インテリジビリティ

概要

インテリジビリティ・メーター(トラックの明瞭度を表すメーター)のプラグイン間コミュニケーション機能を使って Relay からオーディオ・データを受け取り、リスナーの異なる環境下でダイアログの明瞭度の監視を 行うことができます。

Intelligibility meter

設定

以下のステップでインテリジビリティ・メーターのセットアップ方法と推奨設定を概説します。

  • マスター・バスにInsight 2をインサートします。
  • ダイアログのバスまたはトラックにRelayをインサートします。
    • Relayはマスター・バスに繋がっているバスまたはトラックにインサートしてください。例えば複数のトラックがダイ アログのサブミックスに送られてからマスター・バスに繋がっている場合は、Relayは各ダイアログのトラックではな くサブミックスのバスまたはトラックにインサートしてください。
    • ダイアログのバスに他のプラグインがインサートされている場合、Relayは 一番最後の スロットにインサートして ください。
    • Insight 2とRelayは同じチャンネル構成設定を使用してトラックにインサートされていることが最良の状態です。例え ば、Insight 2が5.1チャンネルのマスター・バスにインサートされているならば、Relayも5.1チャンネルのサブミック ス・バスにインサートします。
  • インテリジビリティ・メーター画面で、ソース・リストからダイアログ・バスにインサートしたRelayを選択します。OK ボタンを押すとソース・リストの画面を閉じます。 Source list

メーターと操作項目

インテリジビリティ・メーターでは以下のメーターと操作項目が使用できます。

インテリジビリティ・メーター

一番上のメーターのバーはインテリジビリティ・メーターです。このメーターでは選択したソースの推定される明瞭度 (ドットのメーター)、選択したリスナー環境における明瞭度の推奨範囲、10秒内の推奨明瞭度の値を表すヒストリー(履 歴)のメーターが表示されています。

Intelligibility meter

Listener Environment(リスナー環境)

インテリジビリティ・メーターの上にあるメニューから異なるリスナー環境におけるノイズのレベルを選択し、ソースの明 瞭度の推奨範囲を設定します。

Intelligibility Listener Environment

以下の設定から選択できます: Low Noise(低レベルのノイズ)、Medium Noise(中レベルのノイズ)、High Noise (高レベルのノイズ)。

推奨範囲

インテリジビリティ・メーターの緑色の表示範囲は低、中、高レベルのノイズ環境下でフル・ミックスを聴く際の、ダイア ログの明瞭度の推奨範囲を表示します。

低ノイズ: Low noise

中ノイズ: Medium noise

高ノイズ: High noise

推定明瞭度

ドットのメーターは選択したソースの推定明瞭度を表しています。

Dot meter

Source(ソース・メーター)

ソース・メーターは認識された選択ソースのラウドネス(ホン)のレベルを表示します。メイン・メーターのバーの上に表 示される細いメーターは10秒内のソース・メーターが表示した値の範囲を表す、ヒストリー・メーターです。

Source meter

Difference(ディファレンス・メーター)

ディファレンス(違い)・メーターはInsight 2からの出力と選択ソースから認識されたラウドネス・レベルの差の推定値 を表示します。メイン・メーターのバーの上に表示される細いメーターは10秒内のディファレンス・メーターが表示した値 の範囲を表す、ヒストリー・メーターです。

Difference meter


Insight 2.3.0