ファイルをエクスポートのダイアログが開きます。 | Command+Shift+S | Ctrl+Shift+S | |
Save RX Document(RXドキュメントを保存) | 拡張子.rxdocをつけてファイルを保存します(詳細は後述) | ||
Save RX Document As…(RXドキュメントを別名で保存) | .rxdocファイルのコピーを保存します。 |
自動保存
デフォルトでは、RXオーディオエディターは自動的に編集セッションのバックアップを保存します。RXアプリケーションを起動すると、直近で使用されていたオーディオファイルの編集セッションが開きます。これは”Preferences -> Misc.“タブの”Resume last editing session when app starts”で変更することができます。
RXドキュメントの保存
RXドキュメントファイル形式(.rxdoc)でファイルを保存し、編集のアーカイブを行うことができます。RXドキュメントにはオリジナルのファイル、行った編集作業の全て、そして直近の範囲選択や表示画面の状態が含まれます。 RXドキュメントはRXでのみ開く事が可能です。 ファイルを別の環境(DAWやメディアプレーヤーなど)で開く必要がある場合は、別のファイル形式(WAVやAIFFなど)で保存する必要があります。
RXドキュメントそして保存するには、File -> Save RX Document…と進み、保存先を指定します。
RXドキュメントファイルは、ファイル全体に複数回に及ぶ処理を行った際などは、大容量となる可能性がありますことをご留意ください。
エクスポートのオプション
エクスポートの際は出力ファイルの名称、ディレクトリ、ビットデプスを指定することができます。RX 6オーディオエディターには5通りのエクスポート方法があります:
- Export File(ファイルをエクスポート)
- Export Selection(選択範囲をエクスポート)
- Export Regions to Files(ファイルとしてリージョンをエクスポート)
- Export Screenshot(スクリーンショットをエクスポート)
- Export History as XML(XMLとして履歴をエクスポート)
Export File(ファイルをエクスポート)
- File… > Exportと進みます。
- エクスポートのファイル形式を選択し、関連する設定項目を然るべき設定にします(選択可能な設定項目は以下の表を参照)。
- “OK”をクリックします。
- システム画面にてファイル名を入力し、保存先を指定します。
- “Save”をクリックしてファイルをエクスポートします。
ヒント
- Reopen file in RXのチェックボックスにチェックを入れると、エクスポートが完全に終了した後に、エクスポートしたファイルをRX 6オーディオエディターで開きます。
エクスポート形式のオプション
RX 6ではエクスポート時に、以下のファイル形式が選択できます:
- WAV
- AIFF
- FLAC
- OGG VORBIS
- MP3 [STD & ADV]
以下はそれぞれのファイル形式に対するエクスポートオプションの一覧です。
非圧縮エクスポートファイル形式
非圧縮形式 | ビットデプス | ディザー | BWF | 非オーディオデータの保存 |
---|---|---|---|---|
WAV | 16ビット、24ビット、32ビット(浮動)、32 ビット(int) | なし、ホワイトノイズ(TPDF)、ノイズ形成(MBIT+) | broadcast waveファイル形式 | エクスポートされるファイルは元のファイルのメタデータを保持 |
AIFF | 16ビット、24ビット、32ビット(浮動)、32 ビット(int) | なし、ホワイトノイズ(TPDF)、ノイズ形成(MBIT+) | 該当なし | エクスポートされるファイルは元のファイルのメタデータを保持 |
圧縮エクスポートファイル形式
可逆圧縮
形式 | ビットデプス | ディザー | 圧縮レベル |
---|---|---|---|
FLAC | 8ビット、16 ビット、24ビット | なし、ホワイトノイズ(TPDF)、ノイズ形成(MBIT+) | FLACエンコーダーの圧縮レベルを調整。強い圧縮値はエンコードにCPU時間を要しますが、ファイル容量が若干小さくなります。FLACは可逆形式の為、FLAC圧縮の設定値はファイルの品質に影響しません。 |
不可逆圧縮
形式 | 品質 | モード | ビットレート |
---|---|---|---|
OGG | Vorbis圧縮アルゴリズムのビットレートを調整します。高いオーディオ品質には高いビットレートが必要となり、結果としてOggファイルの容量は大きくなります。 | 該当なし | 該当なし |
MP3 [STD & ADV] | 該当なし | 時間に対して如何にビットレートが異なるかを操作。コンスタントビットレート(CBR)、平均ビットレート(ABR)、可変ビットレート(VBR)。 | MP3圧縮アルゴリズムのビットレートを調整。ビットレートが高いほどオーディオの品質は向上しますが、ファイルサイズは増加します。 |
Export Selection(選択範囲をエクスポート)
このオプションを使用すると、ファイル全体ではなく選択された範囲のみ新規ファイルとしてエクスポートする事ができます。
- File > Export Selectionと進むとExport Fileダイアログが表示されます。
- 前述のステップに従い作業します。
Export Regions to Files(ファイルとしてリージョンをエクスポート)
RXではリージョンのあるオーディオファイルから複数のリージョンをファイルとしてエクスポートすることができます。リージョンをエクスポートするには:
- File > Export Regions to Filesと進みます。
- Export画面からファイル形式を選択します。
- ファイル保存のダイアログにてファイルの保存先を指定します。
- 拡張子が必要な場合はOptional prefix 欄に拡張子を入力します。
注
- 拡張子を入力しない場合、リージョン名がそのままファイル名となります。リージョン名が重複する場合は数字が割り振られます。
- Saveをクリックします。
Export Screenshot(スクリーンショットをエクスポート)
RXでは使用中のスペクトログラム/波形画面をPNG イメージファイルとしてエクスポートする事が可能です。この機能は修復状況のアーカイブを作成する場合や、科学的犯罪捜査の文書化の際などに便利です。
Fileメニューより「Export Screenshot」を選択すると、その時のスペクトログラム/波形画面がメニューに表示されますので、サイズや位置を調節してください。
注:
波形とスペクトログラムの比率はFile -> Export Screenshotでは調節できませんので事前に調節してください。
スクリーンショットのサイズはクリックしたドラッグする形で引き延ばしたり縮めたりすることが可能です。この場合、縦横の比率は自動的に決められますので、寸法を指定したい場合は’Width’と’Height’へ直接数値を入力してください。
注:
スクリーンショットの寸法の上限は、コンピューターの画面の解像度により異なります。
スクリーンショットの寸法を変更した後は、「Save」をクリックした上で、名前を入力し.PNGスクリーンショットの保存先を決定してください。
ヒント
スクリーンショットの保存を迅速化する場合は(ファイルサイズは大きくなりますが)、Maximum image compressionを無効化してください。
Export History as XML(XMLとして履歴をエクスポート)
xmlドキュメントとして、現在のファイルタブの取り消し履歴リストをエクスポートします。
ファイル情報
Window > File Infoで表示できるファイル情報のダイアログボックスには、一般情報、そして詳細情報と、選択肢が二つあります。詳細情報にはファイルタイプに由来する情報が表示されます。以下の表が各選択肢の一覧です:
一般情報
情報 | 概要 |
---|---|
Name | 現在のファイル名 |
Duration | ファイルの長さ |
Sampling rate | ファイルのオリジナルサンプルレート |
Bit depth | ファイルのオリジナルビットデプス |
Channels | モノまたはステレオ |
Size on disk | ファイルのバイト容量 |
詳細情報
情報 | |
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Timecode(タイムコード) | |
Created by(制作者) | |
Originator reference(制作者関連情報) | |
Date created(制作日) | |
Time created(制作時間) | |
BWF version(BWFバージョン) | |
Coding history(変換履歴) | |
Track Title(トラック名) | |
Artist(アーティスト名) | |
Album(アルバム名) | |
Date(日付) | |
Track Number(トラック番号) | |
Comment(コメント) | |
Genre(ジャンル) |
ファイルを閉じる
ファイルの閉じ方は2通りあります:
- Close(閉じる): 使用中のファイルを閉じます。変更が完了していない状態(タブ上のファイル名にドットかアスタリスクがつく形で表示)でファイルを閉じようとすると、RXは保存の必要性を確認します。アプリケーションを終了する際は、変更がセッションデータに反映されるためRXは保存の必要性の確認を行いません。
- Close All(全て閉じる): 全てのファイルを瞬時に閉じます。変更が完了していない状態でファイルを閉じようとすると、RXは保存の必要性を確認します。
ファイルを閉じる際のデルフォトのキーボードショートカット:
実行内容 | Macのキーボードショートカット | Windowsのキーボードショートカット |
---|---|---|
現在のファイルタブを閉じる | Command+W | Ctrl+W |
全てのファイルタブを閉じる | Command+Shift+W | Ctrl+Shift+W |