さあ、始めましょう
概要
Neutron 4にようこそ!iZotope製品を使ったことのない皆さん、そしてNeutronについてもっと知りたい皆さん。このページは、そうした皆さんのためにあります。トピックは以下の通りです。
- プロダクトポータル
- Neutronのオーソライゼーション(認証)
- Detailed View(詳細設定画面)の操作
- Assistant View(簡易設定画面)の操作
- 信号の流れ
- シグナルチェインの構築
- Neutronのプラグインについて
- ワークフローのヒント
- プラグイン間コミュニケーションについて
プロダクトポータル
プロダクトポータルをダウンロード してNeutron 4を使い始めましょう。プロダクトポータルのダウンロードページでは新しく購入した製品の登録、既にお持ちの製品のダウンロード、インストール、オースライゼーションが出来る他、体験版/デモモードや拡張コンテンツにもアクセスすることが出来ます。
Neutronのオーソライゼーション(認証)
Neutron 4プラグインを初めて開くとオーソライゼーションウィンドウが表示されます。

- サインインを選ぶとプロダクトポータルのアプリが起動します。プロダクトポータルがインストールされていない場合はiZotopeのウェブページに接続されるので、そこでプロダクトポータルをダウンロードすることが出来ます。
- Manual Authorization(手動オーソライゼーション)を選択すると手動のオーソライゼーションのウィンドウが開きます。
このオーソライゼーションでは以下の操作が行なえます。
- TRIAL(体験版): 購入前の10日間の評価期間の間プラグインを製品版と同じ状態で使います。
- DEMO(デモモード): 10日間の試用期間ののちも機能が制限されたデモモードで製品の試用を続けます。
- AUTHORIZE: シリアルナンバーで製品をオーソライズします。
体験版モード
体験版モードでは10日間Neutron 4を試用することが出来ます。DAWやNLEで初めてNeutron 4のプラグインを起動した時から体験版モードがスタートします。オーソライゼーションウィンドウには、試用期間の残り日数が表示されます。Continueボタンをクリックするとオーソライゼーションウィンドウが閉じて体験版モードで使い続けることが出来ます。
デモモード
10日間の試用期間が過ぎた後も、Neutron 4をデモモードで使い続けることが出来ます。デモモードで試用を続ける場合はDemoボタンをクリックして下さい。
Demo Mode Limitations
Neutron 4のデモモードでは全ての操作項目とユーザー操作が無効になります。しかし、プレイバックとオートメーションは保存された状態のまま使えるため既存のセッションに悪影響が出ることはありません。
オーソライゼーションの方法
体験版/デモモードを解除するためには有効なシリアルナンバーで製品をオーソライズする必要があります。Neutron 4では3つのオーソライゼーションの方法があります。
- オンラインオーソライゼーション: インターネットを経由してNeutron 4をオーソライズします。
- オフラインオーソライゼーション: インターネット接続を使用せずにNeutron 4をオーソライズします。
- iLokオーソライゼーション: iLokのライセンス管理を用いてNeutron 4をオーソライズします。
Help with authorization
オーソライゼーションに困ったら iZotope製品のオーソライゼーションに関する詳細はリンク先の記事をご参照下さい。: https://support.minet.jp/portal/ja/kb/articles/izotope-howto-install.
Detailed View(詳細設定画面)の操作
Neutron 4のDetailed Viewは下記の画像の通り4つのエリアから構成されています。
- グローバルヘッダー: グローバルヘッダーエリアでは、プラグイン間コミュニケーションでの表示名の編集、Assistant、プリセットマネージャー、アンドゥ履歴、ゼロレイテンシー、オプション、ヘルプにアクセスすることが出来ます。
- シグナルチェイン: シグナルチェインではモジュールを追加/削除したり順番を並び替えることが出来ます。シグナルチェインのエリアはNeutron 4のマザーシッププラグインでのみ表示され、個別のコンポーネントプラグインでは表示されません。これは、各コンポーネントにはそれぞれ1つずつのモジュールしか含まれていないためです。詳細はシグナルチェインの項目をご参照下さい。
- 入出力パネル: 入出力パネルエリアにはグローバル入出力ゲインコントロール、入出力メーター、チャンネルオペレーションコントロールとグローバルバイパスボタンがあります。詳細は入出力パネルセクションをご参照下さい。
- モジュールインターフェース: モジュールパネルエリアは現在操作中のモジュールの全ての操作項目とメーターが表示されます。
Learn more: I/O panel & Global Header controls
General Controls の章に、入出力パネルとグローバルヘッダーに関する詳細説明があります。
Assistant View(簡易設定画面)の操作
Neutron 4のAssistant Viewは下記の画像の通り3つのエリアに分かれています。
- インテントコントロール: インテントコントロールはユーザーの狙いや意図をNeutronに伝えるコントロールで、トーナルバランス、ダイナミクス、キャラクターとステレオ幅を幅広く設定することが出来ます。これらは、最初にNeutron 4のアシスタントを作動させた時に賢くセットされます。
- ターゲットライブラリ: ターゲットライブラリにはNeutron 4が音作りのスタート地点を作るためのターゲットがリスト表示されます。このライブラリは楽器のタイプごとに分類されているのに加え、ユーザー自身の素材を読み込むことが出来るカスタムフォルダーで構成されます。
- メーター: Assistant Viewのメーターでは選択されたリファレンスターゲットもしくはファイルの周波数バランスに対し入力信号がどのようなバランスになっているかが表示されます。
Learn more: Neutron 4 Assistant
Assistant の章でNeutron 4のアシスタントについてより詳しく解説しています。
信号の流れ
Neutronプラグインにおける信号の流れは次のダイアグラムの通りです。
- 入力ゲイン
- シグナルチェイン (マザーシッププラグインのみ)
- 出力ゲイン
- リミッター (マザーシッププラグインのみ)
シグナルチェインの構築
Neutron 4マザーシッププラグインでは、モジュールの追加や削除をすることが出来ます。デフォルトではEqualizer モジュールのみがシグナルチェインにセットされています。
Learn more: Signal Chain
シグナルチェインの詳細については General Controls(全体的な操作項目) の章をご参照下さい。
Neutronのプラグインについて
このマニュアルでは、Neutron 4のプラグインを説明する際に「マザーシップ」と「コンポーネント」という用語を使用します。
- マザーシッププラグインとは:
- Neutron 4のメインプラグインを指します。
- 1つのプラグインインスタンスで複数のモジュールを使った処理を行うことが出来ます。
- コンポーネントプラグインとは:
- Neutronマザーシッププラグインに含まれる個別のプラグインを指します。つまり、Compressor、Equalizerなどのことです。
- 各モジュールの性質に特化した処理を行うことが出来ます。
- 単一のモジュールのみを使用する際はマザーシッププラグインの代わりにコンポーネントプラグインを使うことでマシン負荷を軽減することが出来ます。
マザーシップとコンポーネントの違い
Neutron 4マザーシッププラグインで使用できる幾つかの機能は、コンポーネントプラグインでは使用できません。それらの機能は以下の通りです。
- リミッターが使用できるのはNeutronマザーシッププラグインのみです。
- グローバルゼロレイテンシーモードはSculptorのコンポーネントプラグインでは使用できません。
- グローバルゼロレイテンシーモードはUnmaskのコンポーネントプラグインでは使用できません。
- アシスタントのPre-EQによる静的なトーンマッチングはSculptorコンポーネントプラグインでは使用できません。
- Assistant Viewは(ターゲットライブラリ、トーナルバランスカーブ、インテントコントロールを含む)はコンポーネントプラグインでは使用できません。
コンポーネントプラグインとモジュールの比較
以下の表はNeutronコンポーネントプラグインがマザーシッププラグインでもモジュールとし使用できるか否かをまとめたものです。
機能名 | コンポーネントプラグイン | モジュール |
---|---|---|
Unmask | ○ | ○ |
Compressor | ○ | ○ |
Equalizer | ○ | ○ |
Exciter | ○ | ○ |
Gate | ○ | ○ |
Sculptor | ○ | ○ |
Transient Shaper | ○ | ○ |
Tonal Balance Control 2 | ○ | X |
Visual Mixer | ○ | X |
Relay | ○ | X |
ワークフローのヒント
Neutronのプラグインには様々な使い方がありますが、どこから手を付けていいか迷った場合は以下のワークフローをお試し下さい。
アシスタントを使用する
Neutron 4マザーシッププラグインとNeutron 4 Visual Mixerプラグインを使えば、AIが貴方のトラックまたはミックス全体を解析し、ミキシングや音作りのスタート地点を提案してくれます。
アシスタントを使って各トラックのミックスのスタート地点を作ってみましょう。アシスタントを使用するにはNeutron 4マザーシッププラグインをトラックにインサートし、アシスタントボタンをクリックして下さい。アシスタントボタンはグローバルヘッダエリアのプリセットボタンの左にあります。
More Info: Mix Assistant
アシスタントの詳しい使い方についてはAssistant の章をご参照下さい。
プリセットを使用する
Neutron 4のプリセットマネージャーにはバラエティに富んだプリセットが用意されています。グローバルヘッダにあるPresetsボタンをクリックしてプリセットマネージャーを開いてみましょう。プリセットマネージャーからプリセットを選択するか、Presetsボタンの右にある左右の三角ボタンをクリックしてグローバルプリセットを切り替えることが出来ます。
More Info: Preset Manager
Neutronプリセットマネージャーの詳しい使い方についてはPresets の章をご参照下さい。
Module Presets in the Neutron Mothership Plug-in
マザーシッププラグインではグローバルプリセットマネージャーの他におジュールプリセットマネージャーを使用することが出来ます。モジュール内でプリセットを使用するには、シグナルチェインにあるモジュールのプリセットボタンをクリックして下さい。
プラグイン間コミュニケーションについて
iZotopeプラグインはおプラグイン間コミュニケーション(IPC)の技術を用いて異なるトラックにインサートされたiZotopeプラグインの間でお互いにオーディオデータのやり取りを行うことが出来ます。
Neutron 4に含まれるIPCの機能は以下の通りです。
- Equalizer モジュールに含まれるMasking Meter ではIPC対応プラグインがインサートされた他のトラックとの間で生じているマスキングをハイライト表示することが出来ます。詳細はMasking Meter の章をご参照下さい。
- Visual Mixer に含まれるAssistant ではIPC対応プラグインをインサートしたトラックに対しグループ化とレベル調整を行いミキシングのスタート地点となるミックスバランスを作り出すことが出来ます。詳細はAssistant の章をご参照下さい。