スペクトル

概要

スペクトル・アナライザーは人間の聴覚を網羅する周波数全域の振幅を測定できるメーターです。垂直軸は振幅を、水平軸 は周波数を表します。

Spectrum Analyzer

カーソル・ポジションのテキスト表示

スペクトル・アナライザーの任意の箇所にカーソルを合わせるとその地点の周波数と振幅の情報をテキストで表示します。

ズームとスクロール

周波数とデシベルの目盛はともにズーム、ドラッグが自由自在です。目盛上にカーソルを置き、マウス・カーソルを操作す るとズーム・イン/アウトを行うことができます。ドラッグは目盛上にカーソルを置き、任意の方向に動かすことができま す。どちらの目盛もダブル・クリックすればデフォルトの表示に戻ります。

オプション

スペクトル・アナライザーには以下のオプションがあります。

Spectrum Analyzer Options

  • Spectrum Type(スペクトルの種類) 4種類の異なるスペクトルから選択します。
    • Linear: スペクトルの計算箇所を結ぶ実線を表示します。
    • 1/3 Octave: スペクトルを1/3オクターブごとの幅に区切ったバーで表示します。このオプションではスペクトル は個別の帯域表示に分けられるものの、低域の解像度が良くなります。
    • Full Octave: スペクトルを1オクターブごとの幅に区切ったバーで表示します。
    • Critical Bands(臨界帯域): 人間の聴覚に合わせ、さらに言えば、人がどのように音を聴き分けているかに基 づいてスペクトルの周波数帯を区切ります。各帯域は"類似している"と見なされる周波数帯ごとに区分されています。
  • Average Time(平均時間): 設定に応じてスペクトルが平均化されます。高い値に設定にすればミックス全体の音 色バランスの確認に、低い値に設定にすればよりリアル・タイムでの確認に役立ちます。
  • Peak Hold Time(ピーク・ホールド時間): ピーク表示の保持時間をms単位または無限にホールドする"Infinite" のどちらかで設定します。
  • Window Size(ウィンドウ・サイズ): スペクトルの周波数と時間解像度を設定します。高い値に設定すればより細 かなピークを確認することができますが、スペクトルの表示速度は遅くなります。
  • Window(ウィンドウ): スペクトルのウィンドウの種類を選択します。ほとんどの場合、デフォルトのウィンドウ で問題なく機能しますが、必要に応じて選択することも可能です。各ウィンドウのタイプによって振幅と周波数の解像度 特性は異なります。
  • Overlap(オーバーラップ): スペクトルの更新頻度を設定します。より高いオーバーラップに設定すれば更新頻度 も増えますが、cpu使用率がより増加します。
  • Show Peak Hold(ピーク・ホールドの表示) ピーク・ホールドの表示をオン/オフにします。

Insight 2.3.0