Neutron 4 Help Documentation
はじめに
Netron 4を使ってより賢く、素早くミックスしましょう。Neutron 4にはプロフェッショナルなミックスを作り上げるために必要なものが全て揃っています。7つのプロフェッショナルなプラグインとAIの力を使った音作りのアシスト技術が、先駆的でインテリジェントなミックス体験をもたらします。新しいMix Assistantビューでその場でミックスを進めたり、Unmaskモジュールで他の楽器のための余白を作ったり、またAIの力を使って魔法のようにTarget Libraryに追加されたサウンドと魔法のようにマッチさせることが出来ます。更に、iZotopeファンの間でも人気の高いTrashのアルゴリズムをNeutron 4の中で使って音を歪ませ、破壊し、新たな極限を発見しましょう。Neutron 4を使えば、フローに留まりつつシームレスに音作りを行うことができます。
Neutron 4に含まれるプラグイン
PLUG-IN | |
---|---|
Neutron 4 | 改善されました! |
Neutron 4 Compressor | 改善されました! |
Neutron 4 EQ | |
Neutron 4 Exciter | 改善されました! |
Neutron 4 Gate | |
Neutron 4 Sculptor | |
Neutron 4 Transient Shaper | |
Neutron 4 Unmask | 新しいプラグインです! |
Visual Mixer | |
Relay | |
Tonal Balance Control 2 |
さあ、始めましょう
概要
Neutron 4にようこそ!iZotope製品を使ったことのない皆さん、そしてNeutronについてもっと知りたい皆さん。このページは、そうした皆さんのためにあります。トピックは以下の通りです。
- プロダクトポータル
- Neutronのオーソライゼーション(認証)
- Detailed View(詳細設定画面)の操作
- Assistant View(簡易設定画面)の操作
- 信号の流れ
- シグナルチェインの構築
- Neutronのプラグインについて
- ワークフローのヒント
- プラグイン間コミュニケーションについて
プロダクトポータル
プロダクトポータルをダウンロード してNeutron 4を使い始めましょう。プロダクトポータルのダウンロードページでは新しく購入した製品の登録、既にお持ちの製品のダウンロード、インストール、オースライゼーションが出来る他、体験版/デモモードや拡張コンテンツにもアクセスすることが出来ます。
Neutronのオーソライゼーション(認証)
Neutron 4プラグインを初めて開くとオーソライゼーションウィンドウが表示されます。

- サインインを選ぶとプロダクトポータルのアプリが起動します。プロダクトポータルがインストールされていない場合はiZotopeのウェブページに接続されるので、そこでプロダクトポータルをダウンロードすることが出来ます。
- Manual Authorization(手動オーソライゼーション)を選択すると手動のオーソライゼーションのウィンドウが開きます。
このオーソライゼーションでは以下の操作が行なえます。
- TRIAL(体験版): 購入前の10日間の評価期間の間プラグインを製品版と同じ状態で使います。
- DEMO(デモモード): 10日間の試用期間ののちも機能が制限されたデモモードで製品の試用を続けます。
- AUTHORIZE: シリアルナンバーで製品をオーソライズします。
体験版モード
体験版モードでは10日間Neutron 4を試用することが出来ます。DAWやNLEで初めてNeutron 4のプラグインを起動した時から体験版モードがスタートします。オーソライゼーションウィンドウには、試用期間の残り日数が表示されます。Continueボタンをクリックするとオーソライゼーションウィンドウが閉じて体験版モードで使い続けることが出来ます。
デモモード
10日間の試用期間が過ぎた後も、Neutron 4をデモモードで使い続けることが出来ます。デモモードで試用を続ける場合はDemoボタンをクリックして下さい。
Demo Mode Limitations
Neutron 4のデモモードでは全ての操作項目とユーザー操作が無効になります。しかし、プレイバックとオートメーションは保存された状態のまま使えるため既存のセッションに悪影響が出ることはありません。
オーソライゼーションの方法
体験版/デモモードを解除するためには有効なシリアルナンバーで製品をオーソライズする必要があります。Neutron 4では3つのオーソライゼーションの方法があります。
- オンラインオーソライゼーション: インターネットを経由してNeutron 4をオーソライズします。
- オフラインオーソライゼーション: インターネット接続を使用せずにNeutron 4をオーソライズします。
- iLokオーソライゼーション: iLokのライセンス管理を用いてNeutron 4をオーソライズします。
Help with authorization
オーソライゼーションに困ったら iZotope製品のオーソライゼーションに関する詳細はリンク先の記事をご参照下さい。: https://support.minet.jp/portal/ja/kb/articles/izotope-howto-install.
Detailed View(詳細設定画面)の操作
Neutron 4のDetailed Viewは下記の画像の通り4つのエリアから構成されています。
- グローバルヘッダー: グローバルヘッダーエリアでは、プラグイン間コミュニケーションでの表示名の編集、Assistant、プリセットマネージャー、アンドゥ履歴、ゼロレイテンシー、オプション、ヘルプにアクセスすることが出来ます。
- シグナルチェイン: シグナルチェインではモジュールを追加/削除したり順番を並び替えることが出来ます。シグナルチェインのエリアはNeutron 4のマザーシッププラグインでのみ表示され、個別のコンポーネントプラグインでは表示されません。これは、各コンポーネントにはそれぞれ1つずつのモジュールしか含まれていないためです。詳細はシグナルチェインの項目をご参照下さい。
- 入出力パネル: 入出力パネルエリアにはグローバル入出力ゲインコントロール、入出力メーター、チャンネルオペレーションコントロールとグローバルバイパスボタンがあります。詳細は入出力パネルセクションをご参照下さい。
- モジュールインターフェース: モジュールパネルエリアは現在操作中のモジュールの全ての操作項目とメーターが表示されます。
Learn more: I/O panel & Global Header controls
General Controls の章に、入出力パネルとグローバルヘッダーに関する詳細説明があります。
Assistant View(簡易設定画面)の操作
Neutron 4のAssistant Viewは下記の画像の通り3つのエリアに分かれています。
- インテントコントロール: インテントコントロールはユーザーの狙いや意図をNeutronに伝えるコントロールで、トーナルバランス、ダイナミクス、キャラクターとステレオ幅を幅広く設定することが出来ます。これらは、最初にNeutron 4のアシスタントを作動させた時に賢くセットされます。
- ターゲットライブラリ: ターゲットライブラリにはNeutron 4が音作りのスタート地点を作るためのターゲットがリスト表示されます。このライブラリは楽器のタイプごとに分類されているのに加え、ユーザー自身の素材を読み込むことが出来るカスタムフォルダーで構成されます。
- メーター: Assistant Viewのメーターでは選択されたリファレンスターゲットもしくはファイルの周波数バランスに対し入力信号がどのようなバランスになっているかが表示されます。
Learn more: Neutron 4 Assistant
Assistant の章でNeutron 4のアシスタントについてより詳しく解説しています。
信号の流れ
Neutronプラグインにおける信号の流れは次のダイアグラムの通りです。
- 入力ゲイン
- シグナルチェイン (マザーシッププラグインのみ)
- 出力ゲイン
- リミッター (マザーシッププラグインのみ)
シグナルチェインの構築
Neutron 4マザーシッププラグインでは、モジュールの追加や削除をすることが出来ます。デフォルトではEqualizer モジュールのみがシグナルチェインにセットされています。
Learn more: Signal Chain
シグナルチェインの詳細については General Controls(全体的な操作項目) の章をご参照下さい。
Neutronのプラグインについて
このマニュアルでは、Neutron 4のプラグインを説明する際に「マザーシップ」と「コンポーネント」という用語を使用します。
- マザーシッププラグインとは:
- Neutron 4のメインプラグインを指します。
- 1つのプラグインインスタンスで複数のモジュールを使った処理を行うことが出来ます。
- コンポーネントプラグインとは:
- Neutronマザーシッププラグインに含まれる個別のプラグインを指します。つまり、Compressor、Equalizerなどのことです。
- 各モジュールの性質に特化した処理を行うことが出来ます。
- 単一のモジュールのみを使用する際はマザーシッププラグインの代わりにコンポーネントプラグインを使うことでマシン負荷を軽減することが出来ます。
マザーシップとコンポーネントの違い
Neutron 4マザーシッププラグインで使用できる幾つかの機能は、コンポーネントプラグインでは使用できません。それらの機能は以下の通りです。
- リミッターが使用できるのはNeutronマザーシッププラグインのみです。
- グローバルゼロレイテンシーモードはSculptorのコンポーネントプラグインでは使用できません。
- グローバルゼロレイテンシーモードはUnmaskのコンポーネントプラグインでは使用できません。
- アシスタントのPre-EQによる静的なトーンマッチングはSculptorコンポーネントプラグインでは使用できません。
- Assistant Viewは(ターゲットライブラリ、トーナルバランスカーブ、インテントコントロールを含む)はコンポーネントプラグインでは使用できません。
コンポーネントプラグインとモジュールの比較
以下の表はNeutronコンポーネントプラグインがマザーシッププラグインでもモジュールとし使用できるか否かをまとめたものです。
機能名 | コンポーネントプラグイン | モジュール |
---|---|---|
Unmask | ○ | ○ |
Compressor | ○ | ○ |
Equalizer | ○ | ○ |
Exciter | ○ | ○ |
Gate | ○ | ○ |
Sculptor | ○ | ○ |
Transient Shaper | ○ | ○ |
Tonal Balance Control 2 | ○ | X |
Visual Mixer | ○ | X |
Relay | ○ | X |
ワークフローのヒント
Neutronのプラグインには様々な使い方がありますが、どこから手を付けていいか迷った場合は以下のワークフローをお試し下さい。
アシスタントを使用する
Neutron 4マザーシッププラグインとNeutron 4 Visual Mixerプラグインを使えば、AIが貴方のトラックまたはミックス全体を解析し、ミキシングや音作りのスタート地点を提案してくれます。
アシスタントを使って各トラックのミックスのスタート地点を作ってみましょう。アシスタントを使用するにはNeutron 4マザーシッププラグインをトラックにインサートし、アシスタントボタンをクリックして下さい。アシスタントボタンはグローバルヘッダエリアのプリセットボタンの左にあります。
More Info: Mix Assistant
アシスタントの詳しい使い方についてはAssistant の章をご参照下さい。
プリセットを使用する
Neutron 4のプリセットマネージャーにはバラエティに富んだプリセットが用意されています。グローバルヘッダにあるPresetsボタンをクリックしてプリセットマネージャーを開いてみましょう。プリセットマネージャーからプリセットを選択するか、Presetsボタンの右にある左右の三角ボタンをクリックしてグローバルプリセットを切り替えることが出来ます。
More Info: Preset Manager
Neutronプリセットマネージャーの詳しい使い方についてはPresets の章をご参照下さい。
Module Presets in the Neutron Mothership Plug-in
マザーシッププラグインではグローバルプリセットマネージャーの他におジュールプリセットマネージャーを使用することが出来ます。モジュール内でプリセットを使用するには、シグナルチェインにあるモジュールのプリセットボタンをクリックして下さい。
プラグイン間コミュニケーションについて
iZotopeプラグインはおプラグイン間コミュニケーション(IPC)の技術を用いて異なるトラックにインサートされたiZotopeプラグインの間でお互いにオーディオデータのやり取りを行うことが出来ます。
Neutron 4に含まれるIPCの機能は以下の通りです。
- Equalizer モジュールに含まれるMasking Meter ではIPC対応プラグインがインサートされた他のトラックとの間で生じているマスキングをハイライト表示することが出来ます。詳細はMasking Meter の章をご参照下さい。
- Visual Mixer に含まれるAssistant ではIPC対応プラグインをインサートしたトラックに対しグループ化とレベル調整を行いミキシングのスタート地点となるミックスバランスを作り出すことが出来ます。詳細はAssistant の章をご参照下さい。
全般的な操作項目
目次
概要
全体的な操作項目はプラグイン全体または各モジュールのみに影響を与えます。
以下の項目は プラグイン全体 に影響します。
以下の項目は 各モジュール に対してのみ影響します。
ウィンドウのサイズ変更
プラグイン右下の角をクリック&ドラッグすることで、メインウィンドウのサイズ変更をすることが出来ます。Neutron 4のマザーシッププラグイン、コンポーネントプラグイン、そしてVisual Mixerでサイズ変更が可能です。
マザーシップのグローバルコントロール
Neutron 4マザーシッププラグインのヘッダーには以下の図と表にあるプラグイン全体を操作する機能と項目があります。
- プラグインインスタンスの名前: プラグインの表示名を決めます。IPC対応するiZotopeプラグインのリストには、ここで決められた名前が表示されます。
- Assistant View(簡易設定画面): Assistant Viewを開きます。詳細はAssistant の章をご参照下さい。
- Detailed View(詳細設定画面): Detailed Viewを開きます。それぞれのモジュールに対しより細かい設定を行うことが出来ます。
- プリセットマネージャ: プリセットマネージャーウィンドウを開きます。詳細はPresets の章をご参照下さい。
- アンドゥ履歴: アンドゥ履歴 ウィンドウを開きます。アンドゥ履歴では編集履歴内の特定の設定と現状を比較することが出来ます。詳細は アンドゥ履歴 のセクションをご参照下さい.
- ゼロレイテンシー: ゼロレイテンシーを有効にします。有効になっているときは以下の制限が発生しますのでご注意下さい。リミッターモード、Sculptorモジュール、Unmaskモジュールが使えなくなります。またマルチバンド処理を伴うモジュール(Compressor 1&2、Transient Shaper、Exciter)ではクロスオーバーのタイプが「Zero Latency (Analog)」に固定されます。
- オプション: Neutronのオプションウィンドウを表示します。詳細はOptions の章をご参照下さい。
- ヘルプ: Neutronのマニュアルをお使いのデフォルトWEBブラウザで表示します。
アンドゥ履歴の操作
アンドゥ履歴 ウィンドウでは、現在開いているNeutronインスタンスにおける過去の設定の状態を比較することが出来ます。アンドゥ履歴のリスト からアイテムを選んでクリックするとインスタンスのパラメータがその時の状態に巻き戻ります。以下の表は、アンドゥ履歴ウィンドウでの操作項目をまとめたものです。
ボタン | 説明 |
---|---|
CLEAR | 履歴のリストを全て削除します。 |
CLOSE | 編集履歴のウィンドウを閉じます。閉じる前に選択した編集状態に戻り、そこから新たに編集履歴が更新されていきます。 |
SETS | 4つのボタン(A/B/C/D)で4つのアンドゥ履歴リストの中の編集状態をスナップショットします。これは、異なる設定を比較するのに便利な機能です。使用方法: リストからキャプチャしたい項目を選択します。A/B/C/Dボタンの上にある「Set」をクリックします。スナップショットされたボタンをクリックして、過去の設定状態に切り替えます。 |
シグナルチェイン
シグナルチェインでは以下のモジュールを追加、削除し並べ替えることが出来ます。
Signal chain limitations
ほとんどのモジュールはシグナルチェインに重複して追加することが出来ません。シグナルチェインに既に配置されているモジュールはモジュールメニュー内でグレーアウトされます。 シグナルチェインにおいて2つ使用できるのはCompressorモジュールのみです。
以下の表はシグナルチェインでの操作項目をまとめたものです。
アイコン | 操作 | 説明 |
---|---|---|
![]() |
追加 | + ボタンをクリックするとモジュールメニューが開きます。ここでモジュールを選択するとシグナルチェインの最後に追加されます。 |
![]() |
オン/オフボタン | モジュールのオン/オフボタンをクリックすると、そのモジュールをバイパスすることが出来ます。 |
![]() |
モジュールプリセット | 当該モジュールのプリセットマネージャーを開きます。詳細は Presets の章をご参照下さい。 |
![]() |
削除 | シグナルチェインからモジュールを削除します。 |
![]() |
並び替え | クリックしたまま左右にドラッグするとモジュールを並べ替えることが出来ます。 |
![]() |
Mix (Wet/Dryのミックス) | このスライダーでWet(エフェクト処理後)とDry(処理前)の信号のバランスを調節します。 |
入出力パネル
入出力(Input/Output)パネルでは、音量レベルの確認、ゲイン、ステレオ幅、パンニングの調節に加え、リミッターやチャンネルの設定が可能です。

- Limiter(リミッター): 出力信号でのトランジェントを保ちながら透明なリミッティングを施します。詳細はLimiter(リミッター) セクションをご参照下さい。
- Gain (入出力のゲイン): 入力/出力のゲインを調節します。リミッターは出力ゲインのレベル調節の後に適用されます。
- Bypass(バイパス): 有効にすると処理がバイパスされ、無効にすると処理が行われます。Bypassをオンにしている間はモジュールの設定を変更することは出来ません。
- Sum To Mono(モノ合算): ステレオ信号の左右のチャンネルの情報を合算しモノ信号を出力します。
- Pan(定位): 出力信号のパンニングを左右に振ります。ステレオインスタンスでのみ有効です。
- Invert Phase(位相反転): 信号の位相を反転させます。
- Width(ステレオ幅): ステレオ幅を調節します。値が低くなるほど音の幅が狭まり(-100%はモノ)、値が高くなるほど音のステレオ幅が広がります。ステレオインスタンスでのみ有効です。
- Swap Channels(チャンネルの左右入れ替え): ステレオ信号のLRのチャンネルを入れ替えます。
Limiter(リミッター)
BS.1770-2/3規格1 に対応したトゥルーピークリミッターで、出力信号にデジタルラウドネスマキシマイズ処理を施しつつ、モノラル/ステレオ/サラウンド・チャンネルすべてのトゥルーピークのクリッピングを防止します。
リミッターは出力ゲインスライダーの後に適用されます。出力ゲインスライダーによって、リミッターに入力される信号のレベルを上下させることが出来ます。
リミッターが有効になっている時、ゲインリダクションの動作は出力メーターの一番上にオレンジ色で表示されます。
以下の操作項目でリミッターの設定を行うことが出来ます。
リミッターが出力信号をリミッティングしている時、出力メーターにゲインリダクションの量がオレンジ色で表示されます。
Ceiling(シーリング)
オーディオ出力の最大レベルを設定します。設定したレベルを超えるピークは全てリミッティングされます。Ceilingは出力メーター上に表示されるオレンジ色のスライダーで、0dBから-20dBまでの範囲で設定することが出来ます。
Ceilingスライダーは以下の2つの方法で設定できます。
- Ceilingスライダーをクリックし上下にドラッグします。
- Ceilingの数値にカーソルをホバーさせた後、クリックしてそのまま上下にドラッグします。
Limiter Style(リミッタースタイル)
リミッティングのアルゴリズムを次の3つから選ぶことでソースに合わせた透明なりみってィングを行うことが出来ます。
キャラクター | 説明 |
---|---|
Clear | レスポンスの速いリミッターで、速いトランジェントのマテリアルに対し有効です。 |
Smooth | ClearとThickの間にある最も一般的で良い音が得られるモードで、ボーカルやダイアログを含むほとんどのマテリアルに適しています。 |
Thick | レスポンスのゆるやかなリミッターで、大きな爆発音の効果音やベース、低域といった、音圧があり動きの少ないソースに適しています。アグレッシブなリミッティングを行って音割れを起こしたくない時にご使用下さい。 |
Limiter Mode(リミッタモード)
3つの方法で最適化されたリミッターモードを選択します。アルゴリズムによって音質とレイテンシが異なります。
リミッティングアルゴリズム | 音質 | レイテンシー |
---|---|---|
IRC II | 透明 | 高めのレイテンシー: 48kHzで3772サンプルのレイテンシーがあり、リミッターを強くヒットした時でも最大限の透明度を担保します。特に、ローを音割れや歪みから守りながらラウドに保ちたい時に有効です。 |
IRC LL | 低レイテンシー | 低めのレイテンシー: 48kHzで最低120サンプルのレイテンシーで効率の良いパフォーマンスですが、高い音質を保ち放送基準のトゥルーピークリミッティングに対処出来ます。 |
Hard | ブリックウォール | ゼロレイテンシー: 最もレイテンシーの少ないアルゴリズムです。最終的な出力レベルがCeilingを超えることはありませんが、トゥルーピークには対応していません。 |
メモ: 低レイテンシーの重要性について
レイテンシー補正の制限などがある映像に合わせたミキシングの際やコントロールサーフェスを正しく反応させるためにも、低レイテンシーであることは同期ズレを回避するための重要な条件になります。
Limiter LFE(リミッターLFE)
5.1または7.1のサウンドトラックにインサートした時に表示されます。LimiterはいずれかのチャンネルのレベルがCeilingを上回った時にゲインリダクションを全てのチャンネルに対し等しく適用します。場合によってLFEチャンネルをゲインリダクションのトリガーから除外したりリミッターに引っかかるのを防いだ方が良いでしょう。
- Enabled(有効): LFEチャンネルがリミッターの入力に含まれ、リミッターの処理を受けるようになります。
- Disabled(無効): LFEチャンネルがリミッターの入力から除外され、またリミッターによりゲインリダクションを受けなくなります。
Nectarのアンマスクのソースになった時
NeutronがNectarのVocal Unmaskのソースとして選ばれVocal Assistantによってマスキングが検出された時、EQカットのカーブがNeutronの出力に適用されボーカルトラックとのマスキングを解決します。この時UnmaskコントロールボックスがNeutronインターフェースの入出力メーターの上に表示され、ボーカルトラックのマスキングを解決していることが明示されます。

お使いの Nectar のバージョンにより、異なるUnmaskコントロールがNeutronに表示されます。:
- Nectar Standard をお使いの場合: Unmask EQのオン/オフボタンがNeuronインスタンスに表示されます。
- Nectar Plus をお使いの場合: Unmaskボックスにはオン/オフボタン以外に詳細設定パネルが表示されます。詳細設定パネルには Neutronがマスキングを解決している Nectar Plus インスタンスの 名前 とUnmask EQカーブ、EQのカット量のコントロール、ダイナミックなUnmask EQのオン/オフ、外部サイドチェインのオプション(外部サイドチェインを有効にした場合)が含まれます。
入出力パネルメーター
入力/出力メーターはそれぞれ Peak と RMS の情報を表示します。
- Peak は白色で表示されます。
- RMS は明るいグレーで表示されます。
メーターの上に表示される数値は、それぞれPeak値とRMS値を表示します。
マルチバンドクロスオーバースペクトラムビュー
マルチバンド対応のモジュールでは、マルチバンド・クロスオーバー・スペクトラム・ビューにて各バンドの選択、調節、そして試聴が可能です。マルチバンド処理に対応しているモジュールは、 Compressor、Exciter、Gate、Transient Shaperです。各モジュールではスペクトラムを3バンドまでに切り分けて処理することが出来ます。
アイコン | 操作項目 | 説明 |
---|---|---|
![]() |
追加 | クロスオーバーカットオフのノードを追加するには、スペクトラムビューの上部にある操作バーにカーソルを当てて、表示された + ボタンをクリックします。クロスオーバーフィルターは3つまで追加できます。 |
![]() |
削除 | クロスオーバーカットオフのノードを削除するには、該当するバンド内にカーソルを当てて表示された x ボタンをクリックします。 |
![]() |
オン/オフボタン | バンドへの処理を有効/無効にします。 |
![]() |
ソロ | 選択されたバンドのみを聴くことが出来ます。 |
クロスオーバーカットオフの調節
マルチバンド処理におけるクロスオーバーのカットオフ周波数は以下の方法で調節できます。
- クロスオーバーハンドルのクリック&ドラッグ
- クロスオーバーハンドル上にカーソルをホバーさせます。
- 左クリックし左右にドラッグして位置を調節します。
- ドラッグしている時、ハンドルの下に表示される周波数の値を確認しながら設定して下さい。
- 周波数を数値入力
- クロスオーバーハンドルをダブルクリックすると、ハンドルの下に表示される周波数の値を直接出来ます。
- 周波数の値を入力します。
- enter または return キーを押して値を更新します。
NOTE: Crossover cutoff points are per-module
クロスオーバーのカットオフポイントは他のモジュールを共有できません。つまり、あるモジュールでカットオフポイントを調節しても、他のモジュールのカットオフポイントに影響を与えることはありません。
検出フィルタービュー
検出フィルターをオンにして、検出回路に入力される信号の周波数特性を調節します。検出フィルターが表示されている時、以下の表にある操作が可能になります。検出フィルターはCompressorモジュール と Gateモジュールのみ使用できます。
アイコン | 操作項目 | 説明 |
---|---|---|
![]() |
オン/オフボタン | ONにするとサイドチェインフィルターが有効になります。デフォルトではオフになっています。 |
![]() |
ソロ | 有効にすると検出フィルターの出力を試聴することが出来ます。検出フィルターノードを調節する際に便利です。 |
![]() |
レゾナントフィルターノード | ローパスバンドとハイパスバンドのゲインと中心周波数を調節します。 |
レゾナントフィルターノードの調節
検出フィルタービューで表示されるレゾナントフィルターのノードで、周波数特性お好みの形に調節できます。
- ノードをクリックしたまま 上下にドラッグ して、ゲインを調節します。
- ノードをクリックしたまま 左右にドラッグ して、中心周波数を調節します。
ヒント:Compressorの検出フィルター
- 検出フィルターを調節することで、どの帯域に Compressor が反応しやすいか感度を調整することができます。Compressorをシングルバンドモードで使用する時に便利な機能です。
- 例えば: 低域の周波数よりも歯擦音や耳障りな周波数に対してCompressorを反応させたい場合、ハイパスフィルターで低域を除外し、レゾナントローパスフィルターで耳障りな周波数の辺りをブーストさせて、Compressorへの入力信号を調節します。
LFE (Low-frequency effects)
LFEボタンは、LFE チャンネルを含むサラウンド・トラック (5.1 または 7.1など) で Neutronを挿入した場合のみ表示されます。対応するサラウンド・サウンドのフォーマットについては、サラウンドサウンド のセクションをご覧ください。
モジュールのLFEボタンは、モジュールヘッダーに表示されています。
- LFEボタンを有効にすると、LFEがオーディオ処理に含まれます。初期設定でオンになっています。
- LFEボタンを無効にすると、LFEが処理から除外されます。また、オーディオがLFEチャンネルを通過する時にレイテンシー補正されます。
LFEロールオフフィルター
LFE信号が帯域制限されたサラウンドサウンドのミキシングする場合、24 dB/octaveのロールオフフィルターが役立ちます。このフィルターを使用するには、オプションメニューのMetering設定にアクセスしてください。フィルターを有効にして、カットオフのスロープを設定することができます。
メモ: LFEロールオフフィルター
LFEロールオフフィルターはサウンドトラック(5.1または7.1等)にNeutronをインサートした時にのみ表示されます。
サラウンドサウンド
Neutronは以下のホストDAWのサラウンドフォーマットに対応しています。モジュール内でLFE処理がバイパスになっていない限り、Neutronは全てのチャンネルに同じ処理を行います。
DAW | サラウンドフォーマット | チャンネル構成 |
---|---|---|
Pro Tools | Film | 1.0, 2.0, 3.0 (LCR), 4.0 (Quad), 5.0, 5.1, 7.0, 7.1 |
Logic Pro | DTS, ITU/SMPTE, SDDS | 1.0, 2.0, 4.0 (Quad), 4.0 (LCRS), 5.1 (ITU/SMPTE) |
Cubase | ITU/SMPTE | 1.0, 2.0, 3.0 (LRC), 3.0 (LRS), 4.0 (Quad), 4.0 (LCRS), 5.0, 5.1 |
Nuendo | DTS, ITU/SMPTE, SDDS | 1.0, 2.0, 4.0 (Quad), 4.0 (LRCS), 5.0, 5.1, 7.0 (cine), 7.0 (music), 7.1 (cine), 7.1 (music) |
Neutronのサラウンドサウンド設定では次の図の通り入出力パネルにLFEボタンとサラウンドサウンドメーターが表示されます。

アシスタント機能 (Assistant)
概要
Neutron 4のアシスタントはユーザーが自身のクリエイティブなアイデアをミックスの中の個々の要素に適用し、自信を持ってミックスを完成させられるようサポートします。このアシスタントでは、Assistant ViewとDetailed Viewと組み合わせることで、大まかな調整をワークフローの初段で済ませてしまい、後から微調整を行うことが出来ます。個別のトラックにNeutronのマザーシッププラグインのアシスタントをお使い頂くか、Visual Mixerプラグインでプロジェクト全体の音量バランスのスタート地点を作って頂くことを推奨します。
アシスタント: Neutronマザーシッププラグイン
Neutronマザーシッププラグインのアシスタントでは合理的なコントロールと視覚的な補助によってミキシングのワークフローの初期段階で大まかな音作りと調整が行えるため、求める結果に素早く辿り着くことが出来ます。
Neutronマザーシッププラグインで推奨されるアシスタントのワークフロー
Neutronのヘッダにあるアシスタントボタンをクリックするとアシスタントが起動します。

アシスタントが入力信号の解析を行い、そのトラックに適したミキシングのスタート地点を生成します。解析が終わるとAssistant Viewが開きます。

Assistant Viewは、モジュールチェインに並んだモジュールへの詳細設定をリアルタイムに行うことの出来る画面です。
Assistant Viewのインターフェース
次の図はAssistant Viewの主要なセクションを表しています。

インテントコントロール(ユーザーの意図をNeutronに伝える操作項目)
インテントコントロールはミキシングワークフローの初期段階において大雑把な調整を行うためのパラメータ群です。トーナルバランス、ダイナミクス、キャラクターとステレオ幅を幅広く設定することが出来ます。インテントコントロールはNeutronマザーシッププラグインのAssistant Viewでのみ使うことが出来、他のコンポーネントプラグインやVisual Mixerプラグインで使うことは出来ません。
インテントコントロールには次のセクションがあります。
インテントコントロールはマザーシッププラグインのDetailed Viewの中の詳細設定項目とリンクしています。次の表はどのインテントコントロールがDetailed Viewのどの項目とリンクしているかを表しています。
インテントコントロール | パラメータ | 対応するモジュールのコントロール | 対応するモジュール |
---|---|---|---|
Tone | Match | Assistant Pre-EQ | Sculptor |
Tone | Match | Amount | Sculptor |
Punch | Amount | Punch Amount | Compressor 2 |
Punch | Attack | Punch Attack | Compressor 2 |
Punch | Sustain | Punch Sustain | Compressor 2 |
Distort | Drive | Drive | Exciter |
Distort | 処理モード (Classic/Trash) | 処理モード (Classic/Trash) | Exciter |
Distort | XYパッド | XYパッド | Exciter |
Distort | Tone | Tone | Exciter |
Width | Width | Width | Global 入出力 |
Tone Match(トーンマッチ)
入力信号にかかる静的なマッチングEQとSculptorモジュールの処理の強さを調節します。

Tone Matchスライダーは Sculptor モジュールの Assistant Pre-EQ と Amount を同時に制御します。この2つのコントロールが作用して入力信号のトーンを選択したターゲットやTarget Libraryの中のカスタムリファレンスのカーブへと近づけます。
アシスタントのPre-EQはマザーシッププラグインのみの機能です
アシスタントのPre EQパラメータはアシスタントを使用した時にのみ有効で、Sculptorコンポーネントプラグインで使うことは出来ません。
Punch(パンチ)

- Amount: AmoutパラメータでCompressor 2モジュールのパンチの量を調節出来ます。Amountはダイナミクス処理を制御するための単一パラメータで、これを使って音楽的なヒット音のダイナミックレンジを広げたり狭めたりすることが出来ます。100%より小さい設定にするとダイナミックレンジを狭め、一定のコンプレッションを生み出します。100%を超えるセッティングにするとダイナミックレンジを広げ、パンチのあるサウンドを生み出します。
- Attack: PunchモードにセットされたCompressor 2モジュールのAttackパラメータを制御します。Attackはパンチ処理のアタックの立ち上がりをコントロールでき、低く設定すると音楽的なヒット音のパンチを強調し、高く設定するとパンチを弱めます。
- Sustain: Punchモードに設定されたCompressor 2モジュールのSustainのパラメータを制御します。パンチ処理の復帰の度合いをコントロールでき、低く設定すると音楽的なヒット音のパンチを鋭くし、高く設定するとリリースを伸ばすことができます。
- 有効化/無効化: モジュールチェイン内のCompressor 2モジュールのオン/オフ状態を切り替えます。これを用いてダイナミクスのパンチ処理をバイパスすることが出来ます。
Punch Intent controls only affect Compressor 2
PunchのインテントコントロールはCompressor 2モジュールのみと連動し、Compressor 1の処理には影響を及ぼしません。
Learn more about the Compressor
ダイナミクス処理に関する詳細はCompressorの章をご参照下さい。
Distort(歪み)

- Drive: Exciterモジュールの全バンドのDriveパラメータを制御します。これは入力信号に加わる歪みの量に影響します。
- 処理モード: Exciterモジュールの3バンド全ての処理モードを制御します。Exciterモジュールの処理モードでは、さりげない歪みと劇的な倍音付与を帯域ごとに切り替えることができます。Classic処理モード(上ボタン)は4つのさりげない倍音付与に、Trash処理モード(下ボタン)では4つの劇的なディストーションを加えたい時にお使い下さい。
- XYパッド: Exciterモードの3バンド全てのXYパッドの動きを制御します。異なる倍音構造を混ぜ合わせることで、お好みのサウンドに仕上げることができます。
- Tone: ExciterモジュールのToneを制御することが出来ます。ToneはExciterにおいて低域と高域にそれぞれどのようなバランスで歪みを加えるかを調節することが出来ます。-100から0の時はローの成分を、0から100の時はハイの成分を強調します。
Exciterの詳しい説明について
Neutronにおける倍音付与の詳細についてはExciterの章をご参照下さい。
Width(ステレオ幅)
Neutronマザーシッププラグインの入出力パネルにあるグローバルなWidthの値を制御します。

入出力パネルの詳細
入出力パネルの詳細についてはGeneral Controlsの章をご参照下さい。
Target Library(ターゲットライブラリ)
Target Libraryには楽器ごとのターゲットプリセットとユーザーが作成したリファレンスターゲットが含まれます。ターゲットを設定するとAssistant ViewやDetailed Viewのシグナルチェインの中のモジュールの設定が音作りのスタート地点として好ましい状態に切り替わります。

楽器ごとのターゲット
トーナルバランスターゲットはDetailed ViewのSculptorモジュールと直結しており、アシスタントでターゲットを切り替えるとSculptorモジュールのターゲットカーブメニュが連動して切り替わります。これにより、入力信号に加わる処理の内容が劇的に変わります。
編集中の状態
Detailed Viewの中で何らかの変更を加えると、ターゲットは編集中の状態(Dirty State)になります。このボタンをクリックすると元の設定に戻ります。
編集中の状態について
ターゲットが編集中の状態(Dirty State)になるということは、アシスタントによる推奨セッティングから外れることを意味します。
リファレンスターゲット
コンピュータからオーディオファイルを読み込むことで、ユーザー自身のリファレンスターゲットを作成することが出来ます。
(+)ボタンをクリックするとシステムダイアログが開くので、オーディオファイルを選択するとTarget Libraryに読み込むことが出来ます。
音素材、クリップ、またはステムを選択すると、そのファイルとファイル名がNeutronのTarget Libraryへとコピーされます。
メーターと表示
トーナルバランスターゲットメーター
トーナルバランスターゲットメーターはオーディオの周波数スペクトラムを表示します。これは選択された楽器ターゲットの意図された特性が出力に対してどの程度異なっているのかを視認するのに便利です。ターゲットを切り替えるとトーナルバランスターゲットメーターの形も連動して切り替わります。
薄い灰色の線はNeutronの出力信号を表しています。Neutronのモジュールチェインを通過することで入力信号がどのように変化したかを視覚的に把握することが出来ます。
Relearn(再解析)
クリックするとNeutron 4のアシスタントの解析をやり直します。
アシスタント: Visual Mixerプラグイン
Visual Mixer内のアシスタントを使うことで、Neutron 4のマザーシップやNeutron 4のコンポーネント、Relayがインサートされた全てのトラックの音量バランスを自動的に設定することが出来ます。最良の結果を得るためには、新しいセッションに処理前のステム(トラック)を読み込んだ直後に使用して下さい。
- アシスタントにはNeutron 4 Visual Mixerプラグインからアクセスすることが出来ます。
- アシスタントは楽曲を解析し以下のIPC対応プラグインの音量をセットします。: Neutron 4 mothership, Neutron 4 Compressor, Neutron 4 Equalizer, Neutron 4 Exciter, Neutron 4 Gate, Neutron 4 Transient Shaper, Neutron 4 Sculptor, Neutron 4 Unmask, Relay。
下の表がVisual Mixerのアシスタントで使うことの出来るプラグインの一覧です。
推奨されるワークフロー: Visual Mixer plug-in
Note: Don't Touch Your Faders
Visual Mixerでアシスタントを動作させる前に、DAWのフェーダーを全て ユニティゲイン に設定することをおすすめします。つまり、DAWのフェーダーを0dBフラットの状態にして触らないようにして下さい。DAWセッションに手を加えていない状態であればあるほどVisual Mixerのアシスタントは効果を発揮します。
もしVisual Mixerのみを使って全てのパンニングとフェーダーをセットする場合はRelayをトラックの最後のスロットにインサートするようにして下さい。
- ミックスに用いる全てのトラックを読み込んで下さい。より多くのトラックを読み込めば、その分アシスタントで時短することが出来ます。
- マスターバスにVisual Mixerプラグインをインサートして下さい。Visual Mixer事態はオーディオにいかなる処理も施すことはありませんが、Visual Mixerと通信した先のプラグインで音量が変動します。
- Visual Mixerのアシスタントボタンをクリックするとアシスタントを使い始めることができます。
Visual Mixerアシスタントの手順
Visual Mixerのアシスタントの動作は次の手順に分かれます。
それぞれの段階において、アシスタントが最良の結果を提案してくれるようにユーザーは何らかのアクションを求められます。
各オーディオ素材に対してプラグインは1つだけ選ぶようにして下さい。
バスと個別トラックは同時に両方使用しないでください。アシスタントはバスとトラックいずれでも使うことが出来ますが、バスまたはトラックのどちらかでのみ 使うようにして下さい。もしNeutron 4とRelayを同じトラックにインサートしている場合、そのトラックではいずれか 一方だけ をアシスタント用に使うようにして下さい。
ヒント: うまくいかない時は
- 個別トラックとバスのいずれか一方のみ を使っているかご確認下さい。アシスタントは 両方 を同時に使うことを想定していません。
- フェーダーを0dBフラットに設定し、パンも全てセンターに合わせてみて下さい。
- セットアップの段階でFocusトラックが的確に選ばれているかを確認して下さい。
- いずれかのトラックまたはバスに複数のiZotopeプラグインがインサートされている場合、セットアップの段階でいずれか1つのみが選ばれていることをご確認下さい。
セットアップ
ミックスの中で主役になるトラック、目立たせたいトラックを選び、 Begin Listening ボタンをクリックします。
この画面にはセッション内にインサートされているIPC対応iZotopeプラグインが全て表示されます。 アシスタントによる解析に含めたいトラックが1度だけ選択されているかを確認して下さい。また、この段階ではまだ音楽を再生しないで下さい!
メモ: 少なくとも1つのトラックをFocusとして選択して下さい。
ミックスの中ではっきりと聴こえさせたいトラックを最低でも1つは選んで下さい。Focusを選ぶまで次の段階に進むことは出来ません。このFocusというのは、ミックスの中で最も重要な情報を持つトラックのことです。Focusはいくつも選ぶことも出来ます。例えば、楽曲の中にリードボーカルが2人いる場合などです。ただし、全てをFocusに選んでしまうとアシスタントで良い結果を得ることは出来ません。
待機
再生ヘッドを楽曲の冒頭に移動させ、再生を開始するとAssistantが楽曲の解析を始めます。

Assistantはユーザーの音楽を聴くまで何もすることが出来ません。アシスタントに聴かせたい音が始まるポイントから再生を開始して下さい。
メモ: アシスタントは既に再生が始まっている場合解析を行いません。
Listeningページに移行した時に既に楽曲の再生を始めてしまっていた場合、アシスタントは楽曲の解析を自動的に行いません。この場合一度再生を停止した後に、楽曲の冒頭から再生し直すことで最も良い結果を得ることが出来ます。大きなセッションでアシスタントを動作させた場合楽曲の再生や巻き戻し、リスタートを行うために若干の遅延が発生するかもしれません。
リスニング
楽曲の最後まで再生が辿り着いたら、Go To Resultsボタンをクリックして結果へと移行して下さい。Go To Resultsをクリックしなければアシスタントは解析を自動的に止めることはありません。
アシスタントは各オーディオ素材のレベルを聴き、それぞれをいくつかの楽器グループへと分類します。
試聴と微調整
アシスタントによる解析と楽器の分類が終わったら以下のことが出来るようになります。
- アシスタントの提案を試聴します。
- グループスライダーを調節して好みのサウンドになるようにします。
- Bypass Assistantボタンをクリックしてアシスタントの提案と元のミックスバランスを比較します。
- グループスライダーとフォーカスの分類を編集します。
グループスライダー
グループスライダーを調節し好みのサウンドに近づけた上で、元の状態との比較を行います。
グループスライダーはアシスタントによる解析に基づいて作られます。アシスタントはユーザーの音楽に関して学習した全ての情報を用いて、楽器の分類ごとにサブミックスを作りグループ化します。
アシスタントは下記のグループに対してそれぞれターゲットレベルを設定します。
- Focus: ユーザーがミックスの中で目立たせるようアシスタントに指示した要素
- Voice: ボーカルが含まれるトラック
- Bass: ベースが含まれるトラック
- Percussion: ドラム/パーカッションが含まれるトラック。
- Musical: 上記のいずれのグループにも属さないその他のトラック。
いずれのグループにも、それぞれに紐付けられたレベルスライダーが存在します。スライダーはそれぞれのグループに対する全体的なゲイン差を表します。これらのスライダーを調節することで、アシスタントが最初に提案したターゲットレベルに対し相対的なレベルの変化を起こすことが出来ます。 アシスタントはグループスライダーでセットされたレベルに到達グループ全体のレベルが到達するように、グループ内のそれぞれのトラックに対しゲインの変化を設定します。 この調整は+/-12dBの範囲で行うことが出来ます。
ヒント: グループスライダーをお好みで設定して下さい。
グループスライダーが初期状態にある時のミックスバランスが好みでなかった場合、それを決して最終的なバランスと捉えずユーザー自身が良いと感じるバランスになるようにグループスライダーを調節して構いません。
グループスライダーの挙動について
グループスライダーはそのグループとして認識されたトラックがなかった場合は無効になります。もし全てのオーディオ素材がFocusに設定された場合、Focusスライダーのみが有効になります。その時、使用されて いない または分類されて いない オーディオ素材は無効になります。
Bypass Assistant(アシスタントのバイパス)
このボタンを押すとスライダーを無効にしアシスタントによる提案の前のオリジナルの状態を聴くことが出来ます。
アシスタントの提案を視聴している際はこの処理前のミックスは処理後のミックスとゲインマッチされるため、バランスの変化に集中して比較することが出来ます。

ヒント: 全体的なレベルは小さくなるかもしれません。
クリッピングを防ぐために、全体的なミックスバランスを作る時に音量を下げるかもしれません。これにより、Mix Assistantの提案するレベルが元のミックスよりも静かになることがあります。
編集
右下の角の Edit Classifications ボタンを押すことでどのトラックがどのカテゴリに分類されているかを変更することが出来ます。Focusに登録されているトラックを変更したり、他のカテゴリへと分類し直すことができます。アシスタントはユーザーによるカテゴリ分類の編集結果をグループに反映します。

メモ: アシスタントのプラグイン編集リスト
セットアップの段階で選択しなかったプラグインはアシスタントのプラグインリストには表示されません。また、いずれのプラグインもそのリストに追加することは出来ません。更に、アシスタントによる学習が行われている 最中に IPCに対応するiZotopeプラグインをセッションに追加したとしても、プラグインのエディターには出てくることはありません。
結果の承認
ミックスの音量バランスに納得出来たら Accept ボタンをクリックするとそれぞれのIPC対応iZotopeプラグインの音量設定が更新されます。
- もしアシスタントの結果が好きになれなかった場合はアシスタントウィンドウを閉じると元の状態に戻ることができます。
- 試聴をしている間は Bypass Assistant を無効にするまでAcceptボタンをクリックすることは出来ません。
ヒント: Visual Mixerにおいて出力ゲインの調整を確認する
アシスタントの影響を受けた全てのプラグインの出力ゲインへの変更はVisual Mixerプラグインの中で見ることができ、これが最もかんたんにゲインの変更を確認する方法です。
メモ: アシスタントを終了するとグループスライダーにはアクセスできなくなります。
アシスタント画面を閉じると、元の画面に戻ってグループのレベルを変更することは出来なくなります。グループの音量を変更するためには再度アシスタントによる解析を最初からやり直さなければなりません。アシスタントはユーザーがカテゴリ分類を上書きしない限り、再度全てを再学習します。
ゲート (Gate)
概要
Gateモジュールは、入力信号がThresholdを下回った時に、不必要な音を除去、または減衰させます。
モジュールインターフェース
Gateモジュールの操作項目と機能は以下の通りです。
モジュールヘッダー
モジュールヘッダの操作項目はGateモジュール全体に影響を与えます。

- マルチバンドクロスオーバービュー
- 検出フィルタービュー
- Learn(学習)
- Reset(リセット)
- LFE: ( 画像には表示されていません。サラウンドインスタンスのみの機能です )
マルチバンドクロスオーバースペクトラム
マルチバンドクロスオーバースペクトラムとパラメータを検出フィルタービュー
Learn(学習)
Learnボタンをクリックすると、マルチバンド処理のために自然なクロスオーバーポイントを探し始めます。その際には入力信号の周波数スペクトラムの中の最小値を特定する等のいくつかの基準が用いられます。最適なクロスオーバーポイントが見つかるとLearnボタンは自動でオフになります。Learnがオフになるとボタンがオレンジからグレーに切り替わります。Learn機能が動作している最中でも、Learnボタンを再度クリックすることで中止できます。
Reset(リセット)
Gateモジュールの全てのパラメータが初期設定に戻されます。ここからリセット前に使用していた設定に戻したい場合は、アンドゥ履歴 のウインドウで履歴リストからリセット前の項目を選択します。
LFE
LFEボタンは、LFE チャンネルを含むサラウンドトラック (5.1 または 7.1など) にNeutronをインサートした場合のみ表示されます。LFEを無効にすると、LFEチャンネルは必要に応じてレイテンシー補正され、他のチャンネルとの同期を保ったまま未処理の状態でモジュールを通過します。
メーターとディスプレイ
メーターとディスプレイは、Gateモジュールが入力信号に対してどのように反応/処理するかを表示します。

波形ディスプレイ
- 波形のスクロール表示: 入力信号と出力信号のゲインの時間変化を表示します。メーターは右から左にスクロールします(最新情報は右側に表示)。
- 入力波形: 入力信号の波形が 暗いグレー で出力(wet)信号の背景に表示されます。
- 出力波形: 出力信号の波形が 明るいグレー で入力(ドライ)信号の手前に表示されます。信号がゲート処理を受けた場合、入力からのゲインリダクションの量を視覚的に確認できます。
ゲインリダクショントレース
選択されたバンドに対し適用されるゲインリダクションの時間変化をラインで描画します。ゲインリダクショントレースを使ってモニタリングしながらアタックタイムとリリースタイムを設定して下さい。
パラメータ群
Threshold(スレッショルド)
ゲートの操作は Open Threshold とClose Threshold で行います。Thresholdのハンドルをクリック&ドラッグして調節してください。

- Open Threshold: ゲートが開いて信号が通過するレベルを設定します。入力信号がOpen Thresholdを 超えた時、ゲートが開いて信号が通過します
- Close Threshold: Open thresholdレベルよりも下に配置し、ゲートが閉じるレベルを設定します。これを ヒステリシス とも呼びます。入力信号がClose thresholdを 下回った 時、ゲートによる音が減衰が再開します。Close thresholdを 上下 させるとゲートの効果に影響します。Open thresholdよりも低い位置に設定することで、トリガーとなるスレッショルドに影響をあたえることなく長めのディケイが得られます。
ヒント: ゲートの不自然な挙動を避ける
意図しない音がOpen Thresholdで設定したレベルに近い場合、ゲートが頻繁に不自然に開閉してしまうことがあります。この挙動を抑えてくれるのがClose Thresholdです。信号がClose Thresholdを下回った時、Open Thresholdを改めて超える時までゲートを開きません。
HUD操作項目
GateモジュールのHUD(ヘッドアップディスプレイ)では以下の操作項目があります。

- Ratio: 入力信号がThresholdを下回った時に適用されるゲインリダクションの量を設定します。
- Attack: 入力信号がThresholdを上回った時に、ゲートが開くまでの時間(ミリ秒)を設定します。
- Hold: ゲートが一度開いた後にどれだけの間開いた状態を保つか(秒)を設定します。Holdの長さはReleaseタイムによって変化します。
- Release: 入力信号がClose thresholdを下回ってからゲートが閉じるまでの時間(ミリ秒)を設定します。
- ゲインリダクションメーター: 信号に適用されるゲインリダクションの量(dB)を表示します。
詳細設定
サイドチェインの操作項目は、HUDの詳細設定パネルに収納されています。詳細設定パネルを開くには、HUDコントロールの右側に表示されている三角矢印マークをクリックしてください。

サイドチェイン
Gateモジュールは、 検出回路 にルーティングされた別トラックからの信号でゲインリダクションをトリガーすることもできます。選択されたインターナル(Int.)、またはエクスターナル(Ext.)の入力信号がGateモジュールのトリガーとなります。サイドチェイン処理を行うことで、トラック同士のバランスを取ることが可能になります。
サイドチェインを有効にする
Sidechainボタンをオンにして、その下のドロップダウンメニューからインターナル(Int.)、またはエクスターナル(Ext.)のバンドを選択することができます。詳細は以下の通りです。
- インターナル (INT.):
- Gateモジュールで設定されているバンドを選択します。
- インターナルサイドチェインインプットは、別バンドのエネルギーをトリガーとして、選択しているバンドにゲインリダクションを適用します。例えば、低域のバンドがスレッショルドを超えた時にハイエンドを抑えることによって、ローエンドにアクセントをつけることができます。
- インターナルフル(Int Full)は、全バンドをトリガーとしてゲインリダクションを適用することができます。
- エクスターナル (EXT.):
- 別のトラックやバストラックを選択します。
- エクスターナルサイドチェインインプットは、他のトラックとのバランスを取るための便利なオプションとなります。
- また、バンドを選択することで、外部からのサイドチェイン入力からそのバンドのコンテンツだけを取り出してサイドチェインのトリガーとして利用することが出来ます。(例:Ext. Band 1を選択すると外部入力信号におけるBand 1の成分だけをGateのトリガーとして扱います。)
イコライザー (Equalizer (EQ))
概要
イコライザーは、周波数スペクトラムの様々な部分をカットやブーストをしてキャラクター付けや補正を行います。
モジュール・インターフェース
Equalizerモジュールの操作項目と機能は以下の画像の通りです。
メーターとディスプレイ
EQモジュールにおけるメーターとディスプレイの詳細は以下の画像の通りです。
スペクトラムアナライザー
入力信号と出力信号のゲインを周波数スペクトラム上にリアルタイムで表示します。EQモジュールでは、以下の2つのスペクトラムアナライザーが表示されます。
- 入力信号: EQモジュールの入力信号はダークグレーで表示されます。
- 出力信号: EQ処理された出力信号は白い線で表示されます。
複合カーブ
全バンドを合成させたフィルターは白い線で表示されます。EQノードを調節することで、複合カーブの全体的な形が変化します。
フィルターのカーブ表示
選択されているノードのフィルターを表示します。ひとつのノードをクリックすると、フィルターがノードと同じ色の線で表示されます。ノードが選択されていない場合、特定のフィルターカーブは表示されず、複合カーブのみが表示されます。
メーターのスケール(目盛り)
メーターのスケールは、スペクトラムアナライザーの右端、左端、そして下部に表示されています。これらのスケールを参考にしながら、パラメータを調節してください。
- EQノードのゲイン (dB): スペクトラムアナライザー右側に表示されています。
- 各周波数のゲイン (dB): スペクトラムアナライザー左側に表示されています。
- 周波数スケール (Hz): スペクトラムアナライザー下部に表示されています。
周波数のスケールは、 モジュール・ヘッダーの左端にあるScaleメニューのボタンか、オプションのEQタブから設定できます。EQノードの配置を見ながら、 周波数スケール の違いを確認できます。初期設定では、Ext Logに設定されています。
スケールの種類 | 説明 |
---|---|
リニアスケール(Linear) | リニアスケールは周波数スペクトラムの高域を強調していますので、EQにおける「エア」と呼ばれる音の明度を調節するのに便利なスケールです。 |
メルスケール(Mel) | 人間の音に対する聴覚、つまり人が感じる音程を視覚化したスケールです。 |
ログスケール(Log / Ext Log / FlatLog) | 低域や中域の詳細を表示するノンリニアスケールで、一般的なEQ操作に便利なスケールです。 |
ピアノロール(Piano Roll) | 初期設定のExt Logスケールの下部にピアノロールを配置して、周波数と音程の関係を表示します。 |
モジュール・ヘッダー
EQモジュールを全体的に調節する操作項目が表示されています。詳細は以下の通りです。
Scale(スケール)
Scale Menuで周波数スケールの種類を選択します。詳細については、メーターのスケールをご覧ください。
Soft Saturation(ソフトサチュレーション)
Soft Saturation をオンにすると、入力信号にわずかな倍音を加えて、より豊かなサウンドにします。また、EQカーブにより若干の色付けが加わります。
Masking Meter(マスキングメーター)
EQモジュールをMasking Meterモードにします。詳細については、マスキングメーターのページをご覧ください。
Learn(学習機能)
Learn ボタンをクリックして、歯擦音やレゾナンス、そして低音の暴れなど、オーディオ信号の中で目立つ周波数をインテリジェントに特定してEQノードを配置します。
ヒント:Learnは有効になっているノードのみを調節します
Learn はEQのノードノードを追加、または削除をしません。EQモジュール内で既に有効になっているノードのみを調節します。また、LearnはGainやQの調節もしません。また、ノードが配置された後、Shift キーの長押しで周波数の位置を維持したままGainを上下させることができます。
Reset(リセット)
ボタンをクリックすると、EQモジュールにおける全ての操作項目が初期設定に戻ります。ここからリセット前に使用していた設定に戻したい場合は、 編集履歴のウインドウで履歴リストからリセット前の項目を選択します。
LFE
このオプションはNeutronを5.1チャンネルまたは7.1チャンネルのサウンドトラックにインサートした時に表示されます。有効にすると、LFEチャンネルが他のチャンネルと同様に処理されるようになり、無効にするとLFEチャンネルは処理されなくなります。無効にしている際、必要に応じてレイテンシー補正がLFEチャンネルにかかり全てのチャンネルの同期が保たれます。
操作項目
ノードの追加と削除
EQモジュールのノードは追加(最大12個)と削除が可能です。
ノードの追加
ノードを追加する方法は以下の通りです。
- 複合カーブ状に追加: 白い線で表示された複合カーブにカーソルをあてると + ボタンが現れます。その + ボタンをクリックして、新規のノードを追加します。
- キーボードショートカットで追加: Command + Return (Mac) or Ctrl + Return (Windows) で、EQスペクトラム中央に新規のノードを追加します。
- お好みの場所に追加: EQスペクトラムのお好みの場所をダブルクリックして、新規のノードを追加します。
メモ:新規のノードには周波数に応じたフィルター・シェイプが設定されます
新規のノードには、追加された場所(周波数)に応じて、予め決められたフィルター・シェイプが設定されます。3種類のフィルター・シェイプは以下の通りです。
- 左寄りに追加した場合: フラット・ハイパス、またはローシェルフ
- 右寄りに追加した場合: フラット・ローパス、またはハイシェルフ
- 中央寄りに追加した場合: プロポーショナルQ
フラット・ハイパスとフラット・ローパスが設定されるのはそれぞれ 一度のみ になります。それは、周波数スペクトラムの両端でのみ使用されるフィルターだからです。それ以外の場所では、シェルフとプロポーショナルQフィルターが設定されます。
ノードの削除
ノードを追加する方法は以下の通りです。
- ひとつのノードを削除: 削除したいノードを選択し、HUDコントロールの X ボタンをクリックして削除します。
- 複数のノードを削除: クリック&ドラッグで削除したい複数のノードを選択し、 Delete または Backspace キーで選択されたノードを全て削除します。
- 修飾キーで削除: Shift +クリックで複数のノードを選択し、Delete または Backspace キーで選択されたノードを全て削除します。
HUDの操作項目
ノードをクリックすると、HUD(ヘッドアップディスプレイ)が表示されます。HUDでの操作項目は以下の通りです。

バンドの操作項目
HUDの左側には、選択されているノード(バンド)のオン/オフボタン、ソロボタン、そして削除ボタンが表示されています。
アイコン | 操作 |
---|---|
![]() |
オン/オフボタン: 選択されているノードのオン/オフを切り替えます。 |
![]() |
ソロ: ノードのフィルターのみを聴くことが出来ます。 |
![]() |
削除: ノードを削除します。 |
メモ:ノードオフ時のフィルター・カーブ表示
EQのノードをオフにした時、フィルターカーブは表示されたままになりますが、他のオンになっているノードと差別化するために、フィルターカーブの色がグレーに変わります。
ヒント: Alt-SoloとBand Solo
以下の方法で、特定の周波数帯域のみを聴くことができます。
- ノードのソロ: ノードに設定されたフィルターの音のみを聴くことができます。この機能にアクセスするには、Alt (option) キーを押したままノードをクリックします。また、HUDコントロールで「S」ボタンをクリックしても、ソロにすることができます。
- Alt-Solo: Alt (option) キーを押したまま、周波数スペクトラム上をクリック&上下左右にドラッグすることで、聴きたい周波数帯域だけをフォーカスすることができます。
バンドのフィルター
以下の表はフィルタータイプと、それに関連するフィルターシェイプをまとめたものになります。

フィルタータイプ
EQモジュールには合計13種類の フィルターシェイプがあり、Pass Filter(パスフィルター)、Peak Filter(ピークフィルター)、Shelf Filter(シェルフフィルター)という3つのフィルタータイプに分類されます。
フィルタータイプ | 説明 |
---|---|
Pass Filter(パスフィルター) | 特定のカットオフ周波数よりも低い、または高い周波数を減衰させる時に使用します。Lowpass(ローパス)とHighpass(ハイパス)のメニューには、Flat(フラット) と Resonant(レゾナント) の選択肢があります。 |
Peak Filter(ピークフィルター) | 特定の中心周波数をブースト/カットする時に使用します。Bell(ベル)メニューには、Bell(ベル)、Proportional Q(プロポーショナルQ)、Band shelf(バンド・シェルフ) の選択肢があります。 |
Shelf Filter(シェルフフィルター) | 特定の周波数よりも低い、または高い周波数をブースト/カットする時に使用します。Low Shelf(ローシェルフ)とHigh Shelf(ハイシェルフ)のメニューにはそれぞれ、Analog(アナログ)、Vintage(ヴィンテージ)、Baxandall(バクサンドール) の選択肢があります。 |
メモ:フィルターはスロープ/Qの調節で変化します
周波数の帯域幅(Q値)を調節すると、中心周波数の周りのブースト/カット量が変化します。また、フィルターのスロープは適用される減衰の角度を設定します。
フィルターシェイプ
メニューからノードに適用するフィルターシェイプを選択します。ドロップダウンメニューには、フィルターシェイプが以下のサブメニューに分類されています。: Bell(ベル)、Low Shelf and High Shelf(ローシェルフとハイシェルフ)、Lowpass and Highpass(ローパスとハイパス)。
Bell(ベル)
Bellには、以下のピークタイプのフィルターがあります。
シェイプ | 説明 |
---|---|
プロポーショナル Q ![]() |
ブースト/カット量に応じて形を変えるフィルターです。帯域幅の設定によっては、ゲインを上下させた時の変化が異なります。例えば、帯域幅を狭くしてゲインを極端に上下させると、より鋭いカーブを作ることができます。 狭い帯域幅で特定周波数をピンポイントでカット。ゲイン量が大きいほど、タイトなカットになります。 |
Bell(ベル) ![]() |
特定周波数を中心とする帯域をスムーズにブースト/カットします。文字どおり、ベルのような形のフィルターです。 ゲインの量(ブースト/カット)が大きくなると、全体的な音の色と質感が変化します。Proportional Qよりも変化が分かりやすいフィルターです。 |
Band shelf![]() |
幅が広く頭がフラットなBellフィルターです。 音の倍音同士の関係を変化させます。特定の周波数帯域をひとまとめでブースト/カットするのに便利です。 |
Low Shelf and High Shelf(ローシェルフとハイシェルフ)
Low ShelfとHigh Shelfには、以下のシェルフタイプのフィルターがあります。
シェイプ | 説明 |
---|---|
Analog(アナログ) ![]() |
シンプルなブースト/カットに優れたシェルフフィルターです。アナログEQのスタンダードなシェルフに似ています。 ハイエンドやローエンドを強調したいなど、大きな変化を加えたい時に便利です。 |
Baxandall(バクサンドール) ![]() |
Baxandall EQにインスパイアされつつも、周波数を自由に設定できるフィルターです。Low shelf(ローシェルフ): 緩やかなカーブのローシェルフ High shelf(ハイシェルフ): 緩やかなカーブのハイシェルフ より自然なサウンドで超低域や超高域をコントロール出来ます。 |
Vintage(ヴィンテージ) ![]() |
かの有名なPultecアナログイコライザーにインスパイアされたフィルターシェイプで、緩やかな周波数の谷を描きます。また、ノードひとつの操作で複雑なスロープを作ることが出来ます。 ローエンドを濁らせること無く太くすることが可能です。 |
Lowpass and Highpass(ローパスとハイパス)
LowpassとHighpassには、以下のパスタイプのフィルターがあります。
シェイプ | 説明 |
---|---|
Flat(フラット) ![]() |
バターワースフィルター: 通過した周波数帯域が可能な限り平坦になるよう最適化されており、パスバンド(通過帯域)やストップバンド(阻止帯域)のリップルやレゾナンスがありません。 音のキャラクターを崩すことなくローエンドやハイエンドを削ります。クリーンでナチュラルな処理を行えます。 |
Resonant(レゾナント) ![]() |
レゾナンスをコントロール出来るフィルターで、カットオフ周波数の肩の部分を持ち上げることが出来ます。 カットオフ周波数付近の成分をブーストで強調し、キャラクターを加えることが出来ます。 |
GainとQの調整について
- Baxandall はQの調節ができません。
- Lowpass と Highpass は Gain の調節が出来ません。
数値の表示
ノードの調節をする際、HUDに表示される数値を確認することができます。以下の表は、HUDで確認できる項目をまとめたものになります。

表示項目 | 単位 | 説明 |
---|---|---|
Frequency(周波数) | Hz | 選択されているノードの中心周波数(またはカットオフ周波数)を表示します。EQモジュールでは20Hzから20kHzまで対応しています。 |
Gain(ゲイン) | dB | 選択されているノードに適用されたゲインを表示します。EQモジュールでは-30dBから+15dBまで対応しています。 |
Q | (cF/Bandwidth) | (パラメトリック/ベルフィルター) フィルターの帯域幅、またはスロープの値を表示します。 |
Slope(スロープ | (dB/octave) | (ハイパス/ローパスフィルター) フィルターのカットオフの傾きを表示します。 |
音名 | 音名 | ノードの位置が、音名で何に当たるかを表示します。 |
Frequency、Gain、Qの調節
Frequency、Gain、Qは以下の3つの方法で調節します。
- EQノードまたはQハンドルをクリックしドラッグします。
- 手動で数値入力します。
- 矢印キーを使います。
以下の表は、Frequency、Gain、Qそれぞれの調節方法をまとめたものです。
項目 | 調節方法 |
---|---|
Frequency(周波数) | EQノードをクリックしたまま 左に ドラッグすると周波数が小さくなり、 右に ドラッグすると大きくなります。 下記の通り直接数値入力します。 左と右の矢印キーを使います。 |
Gain(ゲイン) | EQノードをクリックしたまま 下に ドラッグするとゲインが下がり 上に ドラッグすると上がります。 下記の通り直接数値入力します。 上と下の矢印キーを使います。 |
Q | EQノードのハンドルをクリックして ノードに向かって ドラッグすると帯域幅を狭めることが出来、ノードから離れる方向に ドラッグすると帯域を広げることが出来ます。 Manually enter the value as described below. alt /option を押しながら矢印キーを押します。 |
Frequency、Gain、Qを 直接入力するには:
- HUDで変更したい項目の数値をダブルクリック
- お好みの数値を入力
- enter または return キーを押して完了
ヒント:キーボードを併用した調節方法
- Shift キーを押したままノードをクリック&上下ドラッグで ゲインのみを調節 出来ます。また Shift キーを押したままノードをクリック&左右ドラッグで 周波数のみ を調節出来ます。
- Shift キーを押したまま矢印キーを使うと 数値の大雑把な調整が出来ます。
- command キー(Mac)または ctrl キー (Windows) を押したまま矢印キーを使うと 数値の微調整 が出来ます。
メモ: 全てのパラメータをリセット
ノードをダブルクリックすると、全てのパラメータをリセットして初期設定に戻すことが出来ます。
EQモジュールにおけるGainのスケール
画面の右側に表示されているgainのスケール(dB)を参考にしながらノードを調節して下さい。
Advanced Panel(詳細設定パネル)
Advanced Panelを開くには、HUDコントロールの右側に表示されている三角矢印マークをクリックしてください。EQモジュールのAdvanced Panelに以下の操作項目が収納されています。

詳細設定のオン/オフ表示
ダイナミックモードやサイドチェインがオフになっていて詳細設定パネルが閉じている時、HUDの右端にある右向き三角矢印は白く表示されます。詳細設定パネルを開いてダイナミックモードやサイドチェインをオンにした状態で、右端の左向き三角矢印(白)をクリックして詳細設定パネルを閉じることが出来ます。この時、詳細設定パネルが閉じた状態のHUDは右端にある右向き三角矢印がノードの色で表示されます。
ダイナミックモード
選択したノードに、スレッショルドの設定に応じたダイナミックゲインを適用します。ダイナミックモードは、信号がスレッショルドを超えた時に、その信号をブースト、または減衰させる機能です。ブースト、または減衰を発生させるレベルは、スレッショルドで設定します。
HighpassとLowpassにはダイナミックモードがありません。
ダイナミックモードを使用できるのは、HighpassとLowpassを覗いた全てのフィルターシェイプです。HighpassやLowpassを使用している時、ダイナミックモードはグレーアウトしてアクセスできなくなります。
Threshold(スレッショルド)
動的なゲインの調節がトリガーされるレベルを設定します。ダイナミックモードでのThresholdの設定は以下の通りです。
- スライダーをクリックし上下にドラッグ
- スライダーをクリックし上下矢印キー
- Thresholdの数値をダブルクリックして直接入力
スレッショルドメーター
Threshold の操作に関連する2つのメーターは以下の通りです。
- 入力レベルメーター: 選択されたノードの入力レベルを表示します。
- リダクション/アディションメーター: 選択されたノードに適用された動的なレベル変化の量を表示します。
ダイナミックモードの方向
ダイナミックモードをオンにした時、ゲインが上下どちらの方向に変化するかをUp/Downコントロールで設定します。Up/Downコントロールはダイナミックモードをオンにした時にノードの上下に矢印で表示されるので、いずれかをクリックで選択します。
UP
Upの矢印を選択すると、信号がThreshold (スレッショルド)を超えた時にフィルターのゲインの数値が 増えます 。
- EQのノードがゼロ・ラインよりも 上に ある場合、フィルターはトリガーされるまで0 dBに設定されます。信号がスレッショルドを超えてトリガーされる時、フィルターのゲインはノードに向かってブーストします。
- EQのノードがゼロ・ラインよりも 下に ある場合、信号がスレッショルドを超えてトリガーされる時に、フィルターのゲインはゼロ・ラインに向かってブーストします。
DOWN
Downの矢印を選択すると、信号がThreshold (スレッショルド)を超えた時にフィルターのゲインの数値が 減ります 。
- EQのノードがゼロ・ラインよりも 上に ある場合、信号がスレッショルドを超えてトリガーされる時に、フィルターのゲインはゼロ・ラインに向かって減衰します。
- EQのノードがゼロ・ラインよりも 下に ある場合、フィルターはトリガーされるまで0 dBに設定されます。信号がスレッショルドを超えてトリガーされる時、フィルターのゲインはノードに向かって減衰します。
Sidechain(サイドチェイン)
選択されたインターナル(Int.)、またはエクスターナル(Ext.)の入力信号がトリガーとなって、コンプレッション/エクスパンジョンの量をコントロールします。サイドチェーン処理を行うことで、トラック同士のバランスを取ることが可能になります。
Sidechainの初期設定ルーティング
最初にSidechainをオンにした時、初期設定の入力は選択されているノードのものになります。例えば、ノード5では初期設定の入力がインターナル(Int.)のBand 5ということになります。これは、サイドチェインを無効にした時のダイナミックモードの処理に相当します。
Sidechainの設定
サイドチェインを有効にした時、トリガーとして内部(Int.)または外部トラック(ext.)の信号を選ぶことが出来ます。
- インターナル (INT.): EQモジュールで配置されたノード(Band)を選択します。
- インターナルサイドチェインでは信号そのもののバランスを整えることが出来ます。
- インターナルフル(Int Full)では全帯域の情報を含む信号をトリガーとします。
- エクスターナル (EXT.): 別のトラックやバスからサイドチェイン入力された信号をトリガーにすることが出来ます。
- エクスターナルサイドチェインを使うことで、他のトラックとのバランスを整えることが出来ます。
- 外部から入力されたソースは、インサートされているEQモジュールのノード番号を指定することでのいずれかの帯域の情報のみを取り出して使う事もできます。(例: Ext. Band 1)。
バイパスされているノードでもサイドチェインが出来ます
ノードがバイパスされた状態でも、そのバンドの信号をサイドチェインの入力ソースとして使うことが出来ます。周波数とQを設定してお使い下さい。
マスキング・メーター
概要
Neutronのマスキングメーターではトラック同士がぶつかり合う帯域を簡単に素早く見つけることが出来ます。このぶつかり合いがミックスからクリアさを奪ったり濁らせたりしていて、この現象を「マスキング」と呼びます。
マスキングとは
定義上、マスキングとは同じ(または近い)周波数帯域にある2つの音がお互いの音の聴き分けを困難にする心理音響学的現象です。マスキングがミキシングで発生する時、複数のトラックが近い周波数帯域で被ってしまうため、音の存在感や明瞭さが失われることがあります。
マスキングによって生じる問題
マスキングは本来分離させたい音の聴き分けを困難にします。一般的にマスキングは、その文脈によってはプラスとなる ことも、 問題とされること もあります(必ずしも悪いというわけではありません)。
- プラスとなるマスキング: 2つの音を混ぜた時、ある周波数帯域で僅かなオーバーラップが発生し発生する若干のマスキングです。これは、ミキシングにおける歪みの利用に似ています。
- 問題となるマスキング: 2つの音を混ぜた時に、お互いを引き立て合うのではなく、不明瞭にしてしまうマスキングです。こうなると聴きづらさはもちろんのこと、ミックス全体の中でどこに被りがあるのか探し出すのも難しくなります。
マスキングメーターを使用する
iZotopeの開発チームは問題となるマスキングとは何かという心理音響学的な仮説を立て、潜在的に問題を起こしやすいエリアを可視化する方法を導き出しました。(詳細については(AES 141, Paper 53)1をご覧ください)
Neutronでは、iZotopeのマスキングメーター技術で、以下の2点をリアルタイムに可視化することができます。
- マスキングが発生している周波数帯域 (マスキングメーター).
- マスキングが頻発する注目すべき周波数帯域 (マスキングヒストグラム).
これらのツールはどこでマスキングが発生しているかを表示します。そのマスキングが問題となっているか、それに対する処理が必要かはユーザー自身の判断に委ねられます。
問題となるマスキングを測定する
簡単に言うと、Neutronのマスキングメーターでは2つのオーディオ入力が必要になります。
- ソース入力(現在使用中のプラグイン)
- 外部入力:マスカー(マスキングメーターのドロップダウンメニューから選択されたプラグイン)
マスキングメーターは、外耳と中耳のモデルを用いて、2つの信号の知覚ラウドネスと相対的なラウドネスを計算します。マスカーを原因とする、ソースにおけるラウドネスの損失は以下のように計算されます。
ラウドネスの損失 = 知覚ラウドネス(単位:フォン)− 部分的な知覚ラウドネス(単位:フォン)
上の計算式は、人間の知覚と聴覚の複雑さに基づいたものとなります。詳細については、 AES 141, Paper 531 をご覧ください。
マスキングメーターのインターフェース
マスキングメーターの操作項目と機能は以下の通りです。

メーターとディスプレイ
マスキングメーターのメーターとディスプレイは、入力信号に対してどのように反応/処理するかを表示します。
スペクトラム表示
マスキングメーターのスペクトラム表示は、Equalizerモジュールのそれと同じです。詳細については、Equalizerのページにある メーターとディスプレイ のセクションをご覧ください。
IPCスペクトラム表示
この表示はその他のNeutronのインスタンスと接続されている時のみ表示されます。どのIPC対応インスタンスと今開いているNeutronインスタンスを比較するかに寄って次の2通りの表示になります。
Neutron EQを含むインスタンスが選択された時
シグナルチェインにEQを含むNeutronインスタンスが選択された時は、マスキングメーター、 マスキングヒストグラム、 EQマスキングの操作項目とEQコンポジットカーブが表示されます。

Neutron EQ以外のIPC対応インスタンスが選択された時
マスキングメーター と マスキングヒストグラム は表示されますが、EQの操作項目は表示されません。

マスキングメーター
一時的なマスキング(ラウドネスの損失)が発生している周波数帯域をハイライトします。

ハイライトが明るいほど、より多くのマスキングが発生していることになります。
マスキングヒストグラム
各周波数帯域で発生している衝突(強いマスキング)の累積情報を、赤いヒストグラム(柱状グラフ)で表示します。

この衝突の回数が多いほど、ヒストグラムも長く表示されます。つまり、ヒストグラムでは長い時間軸の中でどの帯域でマスキングが頻繁に発生しているかを俯瞰的に確認することができます。
マスキングヒストグラムの仕組み
マスキングヒストグラムは、各周波数帯域で発生している衝突の回数を合計していきます。ある特定の周波数でのラウドネスの損失が予め設定された閾値を超えた時、強いマスキングであると認識され 衝突 としてカウントされていきます。この衝突が繰り返されると、モジュール上部に柱状グラフが表示されます。グラフが下に長く表示された時は、その周波数帯域での衝突が頻繁に発生していることを意味します。
メモ:マスキングヒストグラムはあくまで提案です
マスキングヒストグラムでの結果は単にマスキングの位置を示す提案で、何かしらの処理を促す忠告ではありません。マスキングは必ず処理をしなければいけないものではありませんが、EQで作業を行っている時にどこでマスキングが発生しているかを知ることは大変有益です。
メモ:ヒストグラムのピークホールドタイムについて
マスキングヒストグラム はリアルタイム表示ができるメーターです。 Peak Hold Time(ピークホールドタイム)は、400 ms、3,000 ms(初期設定)、Infiniteから選択ができます。(オプションメニューで設定可能)
マスキングヒストグラムのリセット
ヒストグラムエリア をクリックすると、マスキングヒストグラムをリセットできます。

ヒント:マスキングヒストグラムとクリップインジケーター
マスキングヒストグラムは、強いマスキングの発生を教えてくれる各周波数帯域のクリップインジケーターのような働きをします。但し、クリップインジケーターと違うのは、マスキングヒストグラムが マスキング回数の合計 を表示するという点です。1度の衝突ではマスキングヒストグラムは反応しません。ある周波数帯域でマスキングが頻繁に起こるとヒストグラムが伸びるためどの周波数帯域で問題が起きているかがわかります。
マスキングメーターの操作項目
マスキングメーターから、Neutron EQやそれ以外のプラグインをマスカーとして設定をする操作項目は以下の通りです。

マスキングメーターのドロップダウンメニュー
メインとなるマスキングメーターのドロップダウンメニューには、セッション内で使用されている全てのiZotopeプラグインが表示されます。ここでマスキングを調べたい対象となるプラグインを選択すると、マスキングメーター と マスキングヒストグラム は2つのトラックで発生するマスキング(ラウドネスの損失)の測定できるようになります。
注意:マスカー側のEQではオートメーションは使わないようにしましょう
ターゲットとなるトラックのEQ設定を変更すると、その変更内容がマスカー側のプラグインにも反映されます。そのため、マスカー側でオートメーションを設定していると予測不能な動きを起こす可能性があります。ですので、マスカー側のEQにはオートメーションを使用しないことをお勧めします。
マスキングの感度
あるラウドネスの損失が衝突としてカウントされてマスキングヒストグラムで表示されるべき量か否かを判断する閾値を設定します。
- Sensitivityを高めに設定 すると、ラウドネスの損失が小さくてもマスキングヒストグラムが反応するようになります。初期設定でマスキングメーターの反応がないのに音の濁りを感じる場合、Sensitivityを高めに設定すると良いでしょう。
- Sensitivityを低めに設定 すると、マスキングヒストグラムの反応が少なめになります。最も強いマスキングだけを表示させたい時は、Sensitivityを低めに設定すると良いでしょう。
また、Masking Sensitivity では、マスキングメーターにおけるラウドネス損失量の表示を調節することもできます。
- Sensitivityを高めに設定 すると、ラウドネスの損失が小さくてもマスキング・メーターが反応するようになります。
- Sensitivityを低めに設定 を低めに設定すると、マスキングメーターを反応させるには、ある程度大きめのラウドネス損失量が必要になります。
注意:Sensitivityはメーターの表示のみに影響します
はオーディオ処理に使用される機能ではありません。Sensitivity(感度)を低く設定すると、マスキングが少なくなったように見えるかもしれませんが、あくまでも検出の感度が調節されただけであることを覚えておいてください。
ヒント:Gain Offsetで正確にマスキングを計算する
マスキングの計算は各トラックの音量レベルに敏感です。もしDAWのプリフェーダーゲインを設定したとしても、Neutronインスタンスはそのゲインの変化を 知ることが出来ません 。これがNeutronのマスキングの計算に直接的な影響を及ぼします。Neutronに最も正確なマスキングの計算をしてもらうには、各Neutronインスタンスの Gain Offset を、DAWのプリフェーダーゲインと 同じ値 に合わせてください。こうすることで、Neutronはプリフェーダーでのゲイン変化の影響を受けることなくマスキングの計算を行うことができます。
EQマスキングの操作項目
以下の画像はマスキングモードで可能なEQの操作項目をまとめたものです。

- EQ切り替え: 現在開いているNeutronから、IPC対応プラグインのEQ機能に画面を切替え、それぞれのEQ操作をひとつの画面で行うことができます。
- インバースリンク: 2つのトラックに挿入されたプラグインの比較的近い周波数にあるEQノードをリンクさせて、ゲインと周波数を同時に操作することができます。Inverse Linkが異なるフィルターシェイプの操作点を選択した場合、自動で同じフィルターシェイプに変更されます。
- EQバイパス: ソースとターゲットのEQをいずれもバイパスすることが出来ます。これは2つ以上のトラックに対して変更を行う時に、EQがミックスにダメージを与えることなく良い方向に作用しているか確認するのに便利です。
ヒント:Inverse Linkでは僅かな調節をしましょう
片方のトラックに大幅な調節をするのではなく、2つのトラックそれぞれに僅かな調節を加えて、最適な音の分離を作ることがInverse Linkの目的です。例えば片方のトラックで3dBカットするのではなく、それぞれのトラックで1.5 dBのブーストと1.5 dBのカットをする方が望ましいでしょう。
注意:Inverse Linkで操作できるのはゲインと周波数のみです
Inverse Linkでは、ゲインと周波数以外の操作(Qやフィルタータイプの変更、ダイナミック/スタティックの切り替え等)はできません。ゲインと周波数をリンクしたいと思うことはあっても、それぞれのトラックで同じQを設定したいと感じることは滅多にないでしょう。レゾナンスを避けるためにも、狭いQでカット、広めのQでブーストするようにしましょう。
コンプレッサー (Compressor)
概要
コンプレッサーは、オーディオ信号のダイナミックレンジを狭めたり音量レベルを一定に保つ他、音色やキャラクターなどに影響を与え音作りに使用できます。
モジュールインターフェース
Neutron Compressorモジュールのパラメータと機能は以下の通りです。

モジュールヘッダー
このパラメータはCompressorモジュールで有効になっている全てのバンドに影響します。
ビュー
Compressorでは次の3つのビューを切り替えることが出来ます。
マルチバンドクロスオーバースペクトラム
マルチバンドクロスオーバースペクトラムとパラメータを開きます。詳細はマルチバンドクロスオーバースペクトラムの項目をご参照下さい。
検出フィルター
検出フィルタービューとパラメータを開きます。詳細は検出フィルタービューの項目をご参照下さい。
検出フィルタービューが使えるモードについて
検出フィルタービューは Modern及びVintage処理モードでのみ有効です。
オシロスコープ
コンプレッションされた出力信号の波形の時間変化を表示します。これにより、コンプレッションが波形にどのような影響を及ぼしたかリアルタイムに把握することが出来ます。
オシロスコープはホストDAWのテンポと同期し、時間軸は1小節(4拍)を表します。
サイドチェインを有効にすると、そのチャンネルの出力に加えサイドチェインされた信号とチャンネルの信号の合算を紫で表示します。これはキックとベースのインタラクション等を把握するのに便利です。
レベル検出モード
コンプレッサーが入力レベルをどのように算出するか決めることが出来ます。モードを切り替えるとスレッショルドに対し入力がどれくらい大きいとCompressorが考えているかが変わるため、いつ、どれくらいの頻度で入力がコンプレッションをトリガーするかが変わります。レベル検出モードには以下の3つがあります。
- RMS (Root Mean Square/二乗平均平方根): 入力信号の平均レベルを検出します。RMS検出はサウンドのキャラクターを変えずに全体のレベルを上げようとする時に便利です。
- PEAK 入力信号のピークレベルを検出します。一般的には音楽の中の突発的なピークを抑えて均すのに使われます。
- TRUE RMSモードと同じく入力信号の平均音量を検出しますが、全帯域のレベルを安定させることが出来ます。TrueモードはRMSモードで生じがちなエイリアシングノイズや不自然なアーティファクトを発生させません。
Learn(学習)
Learnボタンをクリックすると、マルチバンド処理のために自然なクロスオーバーポイントを探し始めます。マルチバンドモジュールで使用しているバンド数がひとつの時はLearn機能が無効になります。
Learn機能の自動オフ
最適なクロスオーバーポイントが見つかるとLearnボタンは自動でオフになります。Learnがオフに鳴るとボタンがオレンジからグレーに切り替わります。Learn機能が動作している最中でも、Learnボタンを再度クリックすることで中止できます。
リセット
Reset ボタンをクリックすると、Compressorモジュールにおける全てのパラメータが初期設定に戻されます。ここからリセット前に使用していた設定に戻したい場合は、アンドゥ履歴のウインドウでリセット前の項目を選択します。
LFE
LFE ボタンは、LFE チャンネルを含むサラウンドトラック (5.1 または 7.1など) にNeutronをインサートした場合のみ表示されます。LFEを無効にすると、LFEチャンネルは必要に応じてレイテンシー補正され、他のチャンネルとの同期を保ったまま未処理の状態でモジュールを通過します。
メーターとディスプレイ
Compressorのメーターとディスプレイは以下の通りです。

-
波形ディスプレイ:
- 波形のスクロール表示: 入力(処理前の)信号と出力(コンプレッション後の)信号の振幅の時間変化を表示します。メーターは右から左にスクロールし、最も直近の情報が右側に表示されます。
- 入力波形: 入力信号の波形が暗いグレー で出力(wet)信号の背景に表示されます。
- 出力波形: 出力信号の波形が明るいグレー で入力(ドライ)信号の手前に表示されます。信号がコンプレッションを受けた場合、入力からのゲインリダクションの量を視覚的に確認できます。
- サイドチェイン波形: サイドチェインが有効になっている時、入出力の波形に加え紫色の波形が表示されます。この表示はサイドチェイン信号を使ったコンプレッションを行う際のスレッショルドの設定に必要です。
-
ゲインリダクショントレース: 選択されたバンドに対し適用されるゲインリダクションの時間変化をラインで描画します。ゲインリダクショントレースを使ってモニタリングしながらアタックタイムとリリースタイムを設定し、ゲインリダクションのエンベロープの時間変化を確認します。
操作項目

Threshold(スレッショルド)
コンプレッションがかかり始める信号レベルを設定します。 ThresholdはModernとVintage処理モードでのみ有効です。
Knee(ニー)
スレッショルド付近でどの程度コンプレッションが急激にかかり始めるかを決定します。KneeはModernモードでのみ有効です。
- Knee(ニー)の数値を上げるほど「ソフトニー」設定となり、信号がスレッショルドに近づくにつれてゆるやかにコンプレッションがかかり始めるようになります。その結果、控えめでナチュラルなサウンドのコンプレッションになります。
- Kneeの数値を下げると「ハードニー」設定となり、信号がスレッショルドを超えた途端に急にコンプレッションがかかるようになります。その結果よりアグレッシブな音のコンプレッションになります。ハードニーはキックやスネアなどトラック単位のコンプレッションでよく使われます。
Auto Gain(自動ゲイン)
Auto Gainを有効にすると、Compressorモジュールが入力レベル(コンプレッション処理前)と出力レベル(処理後)の差を計算して、自動的にその音量差をマッチさせます。
メモ: 出力波形のオートゲインについてNOTE: AUTO GAIN ON THE OUTPUT WAVEFORM
オートゲインはコンプレッションされた信号の音量を上げることで処理前後の音量差を補正します。このオートゲインによる音量変化は出力波形に反映され、結果として入力と出力の波形の違いを区別しづらくなります。オートゲインがオンになっている時はゲインリダクショントレースメーターでリダクションの時間変化を見るとこの変化を把握しやすくなります。
出力ゲイン
コンプレッション後に適用されるゲインの量を調整し、ダイナミクス処理によって生じるレベルの増減を補正することができます。
処理モード
処理モードを替えるとCompressorの全てのバンドに対するダイナミクス処理の音が変わります。処理モードには以下の3つがあります。

- Punch: Punchモードはユーザーの意図に基づいたプロセッサーで、典型的なコンプレッサーと比べて少ないノブで直接的にダイナミクスをコントロールすることが出来ます。パンチという言葉はミュージシャンやプロデューサー、エンジニアがよく使う言葉で、キックやスネアのような鋭いトランジェントを持った言葉を形容する際に用いられます。Punchモードはオーディオ素材に対してこのようなパンチを生み出す処理に特化してデザインされました。
- Modern: Modernモードは透明でクリアなダイナミクス処理を行います。その名の通り、このモードはモダンなデジタルコンプレッサーのサウンドをもとにしています。
- Vintage: Vintageモードはそれほど透明ではなく、より活き活きとした個性的なサウンドを実現します。
Punchモード
Punchパネルのパラメータを調節することで入力信号のダイナミックレンジを直接的に広めたり狭めたりすることが出来ます。

このモードではセッティングを合理化し、1つのアマウントコントロールとアタック、リリースの特性だけで構成されているためスレッショルドを設定する必要がありません。
- Amount: Amountはダイナミクス処理のための単一のパラメータで、音楽的なヒットのダイナミックレンジを広げたり狭めることが出来ます。100%より小さい設定にするとダイナミックレンジを狭め、一定のコンプレッションを生み出します。100%を超えるセッティングにするとダイナミックレンジを広げ、パンチのあるサウンドを生み出します。
- Attack: Attackはパンチ処理のアタックの立ち上がりをコントロールできます。
- Sustain: パンチ処理の復帰の度合いをコントロールできます。
- Makeup Gain: コンプレッションの後に出力信号に加える静的なゲインの量を調節します。
ModernとVintageモード
ModernとVintageモードは多くのパラメータが共通しています。

- Attack: 信号がスレッショルドを超えた時にコンプレッションが完全にかかるまでの時間(ミリ秒)を調節します。
- Release: 信号がスレッショルド値を下回った時、元のレベルに戻るまで時間(ミリ秒)を レベル検出モード が設定したルールに基づいて設定します。
- Auto Release (A): Modernモードのみ。 入力信号を分析して、処理後の信号にポンピングを防止しラウドネスを意図した状態に保つため自動でReleaseタイムを変化させます。
- Ratio: 信号がスレッショルドを通過した時に適用されるゲインリダクションの比率を、レベル検出モード の設定したルールに基づいて設定します。
- Ratioが 1:1 の時は、信号が Thresholdを超えてもコンプレッションは発動しません。
- Ratioが 10:1 以上の時、コンプレッサーはリミッターのような働きをします。
- Ratioを 1.0 以上の設定にするとコンプレッションが掛かります。しかし、Ratioを1.0以下に設定した場合、コンプレッサーはエキスパンダーのような働きをします。この時、ゲイン・リダクション・メーターはコンプレッサーの時とは逆の動きをします。
ヒント: Vintageモードで高いレシオを設定した場合
レシオを高く設定することでポンピング効果が発生します。これは常に好ましいものではありませんが、オーディオにキャラクターを加えるために有効なこともあり、特にルームマイクに対して有効です。
- ゲインリダクションメーター: 信号に適用されたゲイン・リダクションの量を表示します(単位:dB)。
- Makeup Gain(メイクアップゲイン): コンプレッション後の出力レベルに適用されるゲインを調節します。
- Mix(ミックス): このスライダーを調節して、選択されているバンドのDry(処理前の信号)とWet(処理後の信号)のミックス具合をコントロールします。
サイドチェイン
コンプレッションを入力信号以外の信号でトリガーすることが出来ます。この時、内部または外部のサイドチェイン入力を選ぶことが出来ます。
- サイドチェインが有効になっている時、Neutronは自動的にattack、release、ratio、thresholdを自動的に調節します。また、入力を外部入力のフルバンドにしオートゲインを無効にした上でレベル検出モードをピークにします。
- サイドチェインドロップダウンメニューで、サイドチェイン入力に用いる信号を次の中から選ぶことが出来ます。
- 内部信号(INT.): 入力信号のうちCompressorモジュールに設定されているいずれかのバンドの成分を選択します。内部サイドチェイン入力を使うと、選択した帯域へのゲインリダクションを別の帯域の成分をトリガーにして行うことが出来ます。例えば、低域がスレッショルドを超える時だけ高域がアッテネートされる設定にすることでローエンドのエネルギーを心理的に強調することが出来ます。Internal Fullを選ぶと、有効になっている全ての帯域の情報を使ってコンプレッサーをトリガーします。
- 外部信号 (EXT.): 他のトラックやバスの信号をトリガーにしてコンプレッションを行います。外部サイドチェイン入力を使えば、他のトラックとのバランスを容易に取ることが出来ます。外部オーディオソースは外部バンドのいずれかを選ぶことで、Compressorモジュール内で設定されたバンドに従ってフィルタリングされます。例えばExt. Band1を選べば外部信号からCompressorモジュールのBand 1の成分だけを切り分けたものをトリガーにすることが出来ます。
トランジェント・シェイパー (Transient Shaper)
概要
Transient Shaper(トランジェントシェイパー)は、音のアタックやサステインの特性に加工を施して、全体的なレベルを変化させることなく音に存在感を与えることができます。
モジュールインターフェース
Transient Shaperモジュールの操作項目と機能は以下の通りです。
メーターとディスプレイ
メーターとディスプレイは、Transient Shaperモジュールが入力信号に対してどのように反応/処理するかを表示します。

マルチバンドクロスオーバースペクトラムビュー
マルチバンドクロスオーバースペクトラムビューを開きます。詳細はマルチバンドクロスオーバースペクトラムビューの項目をご参照下さい。
波形ディスプレイ
- 入力波形: 入力信号の波形が 暗いグレー で出力(wet)信号の背景に表示されます。
- 出力波形: 出力信号の波形が 明るいグレー で入力(ドライ)信号の手前に表示されます。
ゲインエンベロープトレース
エンベロープの設定に応じて適用されたゲインの量と入力信号を合成させたカーブがリアルタイム表示されます。
ヒント:ゲインエンベロープトレースでモニタリング
ゲインエンベロープトレース は、レスポンスタイム(AttackとRelease)を調節しながら適用されるゲインの動きを確認する時に便利です。また、エンベロープモードを変更して次のトランジェントが来るまでにエンベロープが0dBに戻るようにすることで最大限透明な効果を得ることが出来ます。
モジュールヘッダー

- エンベロープモード
- Learn(学習)
- Reset(リセット)
- LFE ( 画像には表示されていません。サラウンドインスタンスのみの機能です。 )
エンベロープモード
入力信号に適用するADSRエンベロープの種類を選択します。以下の3つから選ぶことが出来ます。
- PRECISE: 次のトランジェントへのリカバリータイムが最も速く、アタックを加えたり削ったりする時に最も正確で敏感なエンベロープになります。
- BALANCED: PRECISEとLOOSEの中間となるモードです。複数速いアタックと程よいリリースタイムを適用し、1つのトランジェントから次のトランジェントまでの間にエンベロープが復帰できるようにします。
- LOOSE: リカバリータイムが最も遅く、長めのサステインを追加します。
Learn(学習)
Learn ボタンをクリックすると、マルチバンド処理のために自然なクロスオーバーポイントを探し始めます。波形の切り分けは、シビランス(歯擦音)、レゾナンスやランブル等、音の面で重要な要素に基づいて行われます。
メモ: Learnは終了すると自動的にオフになります
最適なクロスオーバーポイントが見つかるとLearnボタンは自動でオフになります。Learnがオフになるとボタンがオレンジからグレーに切り替わります。Learn機能が動作している最中でも、Learnボタンを再度クリックすることで中止できます。
メモ: Learnを作動させるにはオーディオ入力が来ている必要があります
Learnを正しく動作させるためにはTransient Shaperがオーディオ入力を受け取っている必要があります。Learnはマルチバンド対応においてバンドが切り分けられていない時は無効になります。
Reset(リセット)
Transient Shaperモジュールの全てのパラメータが初期設定に戻されます。ここからリセット前に使用していた設定に戻したい場合は、アンドゥ履歴 のウインドウで履歴リストからリセット前の項目を選択します。
LFE
LFEボタンは、LFE チャンネルを含むサラウンドトラック (5.1 または 7.1など) にNeutronをインサートした場合のみ表示されます。LFEを無効にすると、LFEチャンネルは必要に応じてレイテンシー補正され、他のチャンネルとの同期を保ったまま未処理の状態でモジュールを通過します。
HUD操作項目
Transient ShaperのモジュールのHUD(ヘッドアップディスプレイ)では以下の操作項目があります。

Attack
トランジェントの頭の部分に適用するレベル(dB)を調節します。
- Attackを上げていくと、パンチの強い誇張されたサウンドになっていきます。
- Attackを下げていくと、ソフトであたたかいサウンドになっていきます。
ゲイン差分メーター
信号に適用されたゲイン・リダクションの平均値を表示します(dB)。
Sustain
トランジェントのサステインに適用するレベル(dB)を調節します。
- Sustainを上げていくと、音の密度が高くエアリーなサウンドになります。
- Sustainを下げていくと、タイトでアグレッシブなサウンドになっていきます。
Contour
マルチバンドスペクトラムにおける各バンドごとのレスポンスを選択します。
シェイプ | アイコン | 説明 |
---|---|---|
![]() |
SHARP | タイトで速いリリースタイム。短めでスタッカートのようなサウンドに有効です。 |
![]() |
MEDIUM | 透明でリニアなエンベロープ。殆どのサウンドに有効です。 |
![]() |
SMOOTH | 3つのモードの中で最も遅いエンベロープで、トランジェントの頭の部分を通過させてサステインに僅かな影響を与えます。持続音に有効です。 |
エキサイター (Exciter)
概要
Exciterはさりげない、または劇的なハーモニックディストーション(高調波歪み)を加えることでオーディオを強調したりアクセントを加えます。
モジュールインターフェース
Exciterモジュールは以下のセクションで構成されます。

モジュールヘッダー

- Tame
- プリエンファシスモード
- Learn(学習)
- リセット
- LFE: ( 画像には含まれていません。サラウンドインスタンスのみの機能です。 )
Tame
Tameを有効にすると、入力信号にあったダイナミクスが保持され、もとの信号の強弱に関わらず一様に歪みが加わるようになります。無効にするとExciterは典型的なペダルエフェクターのように元の信号のレベルと付け足されるゲインの量、ゲインの特徴に基づいて歪みを加えるようになります。
Tameはボリュームに影響します
歪みをふんだんに加えてゲインが上がってしまったインスタンスでTameボタンを押すと、ボリュームが下がって元の信号にあったダイナミクスが復元されます。
Tameをダイナミックなマテリアルに使用する
Tameは元素材の音楽的な表現を保ったまま歪みを加えたい時に効果を発揮します。例えば、声を潜めたり張ったりしながら歌うボーカルパートにExciterをTame無しで使う場合ボーカルパートのダイナミックレンジが完全に失われてしまうかもしれません。しかしTameをオンにすることでボーカルパートのダイナミクスを保ったまま弱い部分にも強い部分にも一様に歪みがかかるようになります。
プリエンファシスモード
特定の周波数帯域へのサチュレーションを予め(プリ)強調(エンファシス)することで、中低域(ボーカルの厚みやボディ)や高低域(ボーカルのプレゼンス)にマイルドな変化を加えます。プリエンファシスモードの種類は以下の通りです。
- FULL: 中低域を持ち上げます。
- DEFINED: 中高域を持ち上げます。
- CLEAR: 中低域を緩やかに削ります。
Learn(学習)
Learnボタンをクリックすると、オーディオの周波数スペクトラム上で最小限になるポイントをいくつか賢く特定し、自然なクロスオーバーポイントを探して配置します。
Reset(リセット)
Resetボタンをクリックすると、Exciterモジュールにおける全ての操作項目が初期設定に戻されます。もしResetボタンを押す前の編集状態に戻したい場合はアンドゥ履歴ウィンドウを開いてResetより前の状態を選ぶことで巻き戻すことが出来ます。
LFE
LFEボタンは、LFEチャンネルを含むサラウンドトラック (5.1 または 7.1など) でNeutronをインサートした場合のみ表示されます。LFEを有効にするとLFEチャンネルは他のチャンネルと同様に処理されます。LFEを無効にすると、LFEチャンネルはレイテンシー補正され他のチャンネルと同期をとりながら、未処理の状態でモジュールを通過します。
メーターとディスプレイ
メーターとディスプレイではExciterが入力信号にどのように反応し処理を行っているかが表示されます。

- マルチバンドクロスオーバースペクトラムビュー: マルチバンドクロスオーバースペクトラムとパラメータを開きます。詳細はマルチバンドクロスオーバースペクトラムの項目をご参照下さい。
- スペクトラムアナライザー: 入力信号と出力信号の大きさを周波数スペクトル全体に対してリアルタイムに表示します。
- 入力信号のスペクトラム: ドライ(処理前の)信号を 暗い灰色 のスペクトラムで出力スペクトルの背後に描画します。
- 出力信号のスペクトラム: ウェット(処理後の)信号を 明るい灰色 で入力スペクトルの手前に描画します。
- オーロラ: サチュレーションが付与されている帯域をハイライト表示します。
パラメータ群
Tone(トーン)
ToneはExciterにおいて低域と高域にそれぞれどのようなバランスで歪みを加えるかを調節することが出来ます。-100から0の時はローの成分を、0から100の時はハイの成分を強調します。
トーンフィルターは処理後の信号に適用されます。
Toneスライダーは処理後の信号に適用され、Exciterモジュールの全体的な周波数特性に強く影響を及ぼします。
ポストフィルター
出力信号に適用するハイシェルフフィルターの調節をします。ポストフィルターは、マルチバンドスペクトラムビュー上に重ねて表示されています。ポストフィルターのノードをドラッグしてフィルターの周波数とゲインを調節して下さい。
ポストフィルターの調節項目 | 範囲 |
---|---|
最大減衰量 | -12dB |
周波数レンジ | 1kHzから20kHzまで |
メモ:ポスト・フィルターはWet信号に適用されます
ポストフィルターはWet信号にのみ適用されます。Exciterの処理で生じる高周波数成分を、緩やかなハイシェルフフィルターでコントロールします。
HUDの操作項目
ExciterモジュールのHUDで操作できる項目は以下の通りです。

Drive(ドライブ)
信号に適用する歪みの量を調節します。
処理モード
Exciterモジュールの処理モードでは、さりげない歪みと劇的な倍音付与を帯域ごとに切り替えることができます。Classic処理モードは4つのさりげない倍音付与に、Trash処理モードは4つの劇的なディストーションを加えたい時にお使い下さい。Trashの名前はiZotopeの歪みエフェクトのTrash 2にちなんでつけられています。Classic と Trash モードを選ぶことが出来ます。
- Classic:
- Retro: 奇数倍音がゆっくり減衰する、エッジの立ったバイト感のある、トランジスタファズです。
- Tape: 明るく、奇数倍音を強調します。耳障りなアーティファクトを発生させることはありません。
- Tube: ダイナミクスとトランジェントのアタックを強調する、クリアな音質のモードです。TapeやRetroよりは耳に痛くないサウンドになります。
- Warm: Tubeと似ていますが、減衰の速い偶数倍音を加えることで色付けやキャラ付けを行います。
- Trash:
- Overdrive
- Scream
- Clipper
- Scratch
X/Yパッド
4つの倍音モードをブレンドして、お好みのサウンドを適用します。
Mix(ミックス)
Dry(処理前の信号)とWet(処理後の信号)のミックス具合をコントロールします。ミックスされるWet信号はX/Yパッドで設定されたものになります。Mixスライダーをすることで、様々な効果を生み出すことが出来ます。
- 激しいエフェクトを掛けたい場合: Mixスライダーを100まで上げ切ってください。
- 程よくエフェクトを掛けたい場合: Mixスライダーを50以下に設定してください。
スカルプター (Sculptor)
概要
Sculptor(スカルプター)は、サウンドに明瞭さと艶を与えるスペクトラルシェイピングツールです。つまり、濁りや耳障りな音を取り除いて、より良いサウンドに磨き上げることができます。スペクトラルシェイピングは、究極のマルチバンド・コンプレッションです。4つの周波数帯域にコンプレッションを掛ける代わりに、スペクトラルシェイピングは32もの周波数帯域にコンプレッションを掛けて、サウンドを緻密に調整します。コンプレッションのスレッショルドは、お好みのスペクトラルシェイプ、または、そのサウンド自身が持つ時間平均的なスペクトラルシェイプに合わせて設定されます。
Sculptorモジュールは、 ターゲットカーブ に狙いを定めたスレッショルドに基づき、音の周波数スペクトラムにダイナミック処理を適用します。ターゲットカーブは、選択された楽器の理想とされるカーブです。複数の楽器それぞれにターゲットカーブを使用すると、音の分離に大いに役立ちます。
注意:Sculptorは歪みを与えるエフェクトではありません
Sculptorは歪みを与えるのではなく、音それぞれが持つ特性を透明なまま保つことを目的としています。
モジュールインターフェース
初めてSculptorを開いた時、またはリセットボタンをクリックした時、ターゲットカーブの選択肢が表示されます。ターゲットカーブをひとつ選択すると、モジュールインターフェースの画面に進みます。
ターゲットカーブの選択画面では、そのトラックの音に最も近い楽器(ターゲットカーブ)を選択してください。

ターゲットカーブを選択してSculptorの調節を始めます。

Sculptorモジュールは次のセクションで構成されています。
メーターとディスプレイ
Sculptorモジュールには次のメーターとディスプレイが使用できます。
- スペクトラムディスプレイ:
- スペクトラムアナライザー: 入力信号と出力信号の大きさを周波数スペクトル全体に対してリアルタイムに表示します。
- 入力信号のスペクトラム: ドライ(処理前の)信号を 暗い灰色 のスペクトラムで出力スペクトルの背後に描画します。
- 出力信号のスペクトラム: ウェット(処理後の)信号を 明るい灰色 で入力スペクトルの手前に描画します。
- 差分メーター: ダイナミクス処理に寄ってターゲットカーブに近づけるためにそれぞれの周波数レンジで入力信号からカット/ブーストされたゲイン差分を描画します。
モジュールヘッダ
Sculptorモジュールを全体的に操作する項目が表示されています。
LFE ボタンは、LFE チャンネルを含むサラウンド・トラック (5.1 または 7.1など) で Neutronマザーシップ・プラグインを挿入した場合のみ表示されます。LFEを無効にすると、LFEチャンネルにおける全てのオーディオ情報は、レイテンシー補正されながら、未処理の状態でモジュールを通過します。詳細については、LFE のセクションをご覧ください。
- LFE: 有効になっていると、LFEチャンネルはその他の全てのチャンネルと同様に処理されます。無効にすると、LFEチャンネルは当該モジュールによって処理されませんが、必要に応じてレイテンシー補正がかかり全チャンネルの同期が保たれます。 LFEチャンネルを含むサウンドトラック(5.1や7.1など)にインサートした時にのみ表示されます。
- アシスタントによる事前EQ: 入力信号をターゲットのEQカーブとマッチさせるために事前にかかる静的なEQのかかり具合を調節します。 Neutronマザーシッププラグインでアシスタントを動作させた後にのみ出現します。
- リセット: 全てのパラメータをデフォルトに戻します。リセットボタンをクリックする前の編集中の状態に戻したい場合はアンドゥ履歴ウィンドウをご利用下さい。
パラメータ
Sculptorモジュールには以下の操作項目があります。
レンジ選択
レンジ選択のハンドルを移動して、Sculptorの処理を適用させる範囲を調節します。
Range Selectorsをそれぞれ左右に移動させて調整してください。
- 幅を狭くする ことで、Sculptorの処理をピンポイントで適用することができます。音のエネルギーが強すぎる場所、また弱すぎる場所にターゲット・カーブを合わせて調節します。
- 幅を広くする ことで、EQのような色付けを施すことができます。全周波数帯域にSculptorの処理を適用して、全体的なバランスを調節します。
HUDの操作項目
Sculptorのパラメータを調節することで、スペクトラルシェイピングの形や処理の反応速度、ターゲットを調節することが出来ます。Sculptorの挙動は以下のパラメータで調節します。
- Amount: 適用される処理の量を調節します。
- ターゲットカーブメニュー: トラックに適用するSculptorのターゲットカーブを決定します。様々な種類の楽器や用途に合わせたターゲットカーブが選択肢として用意されています。それぞれのターゲットカーブは、楽器ごとに最適と考えられる周波数特性に基づいています。
- Tone: 適用後の音色のキャラクターを調節します。
- Speed: 適用されるコンプレッションの反応速度を調節します。
- Solo: 選択された周波数レンジに適用された処理結果だけを聴くことが出来ます。
Unmask
概要
Unmaskは2つのトラックの間に簡単かつ自然に余白を作り出す動的なサイドチェインツールです。例えば、ミックスの中でベースと混ざったキックを際立たせたり、ギターに混ざったボーカルを際立たせることが出来ます。Unmaskはスペクトラルシェイピングの技術とマスキングメーター の技術を応用して、2つのトラックの同じ帯域で生じている衝突を見つけ出し、解決してくれます。衝突が検出されたら、Unmaskは入力信号のその帯域に動的なカットを施し、サイドチェイン信号に対して入力信号が及ぼしている心理的なマスキングの量を減少させます。Unmaskは周波数スペクトラムを32バンドに分解するため、1〜3バンドにしか分割することの出来ないコンプレッサーと比べてより透明な処理を実現します。Unmaskモジュールは 動的な処理を行うツールで、これは固定EQと異なりマスキングが生じている瞬間にのみ処理が適用されることを意味します。
いくつかのパラメータで、シチュエーションに応じて帯域幅を限定したり、アンマスク処理の反応の速さを調節することでUnmaskの挙動を最適化することが出来ます。
Unmaskモジュールを開くと、2つの信号を扱うためにサイドチェイン信号を接続するよう求められます。サイドチェイン入力はNeutronマザーシップでもUnmaskコンポーネントプラグインでも有効にすることが出来ます。
モジュールインターフェース
Unmaskモジュールのインターフェースは次の要素で構成されています。

モジュールヘッダ
Unmaskモジュールのヘッダで以下のパラメータにアクセス出来ます。

- LFE: このボタンはLFEチャンネルを含むサラウンドトラック (5.1 または 7.1など) にNeutronをインサートした場合のみ表示されます。LFEを無効にすると、LFEチャンネルは必要に応じてレイテンシー補正され、他のチャンネルとの同期を保ったまま未処理の状態でモジュールを通過します。
- Reset: ボタンをクリックすると、Compressorモジュールにおける全てのパラメータが初期設定に戻されます。ここからリセット前に使用していた設定に戻したい場合は、アンドゥ履歴のウインドウでリセット前の項目を選択します。
メーターとディスプレイ
Unmaskのメーターとディスプレイには以下の要素が含まれます。

- 入力信号スペクトラム: ドライ(処理前の)信号を出力信号の背景に暗いグレーで描画します。
- サイドチェイン入力スペクトラム: サイドチェイン入力のスペクトラムを入力信号の手前に紫で重ねて表示します。
- 差分メーター: ダイナミクス処理によりどれだけのゲインが取り除かれマスキングが解決されたかを表示します。
操作項目
Unmaskモジュールは以下の操作項目で制御します。
適用周波数レンジ選択
レンジセレクターハンドルをマウスで動かすことで、アンマスク処理を適用する周波数エリアを限定することが出来ます。

レンジセレクターをディスプレイの左右に動かしてみて下さい。
- 狭い範囲を指定すると、Unmask処理を特定の帯域(ローエンドや中域等)のみに適用します。この時レンジセレクターの外の帯域は処理の対象から除外されます。
- 広い範囲を指定すると、入力信号の全帯域に対してマスキングを最小化するようなカット処理を施します。
HUD操作項目
Unmaskモジュールのパラメータを調節することで、入力信号に施されるUnmask処理のスピードや速さを調節することが出来ます。UnmaskモジュールのHUDには次のパラメータが並んでいます。

AmountとSensitivityを組み合わせて調節することで、検出されるマスキングの量とそれを解決するために必要なカット量を的確に設定することが出来ます。
- Amount(カット量): マスキングが検出された際に入力信号に対しUnmask処理をどの程度強くかけるかを定義します。Amountを増やすとより大きなカットを行います。
- Sensitivity(感度): どれくらいの強さのマスキングを処理の対象とみなすかの感度のスレッショルドを決める数値です。Sensitivityを大きくするとより多くのマスキングが処理の対象とみなされます。
Unmaskモジュールを使用するにはサイドチェイン入力信号が必要です。
もし処理が上手く行かない場合、NeutronもしくはUnmaskモジュールに対し適切にサイドチェイン入力が接続されているかご確認下さい。
- Attack: 2つの信号間のマスキングがスレッショルドに到達した際にアンマスク処理がどの程度素早くかかるかを定義します。
- Release: 2つの信号間のマスキングがスレッショルドを下回った際に、どれくらい素早くアンマスク処理を終了させるかを定義します。
ヴィジュアル・ミキサー (Visual Mixer)
概要
Visual Mixer(ヴィジュアルミキサー)は、セッション内で使用されているiZotopeプラグインを連携させて、ノードを使用するミキシングコントローラーです。Visual Mixerでは、皆さんの音楽をヴァーチャル空間で視覚的にコントロールすることが可能です。iZotopeのIPC技術を用いて、各トラックにインサートされたNeutron 4プラグインのPan(定位)、Volume(音量)、そしてWidth(ステレオ幅)を調整することができます。また、Visual Mixerから Assistant にアクセスすることも可能です。
メモ:詳細はアシスタント機能のページをご覧ください
Visual MixerでMix Assistant機能を使用する詳細については、 アシスタント機能 のページをご覧ください。
プラグインインターフェース

プラグインコントロール
X/Yパッド
X/Yパッド上でノードを移動させて、各トラックの定位や音量などをコントロールします。
Panning(定位)
X/Yパッド上でノードを左右に移動さて、Neutronプラグインの定位を調節します。
Volume(音量)
X/Yパッド上でノードを上下に移動して、Neutronプラグインの音量を調節します。
Width(ステレオ幅)
ノードをクリックして、両端に表示されるハンドルを左右に動かして、Neutronプラグインのステレオ幅を調節します。
注意:モノインスタンスについて
モノで使用しているNeutronプラグインインスタンスについては、Visual MixerからPan(定位)とWidth(ステレオ幅)の操作ができません。
プラグインリスト
Visual Mixerの右側に表示されているリストには、セッション内で使用されている全てのNeutronのプラグインを表示されます。
Neutronのプラグインで入力したトラック名の左には「目」のボタンがあります。これをクリックして、X/Yパッド上での表示/非表示を切り替えます。

Visual Mixerのリストからトラック名をダブルクリックすることで、Visual Mixerからトラック名の変更をすることができます。
ミックススナップショット
ミックススナップショットを保存して、複数のミキシング設定やノードの表示/非表示の状態を比較することができます。
Set(セット)
A/B/Cボタンの上にある「Set」ボタンをクリックして、スナップショットを保存します。
A/B/Cボタン
ミックススナップショットの切替えをします。A/B/Cボタンはスナップショットが保存されるまでグレーアウトされています。
アクティビティメーター
各ノードは、信号が通過すると点灯する仕様になっています。 アクティビティメーターが赤く点灯した場合、該当するNeutronプラグインの出力がクリップしていることを意味します。
用語集
Band(バンド)
Frequency Band(周波数帯域)の略。周波数スペクトラムの範囲で、しばしば低域、中域、高域などに分割されます。
Band shelf(バンドシェルフ)
シェルビングフィルターとピーキングフィルターの特性を兼ね備えたハイブリッドなフィルターシェイプ。
Bandpass(バンドパス)
フィルタータイプのひとつで、2つのカットオフ周波数の間に信号を通過させ、両サイドの周波数を減衰させます。帯域除去フィルターは、その逆で、2つのカットオフ周波数の間に信号を減衰させ、両サイドの周波数を通過させます。
Bandwidth(帯域幅)
周波数の範囲を意味します。Qの数値と帯域幅の広さは反比例します。
Baxandall(バクサンドール)
シェルビンングイコライザーのひとつで、一般的にハイファイなホームオーディオ機器などのトーンコントロールに使われています。
Butterworth filter(バターワースフィルター)
パスバンドでフラットな周波数レスポンスを持つフィルターシェイプ。
Component Plug-in(コンポーネントプラグイン)
Neutron 4のマザーシップ プラグインに搭載されたモジュールの個別プラグイン。
Crossover(クロスオーバー)
連続するフィルターで、周波数スペクトラムを分割します。
Detection circuit(検出回路)
信号の大きさを検知して、プロセッサを発動させます。
Envelope(エンベロープ)
波形の包絡線のこと。アタック、ディケイ、サステイン、リリースという4つのステージに分類することができます。
FFT (高速フーリエ変換)
信号の時間領域における振幅の変化を周波数領域へと変換しスペクトラムを計算する方法。FFTのサイズが大きいほど、解像度が高くなります。つまり、大きいサイズでもクリアな表示が可能になります。
Filter(フィルター)
オーディオフィルターは、可聴周波数の特定範囲をブースト(増幅)、カット(減衰)、パス(通過)させる増幅回路です。
Inter Plug-in Communication (プラグイン間コミュニケーション:IPC)
プラグイン間コミュニケーションは対応するiZotopeプラグインの間でデータを送受信し、セッション内で他の対応プラグインから遠隔操作することのできる機能です。
HUD (ヘッドアップディスプレイ)
モジュールの操作項目にアクセスできるパネル
Hysteresis(ヒステリシス)
現在の状態や経緯に依存して反応するシステム、またはプロセス。
LFE (Low-Frequency Effects:低域効果音)
低域(120Hz以下)専用のオーディオチャンネル。LFEチャンネルはサブウーファーというスピーカーに送られ、低域周波数のみを再生します。
Limiter(リミッター)
レシオ(圧縮率)の高いダイナミックレンジコントローラーで、過変調を防ぐために使用されます。
Masking(マスキング)
2つ以上の信号の周波数成分に被りが生じる時、高振幅信号(音の大きい信号)が低振幅信号(音の小さい信号)を更に聴こえなくさせる現象。周波数マスキングでは、高音が低音にマスキングされやすくなります。
Mothership(マザーシップ)
Neutronのメインプラグイン。マザーシップには、ひとつのプラグインに全てのモジュールが搭載されています。
Multiband(マルチバンド)
周波数スペクトラム上の複数バンド
Pre-Emphasis(プリエンファシス)
ある周波数帯域に対してサチュレーションを掛かりやすくしておくため、その周波数帯域を予め強調しておくこと。
Q
イコライザーでは、中心周波数を帯域幅で割ったものがQとされています。
Resonant Filter(レゾナントフィルター)
カットオフ周波数のカットオフポイントでレゾナンス(フィルターの共振)を上げ/下げすることができます。一般的には、位相のズレや波形の歪みを伴います。
Saturation(サチュレーション)
ハーモニックタイプのノンリニアディストーション
Sidechain(サイドチェイン)
プロセッサの検出回路に外部からの信号を送ってエフェクトの掛かり具合を調節する方法
Short Term Loudness(ショートタームラウドネス)
3秒の窓を用いて算出されるラウドネス値。より細かいラウドネスの動きをモニタリングするのに便利です。
Spectral Shaping(スペクトラルシェイピング)
スペクトラルシェイピングは、ダイナミックEQとマルチバンドコンプレッションの中間にある、周波数スペクトラムのリアルタイムなダイナミクス調整のことです。
Spectrum Analyzer(スペクトラムアナライザー)
スペクトラムアナライザーは、全周波数に渡って信号の強さを表示するメーターです。縦軸は信号の強さ(振幅)、横軸は周波数を示します。
Waveform(波形)
音波の包絡線を振幅情報を元に可視化したもの。
プリセット (Presets)
概要
Neutronのプリセットマネージャーではファクトリープリセットの読み込みと、ユーザー自身がカスタマイズしたプリセットの保存を行うことが出来ます。
グローバルプリセット
任意のNeutron 4プラグインのヘッダ部分のプリセット名をクリックするとグローバルプリセットマネージャが開きます。
Tip
プリセットボタン右側の左矢印( 前のプリセットに戻る )と右矢印( 次のプリセットに進む )を押すことで、リスト内のプリセットを順に読み替えることが出来ます。
モジュールプリセット
モジュールプリセットマネージャではNeutron 4の個別モジュールのプリセットを保存、読み込みすることが出来ます。各モジュールのプリセットボタンをクリックするとそのモジュールに対応したプリセットマネージャウィンドウが開きます。
ファクトリープリセットとカスタムプリセット
プリセットマネージャーウィンドウは次の2つのタブに分かれています。
- iZotope: Neutron 4にインストールされた全てのファクトリープリセットが表示されます。
- Custom: Neutron 4でユーザーが保存、変更した全てのカスタムプリセットが表示されます。
デフォルトセッティングとワーキングセッティング
iZotope と Custom タブでは常に2つの設定オプションがあり、プリセットリストの一番上からアクセス出来ます。
- Working Settings: 最後に変更を加えた直後の状態を再現します。これは特定のプリセットのセッティングとは関係ありません。
- Default: ファクトリー初期設定を読み込みます。
Dirty state indicator
プリセットに変更を加えるとアスタリスク ( * )がプリセット名の頭につき、編集が加わったことを明示します。新たにプリセットを追加してこの設定を保存するか、現在のプリセットを上書き保存するとこのアスタリスクは消えます。
カスタムプリセット名とコメント
Custom タブが選択されている時、プリセットファイル/フォルダ名とコメント文を変更することが出来ます。
- Edit custom preset name: プリセット名をダブルクリックするとインラインの編集フィールドが開きます。リターンキーを押すと変更が保存されます。
- Edit custom preset comment: 現在選択中のプリセットの説明文がプリセットリストの下のエリアに表示されます。コメント文をシングルクリックするとインラインの編集フィールドが現れ、リターンキーを押すと加えた変更が保存されます。
プリセットウィンドウのフッター
プリセットウィンドウのフッター部分には次のボタンが配置されています。
- 現在選択されているカスタムプリセットまたはプリセットフォルダを削除します。
- Update: カスタムプリセットに加えた変更を保存します。メモ: Updateはグローバルプリセットマネージャでのみ有効です。モジュールプリセットを更新することは出来ません。
- Folder: カスタムプリセットフォルダを新規追加します。
- New: 現在のセッティングから新しいプリセットを作成します。
- Close: プリセットウィンドウを閉じます。
Organize Custom Presets
カスタムタブでは、プリセットやフォルダをクリックしドラッグすることでリスト内の他のフォルダの中に移動させることが出来ます。
プリセットの保存場所
ファクトリープリセットは以下の場所にインストールされています。
- Windows:
C:\Program Files\iZotope\Neutron Pro\Presets\
- Mac:
/Library/Application Support/iZotope/Neutron Pro/Presets/
カスタムプリセットは下記の場所に保存されています。
- Windows:
C:\Users\Username\Documents\iZotope\Neutron Pro\Presets\
- Mac:
/Users/Username/Documents/iZotope/Neutron Pro/Presets/
Override custom preset save locations
Custom タブを選択しているとプリセットウィンドウの左上に...
ボタンが表示されます。これをクリックするとシステムダイアログが表示され、カスタムプリセットの保存場所を新しく作成することが出来ます。グローバル/モジュールごとのプリセットへのカスタムパスは、それぞれのプリセットウィンドウで個別に設定することが出来ます。
オプション
概要
オプションウインドウでは、オーソライゼーションの管理、アップデートのチェック、プラグインの全体的な設定をすることができます。 Neutronのインターフェイス右上部にある歯車ボタンをクリックして、オプションウインドウを開きます。
オプションウインドウには3つのセクションがあります。

- オプションタブ: オプションウィンドウのヘッダーにあるタブを選択して、様々な設定を行います。
- タブごとのオプション設定: タブごとのオプション設定を表示します。
- オプションウィンドウの操作項目: オプションウィンドウ下部には、以下の操作項目が表示されています。
- ?マークボタン: オプションのマニュアルが開きます。
- Okボタン: オプションの設定変更を保存してオプションウィンドウを閉じます。
- Cancelボタン: 設定変更を保存せずにオプションウィンドウを閉じます。
- Resetボタン: 全ての設定項目を初期設定値にリセットします。
General(全般的な設定)
Generalのタブで設定できる項目は以下の通りです。
- Enable Tooltips: ボタンやパラメータなおカーソルをホバーさせた時に表示される注釈のオン/オフを切り替えます。
- Auto Gain: 処理された出力信号のレベルにマッチさせるため、バイパスされた出力信号のゲインを自動で調整します。
- True Bypass: モジュールがバイパスされた時、そのモジュールのレイテンシーが解消されます。モジュールのバイパスをオン/オフする時にクリック音が発生しますが、不必要なレイテンシー補正やCPU使用率の上昇を防ぎます。
True Bypass & Auto Gain
Auto GainとTrue Bypassは同時にオンにすることは出来ません。 True Bypassをオンにすると、Auto Gainからチェックマークが外れて無効になります。
- Enable Analytics: 今後の製品改良に役立てるため、使用データが匿名でiZotopeに送信されるようになります。
- Channel Delay:
- Left & Right: 左右チャンネルそれぞれに適用するディレイの量を調節します。単位はミリ秒です。
- Link: 左右チャンネル両方に等しくディレイを適用します。
Updates(アップデート)
- Download Product Portal: iZotopeのプロダクトポータルアプリをダウンロードします。
- Check for Updates: プロダクトポータルアプリが開き、アップデートの有無を手動でチェックします。
- Download Update: アップデートがある場合黄色い点が表示されます。オプションウィンドウからDownload Updateのボタンをクリックするとプロダクトポータルが開いてアップデートのページが表示されます。
Licenses(ライセンス)
このセクションでは現在のライセンスの状態を表示し、ライセンスの管理を行ったりライセンスの取得についての詳細な情報を得ることが出来ます。
ライセンス管理とインストールに関するヘルプ
日本国内代理店のMedia Integrationのサポートページにライセンス、オーソライゼーション、インストールに関するガイドが掲載されています。[Media Integrationサポートページ][Install and auth support]
Metering設定
Meteringタブで設定できる項目は以下の通りです。
I/O(入出力)
- METER DISPLAY TYPE: 入出力メーターの表示形式を設定します。
- RMS + Peak: RMSメーターとPeakメーターのコンビネーションです。このメーターでは低い位置で明るく表示されているバーが二乗平均平方根レベル(RMS)、高い位置で薄暗く表示されているバーがピークレベルになっています。更に、その上で動いているのがピークホールドラインです。
- Short Term + Peak: ショート・タームラウドネスの測定方法を用いて、RMSよりも聴感上の音量に近い数値を表示します。短期的なラウドネスの変化をモニターするのに便利です。
- DETECT TRUE PEAKS: デジタルからアナログに変換した時に生じ得るピークレベルを正確に測定するにはここにチェックを入れて下さい。入出力メーターはデフォルトではデジタル領域で発生するクリッピングのみを表示します。
Spectrum(スペクトラム)
- Spectrum Type: スペクトラムアナライザーの表示形式を変更します。選択肢は以下の通りです。
- Linear(リニア、線形): 算出されたスペクトラムの天をつなぎ合わせたひと続きの線で表示します。
- 1/3 Octave: スペクトラムを1/3オクターブの幅で分割した棒グラフで表示します。スペクトラムは離散した周波数帯域で表示されますが、低域の分解能が高くなります。
- Critical: 私達が普段どのように音を聴いているか、とりわけ異なる周波数帯だと感じているかに基づいて帯域を分割して表示します。各バンドの音は「近い」と考えられる帯域の音を表します。
- Full Octave: スペクトラムを1オクターブの幅で分割した棒グラフで表示します。
- Peak Hold Time: スペクトラムのピークがどれくらい長く表示され続けるかを設定します。: 5 ms、 250 ms、 500 ms、 1,000 ms、 5,000 msまたは**Infinite(無限)**から選ぶことが出来ます。
- Average Time: この設定に応じてスペクトラムの時間的な表示方法が変化します。秒数を上げるほど平均的なトーナルバランスを見ることが出来、秒数を下げるほどリアルタイムな表示になります。: **Real Time, 1 sec, 3 sec, 5 sec, 10 sec, and Infinite(無限)**から選択出来ます。
- Show Peak Hold: ピークホールドを表示するか否かを切り替えます。
Social設定
Socialタブには、iZotopeの公式SNSアカウント(Facebook、Twitter、Instagram)に加え、YouTubeチャンネルや公式サイトのNeutronに関するヒントとチュートリアルへのリンクが用意されています。
EQ設定
- SHOW SPECTRUM: EqualizerモジュールのEQカーブの下にスペクトラムアナライザーがリアルタイムで表示されます。これは周波数バランスのチェックや、EQ操作中のスペクトラムの変化の確認などに便利です。
- SPECTRUM FREQUENCY SCALE: EQの周波数スケールを調節します。
- ALT-SOLO Q: Equalizer モジュールにおけるAlt-Solo機能のQ値(帯域幅)を調節します。
Masking Meter(マスキングメーター)
- GAIN OFFSET: DAW側で選択中のトラックのフェーダーレベルとマッチングをとるために、マスキングメーターへの入力レベルを調節します。
- COLLISION HISTOGRAM PEAK HOLD TIME: Masking Meterマスキングヒストグラムに表示されるピークの算出に使われる窓の幅をドロップダウンメニューから選択します。
- 400 ms: 400ミリ秒という非常に狭い窓を用いて計算を行います。
- 3,000 ms: 最も便利な設定です。3秒間の窓を用いてマスキングの計算を行います。
- Infinite: オーディオの最初から最後までの間に発生する全てのマスキングを確認したい時に便利です。
その他のモジュール設定
ここではCompressor、Transient Shaper、Exciter、Gateモジュールに共通するオプションメニューを表示します。これらのオプションの内容は同じですが、各々のモジュールに対してそれぞれのタブで個別に設定することが出来ます。
Crossovers(クロスオーバー)
Compressor、Transient Shaper、Exciter、Gateタブでは次の通りマルチバンド処理におけるクロスオーバーの設定が出来ます。
- ZERO LATENCY (ANALOG): ナチュラルなアナログ特性のクロスオーバーですが、若干の位相歪みが付加されます。
- TRANSPARENT (HYBRID): IIR(無限インパルス応答)アナログクロスオーバーで、他のアナログクロスオーバーで見られる位相の歪みや周波数の歪みを減少させつつ処理効率の高さとアナログクロスオーバーが持つ温かみを維持します。
ライセンス情報 (License Information)
目次
- Anti-Grain Geometry
- base64
- Better Enums
- Box2D
- Bravura
- C++ Rest SDK
- Eigen
- FLAC
- FreeType
- GLEW
- gsl
- IcoMoon
- Intel® Integrated Performance Primitives (Intel® IPP)
- JsonCpp
- LAME
- LibXML2
- Material Docs Theme
- NLohmann JSON
- nanomsg
- Netlib numeralgo na10 Aberth’s method
- OGG / Vorbis
- readerwriterqueue
- Roboto font family
- Skia
- TagLib
- TinyXML
- Tipue Search
- WebView2
- vectorize
- xsimd
- Yoga
- ZeroMQ
- zlib
Anti-Grain Geometry
Version 2.4
Copyright (c) 2002-2005 Maxim Shemanarev (McSeem).
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base64
v0.4.0
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Bravura
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TERMINATION
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DISCLAIMER
THE FONT SOFTWARE IS PROVIDED “AS IS”, WITHOUT WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING BUT NOT
LIMITED TO ANY WARRANTIES OF MERCHANTABILITY, FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE AND NONINFRINGEMENT OF
COPYRIGHT, PATENT, TRADEMARK, OR OTHER RIGHT. IN NO EVENT SHALL THE COPYRIGHT HOLDER BE LIABLE FOR ANY CLAIM,
DAMAGES OR OTHER LIABILITY, INCLUDING ANY GENERAL, SPECIAL, INDIRECT, INCIDENTAL, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES,
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SOFTWARE OR FROM OTHER DEALINGS IN THE FONT SOFTWARE.
C++ Rest SDK
Version 2.10.15
Main Library:
Copyright (c) 2014, Peter Thorson. All rights reserved.
Redistribution and use in source and binary forms, with or without modification, are permitted provided that the following conditions are met:
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Redistributions of source code must retain the above copyright notice, this list of conditions and the following disclaimer.
-
Redistributions in binary form must reproduce the above copyright notice, this list of conditions and the following disclaimer in the documentation and/or other materials provided with the distribution.
-
Neither the name of the WebSocket++ Project nor the names of its contributors may be used to endorse or promote products derived from this software without specific prior written permission.
THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE COPYRIGHT HOLDERS AND CONTRIBUTORS “AS IS” AND ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL PETER THORSON BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
Bundled Libraries:
****** Base 64 Library (base64/base64.hpp) ******
base64.hpp is a repackaging of the base64.cpp and base64.h files into a single header suitable for use as a
header only library. This conversion was done by Peter Thorson (webmaster@zaphoyd.com) in 2012. All
modifications to the code are redistributed under the same license as the original, which is listed below.
base64.cpp and base64.h
Copyright (C) 2004-2008 René Nyffenegger
This source code is provided ‘as-is’, without any express or implied warranty. In no event will the author be held liable for any damages arising from the use of this software.
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-
This notice may not be removed or altered from any source distribution.
René Nyffenegger rene.nyffenegger@adp-gmbh.ch
****** SHA1 Library (sha1/sha1.hpp) ******
sha1.hpp is a repackaging of the sha1.cpp and sha1.h files from the shallsha1 library (http://code.google.com/p/smallsha1/) into a single header suitable for use as a header only library. This conversion was done by Peter Thorson (webmaster@zaphoyd.com) in 2013. All modifications to the code are redistributed under the same license as the original, which is listed below.
Copyright (c) 2011, Micael Hildenborg
All rights reserved.
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- Redistributions in binary form must reproduce the above copyright notice, this list of conditions and the following disclaimer in the documentation and/or other materials provided with the distribution.
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THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY Micael Hildenborg ‘‘AS IS’’ AND ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL Micael Hildenborg BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
****** MD5 Library (common/md5.hpp) ******
md5.hpp is a reformulation of the md5.h and md5.c code from
http://www.opensource.apple.com/source/cups/cups-59/cups/md5.c to allow it to function as a component of a
header only library. This conversion was done by Peter Thorson (webmaster@zaphoyd.com) in 2012 for the
WebSocket++ project. The changes are released under the same license as the original (listed below)
Copyright (C) 1999, 2002 Aladdin Enterprises. All rights reserved.
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L. Peter Deutsch
ghost@aladdin.com
****** UTF8 Validation logic (utf8_validation.hpp) ******
utf8_validation.hpp is adapted from code originally written by Bjoern Hoehrmann bjoern@hoehrmann.de. See
http://bjoern.hoehrmann.de/utf-8/decoder/dfa/ for details.
The original license:
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Eigen
Version 3.4.99
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FLAC
libFLAC and libFLAC++
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GLEW
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JsonCpp
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nanomsg
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“nanomsg” is a trademark of Martin Sustrik.
Netlib numeralgo na10 Aberth’s method
All the software contained in this library is protected by copyright. Permission to use, copy, modify, and distribute this software for any purpose without fee is hereby granted, provided that this entire notice is included in all copies of any software which is or includes a copy or modification of this software and in all copies of the supporting documentation for such software.
THIS SOFTWARE IS BEING PROVIDED “AS IS”, WITHOUT ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTY. IN NO EVENT, NEITHER THE AUTHORS, NOR THE PUBLISHER, NOR ANY MEMBER OF THE EDITORIAL BOARD OF THE JOURNAL “NUMERICAL ALGORITHMS”, NOR ITS EDITOR-IN-CHIEF, BE LIABLE FOR ANY ERROR IN THE SOFTWARE, ANY MISUSE OF IT OR ANY DAMAGE ARISING OUT OF ITS USE. THE ENTIRE RISK OF USING THE SOFTWARE LIES WITH THE PARTY DOING SO.
ANY USE OF THE SOFTWARE CONSTITUTES ACCEPTANCE OF THE TERMS OF THE ABOVE STATEMENT.
AUTHOR:
- DARIO ANDREA
UNIVERSITY OF PISA, ITALY
E-MAIL: bini@dm.unipi.it
REFERENCE:
- NUMERICAL COMPUTATION OF POLYNOMIAL ZEROS BY MEANS OF ABERTH’S METHOD NUMERICAL ALGORITHMS, 13 (1996), PP. 179-200
SOFTWARE REVISION DATE:
- JUNE, 1996
SOFTWARE LANGUAGE:
- FORTRAN
OGG / Vorbis
libogg and libvorbis
Version 1.3.2
Copyright (c) 2014, Xiph.org Foundation
Redistribution and use in source and binary forms, with or without modification, are permitted provided that the following conditions are met:
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Redistributions of source code must retain the above copyright notice, this list of conditions and the following disclaimer.
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Redistributions in binary form must reproduce the above copyright notice, this list of conditions and the following disclaimer in the documentation and/ or other materials provided with the distribution.
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Neither the name of the Xiph.org Foundation nor the names of its contributors may be used to endorse or promote products derived from this software without specific prior written permission.
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readerwriterqueue
Copyright (c) 2013-2015, Cameron Desrochers All rights reserved.
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Roboto font family
Font data Copyright Google 2012
Licensed under the Apache License, Version 2.0 (the “License”); you may not use this file except in compliance with the License. You may obtain a copy of the License at:
http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0
Unless required by applicable law or agreed to in writing, software distributed under the License is distributed on an “AS IS” BASIS, WITHOUT WARRANTIES OR CONDITIONS OF ANY KIND, either express or implied. See the License for the specific language governing permissions and limitations under the License.
Skia
Copyright (c) 2011 Google Inc. All rights reserved.
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TagLib
Version 1.9.1
Copyright (c) 1995-2015 Scott Wheeler, Lukas Lalinsky, Ismael Orenstein, Allan Sandfeld Jensen, Teemu Tervo, Mathias Panzenböck, and Tsuda Kageyu.
Distributed under the Mozilla Public License v1.1 (MPLv1.1).
Full text of the license is available here: https://www.mozilla.org/en-US/MPL/1.1/
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TinyXML
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Version 1.9.0
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ZeroMQ
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zlib
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