プラグインオートメーション
概要
オートメーションは、ミックスの時間経過と共に特定のパラメーターを自動的に調整し、コーラス中のステレオ拡幅やソロの際のEQブーストといった効果を実現する上で便利です。Ozoneではエフェクトのオートメーションが可能なホストアプリケーションを使用すれば、数多くのパラメーターが自動化できます。
Ozoneでオートメーションを使用する
オートメーションの実施方法や仕様はホストアプリケーションにより異なります。ミックスの自動化に関する詳細は使用するホストアプリケーションのマニュアルをご参照ください。
通常は、Ozoneを普通のエフェクトとしてトラックにインサートし、ホストアプリケーションのトラック画面上でオートメーションのエンベロープをアサインするのが一般的な方法となります。
このエンベロープにより、Ozoneの各パラメーターがミックスの中で時間経過と共にどのように変化するかを操作します。この場合、パラメーター調整の殆どは、Ozoneの画面内で操作項目を調整するのではなく、ホストアプリケーションのトラック画面上にて、曲線やエンベロープをドラッグすることで行われます。
Ozoneにおけるオートメーション関連のパラメーター名
我々は操作項目にインテリジェントな名称をつける最大限の努力を行いましたが、ここでオートメーション可能なOzoneのパラメーターの全リストを提示すると、いささかユーザの皆様を圧倒させてしまうかもしれません。
各マルチバンドモジュールは、パラメーター毎に最大4バンドの項目がリスト上に表示されます。
例えば、“Dynamics: Comp Thresh Band 1”はダイナミックモジュールのバンド1におけるコンプレッサーのスレッシュホルド設定を意味します。
EQモジュールでパラメーターのオートメーションを実行する時は、Stereo/Mid/Leftパラメーターは接頭文字として“St/M/L”が付き、Side/Rightパラメーターには接頭文字として“S/R”が付くことを知っておく必要があります。
トラック画面にてオートメーションの操作を行う際は、ホストアプリケーションの中で、Ozoneインターフェースの操作項目が動くのを見て取ることができます。我々はCPUパワーが操作項目のグラフィックスのリドローに割かれず、オーディオ処理に割り当てられるよう、意図的にこれらの操作項目の位置が頻繁にアップデートされないよう設計しました。このため、グラフィックス上は、これらの操作ノブやスライダーなどが段階的に作動しているに見えますが、実際には平滑な動きで処理が施されていますのでご安心ください。
シースルー操作
トラック画面にてエンベロープを見ながら作業しながらも、Ozoneインターフェースをメインに作業する場合、我々は前面にあるOzoneをシースルーにする形でトラック画面が見えれば便利であることに気が付きました。このため、我々はOzoneにインターフェースの不透明度をコントロールできるスライダーをオプション画面に付加しました(プラグイン版のみSettings -> General -> Graphics -> Opacityからこの機能を使用することができます)。
これにより、Ozoneをシースルーにすることで、オートメーション曲線の状況とOzoneの動作状況の両方を同時に視認することができます。
これは全てのホストアプリケーションに付帯する機能ではなく、不透明度が100%を下回る程(インターフェースが透明に見えるようになればなる程)CPU使用率が高くなりますのでご注意ください。