トーナルバランスコントロ [ADV]
概要
トーナルバランスコントロールのプラグイン選択メニューより、使用するNeutron 2を選択すると、リモートでEQのパラメーターが操作できるほか、全てのNeutron 2プラグインのスペクトラムメーターを見ることができます。
以下の表は、トーナルバランスコントロールにて操作や表示の可否を表したNeutron 2プラグインの種類の一覧です。
プラグイン名 | EQコントロール | スペクトラム表示 |
---|---|---|
Neutron 2 | あり | あり |
Neutron 2 EQ | あり | あり |
Neutron 2 コンプレッサー | なし | あり |
Neutron 2 ゲート | なし | あり |
Neutron 2 エキサイター | なし | あり |
Neutron 2 トランジエント成形 | なし | あり |
Neutron 2 ミックスタップ | なし | あり |
Neutron 2 ビジュアルミキサー | なし | なし |
EQ操作のないNeutron 2プラグインがトーナルバランスコントロールで選択されると、以下のような画面になります:
EQ互換のあるNeutron 2プラグインがトーナルバランスコントロールで選択されると、以下のような画面になります:
グローバルEQ操作
- PLUG-IN SELECTION MENU(プラグイン選択メニュー): トーナルバランスコントロールで表示/操作する使用プラグインが選択できます。
- SOFT SATURATION(軽度サチュレーション): 選択されたNeutron 2 EQの軽度サチュレーションを有効/無効にします。ここが有効の場合、ボタンはオレンジで表示されます。
- BYPASS(バイパス): 一時的に選択されたNeutron 2プラグインのEQ処理をバイパスします。このバイパス操作は、A/B比較の際に便利です。
EQバイパス状態に関する注
- I選択されたEQがプラグインでバイパスされていると、トーナルバランスコントロール上の操作項目は淡色表示となります。選択されたプラグインでEQを有効にするには、プラグイン画面を表示させ、EQのバイパスを解く必要があります。トーナルバランスコントロールのインターフェースから、選択されたプラグインのEQのバイパス状態を変えることはできません。
- SHOW/HIDE SELECTED PLUG-IN DISPLAY(選択されたプラグイン画面の表示切り替え): 選択されたプラグイン画面の表示/非表示を切り替えます。
メーター機能と操作
- SPECTRUM METERING(スペクトラムメーター): 選択されたプラグインのスペクトラムメーターを表示します。Neutron 2プラグインのスペクトラムメーターはオレンジで表示されます。
- EQ CURVE(EQ曲線): 選択されたNeutron 2プラグインがEQ操作をサポートする場合、EQ曲線操作はスペクトラムメーターのある部分に表示されます。
EQ操作点の使用に関するヒント
- フィルター形状の変更: 操作点を右クリックすると、表示されるメニュー内でフィルター形状を変更することができます。
- 操作点をデフォルトにリセット: 操作点をダブルクリックするとデフォルト値にリセットされます。
- ダブルクリックで帯域を有効化: スペクトラム画面の空白部分をダブルクリックすると、その周波数の帯域が有効になります。
- 帯域選択と操作項目の有効化/無効化:
- EQ帯域は、帯域番号と形状の左にある電源ボタンで有効/無効を切り替えることができます。
- 帯域番号と形状のアイコンを直接クリックすると、その帯域に関係した操作項目が表示されます。
固定EQの操作項目
選択されたNeutron 2 EQの固定EQの操作項目は、トーナルバランスコントロールのインターフェース底部バーの左側に位置しています。
- BAND SHAPE(帯域形状): 選択された帯域に使用するフィルター形状を選択します。
- FREQUENCY(周波数): 選択されたフィルターの中央周波数を設定します。
- GAIN(ゲイン): 選択されたフィルターに適用されるゲインをプラス値かマイナス値で設定します。
- Q: 現在のフィルターの帯域幅を設定します。
ダイナミックモードの操作項目
ダイナミックモードの操作項目は固定EQの操作項目の右にあり、各帯域を個別に有効にすることができます。
- DYNAMIC MODE ENABLE/DISABLE(ダイナミックモードの有効化/無効化): 選択された帯域に対し、ダイナミックモードでの操作を有効にします。
- DYNAMIC TRIGGER DIRECTIONダイナミックトリガー方向): 選択された帯域に対するダイナミックフィルターの方向を決定します。
- THRESHOLD(スレッシュホルド): D選択された帯域に対するダイナミックトリガーのスレッシュホルド値を決定します。信号がスレッシュホルド値を超過すると、フィルターがトリガーされます。
- SIDECHAIN(サイドチェーン): 選択された帯域に対するダイナミックトリガーのサイドチェーン入力ソースの使用を有効/無効にします。
- SIDECHAIN SOURCE SELECTION(サイドチェーンソース選択): サイドチェーンが有効の場合は、ここで選択された帯域に対するサイドチェーンの入力ソースを設定します。
ダイナミックモードのインジケーター
- EQ帯域に対しダイナミックモードが有効の場合、EQ曲線画面内の適合するEQ操作点の上下どちらかに方向を示す矢印が表示されます。矢印の方向は選択されたダイナミックトリガーの方向が反映されます。
HP/LP帯域に関する注意点
- Neutron 2 におけるHP及びLP帯域(最初と最後の帯域)ではダイナミックモードの操作はサポートされません。
全般的な注意点
操作の有効性
以下の操作項目は、Neutron 2 EQモジュールとコンポーネントプラグインからアクセスできますが、トーナルバランスコントロールのインターフェースからアクセスすることはできません:
- EQモジュール/プラグインのバイパス
- EQ操作点分析
- マスキングメーターの操作項目
- EQモジュールのリセット
- I/Oまたはチャンネル操作項目
オプション
オプションメニューへは、トーナルバランスコントロールのインターフェース右上角にあるギアボタンをクリックすることでアクセスできます。
- バージョン情報: オプション画面右上には現在使用中のトーナルバランスコントロールのバージョン及びビルト番号が表示されます。
- Reset(リセット):トーナルバランスコントロールの全オプションをファクトリーデフォルト値にリセットします。
- Cancel(キャンセル): オプション画面で行った設定変更を保存せずにオプション画面を終了します。
- Ok: オプション画面で行った設定変更を保存してオプション画面を終了します。
General(全般)
Enable Analytics(統計分析を有効化): チェックされていると、将来的な改善のため、匿名のユーザーデーターがiZotopeへ送信されます。
Enable Tooltips(ツールのヒントの有効化): チェックされていると、トーナルバランスコントロールのインターフェース上にカーソルがある場合、その操作項目などに関するヒントや情報が表示されます。
Spectrum(スペクトラム)
- Average Time(平均時間): 設定に応じてスペクトラムを平均化します。長い平均時間は、ミックスの全体的な音的バランスを視認するのに適しており、短い平均時間はよりリアルタイムの表示となります。
- Frequency Scale(周波数尺度): トーナルバランスコントロールのメーターで使用される周波数尺度を設定します。選択肢は以下の通りです:
- FLAT LOG(フラットログ)
- EXTENDED LOG(拡張ログ)
- PIANO ROLL(ピアノロール)
注
トーナルバランスコントロールのインターフェースにある周波数ルーラーを右クリックすると、オプション画面を開かなくても周波数尺度を変更することができます。