ラウドネス
概要
ラウドネス画面では、ストリーミング・サービスやテレビ放送で配信を行う際のラウドネス規格の準拠性を確認できる測定 情報を表示します。ラウドネス測定はITU-R BS.17701が推奨するトゥルー・ピークの信号レベルと全体の主観的ラウド ネスを判断するオーディオ測定アルゴリズムの定義に基づいています。
ラウドネス・メーター画面ではメーター画面の高さに基づくダイナミックな表示設定、ラウドネス測定、 共通のラウドネス規格のTarget(ターゲット)のプリセット)、そし てメーターのターゲットとラウドネス測定でのゲートモードをカスタマイズするターゲットの操作画面 が備わっています。
表示
ラウドネス・メーター画面では2つの表示方法があります。:縮小表示、拡大表示。これらは ラウドネス・メーター画面の 高さ に基づいてダイナミックに設定されます。
縮小表示
縮小表示の画面設定はラウドネス・メーターの画面が 270ピクセル未満 になると自動的に行われます。縮小表示の画面で はメーターのバーは非表示となり、ラウドネスの数値の概要がコンパクトに表示されます。
拡大表示
拡大表示の画面設定はラウドネス・メーターの画面が 270ピクセル以上 になると自動的に行われます。拡大表示の画面で はメーターのバーが数値と並んで表示され、ラウドネスの数値の概要がすべて表示されます。
測定
以下の図ではラウドネス・メーター画面で確認できる測定値を概説しています。
- A: ショート・ターム・ラウドネス (LUFS/LKFS)
- B: 統合ラウドネス (LUFS/LKFS)
- C: ダイアログの含有率 (%)
- D: モーメンタリー・ラウドネス (LUFS/LKFS)
- E: モーメンタリー・ラウドネスの最大値 (LUFS/LKFS)
- F: ラウドネス・レンジ(LRA) (LU)
- G: ラウドネス・レンジ(LRA)のメーター・バー (LU)
- H: 最大トゥルー・ピーク (dBTP)
ショート・ターム
3秒内のラウドネスを測定します。ショート・ターム(一時)の測定はラウドネスの即時的な傾向を監視するのに役立ちま す。ショート・ターム・ラウドネスの測定はターゲットの操作画面のオプションで ゲートを設定していてもゲートは行われません。
統合
ゲートで設定した任意のスレッショルド値を含む不定時間内のラウドネスを測定します。統合ラウドネス が示すのは計算領域全体を単一の値で表す、無限の母集団からなる平均値です。 ダイアログ・ゲート(dialogue)が選択されていると、ダイアログ・ゲートの測定であ ることを示すよう Integrated のラベルの隣に" (DIA) “のラベルが表示されます。
ラウドネス・ターゲットの操作
ラウドネス・ターゲットはターゲットの操作画面から カスタマイズ できます。ラウドネス を選択すれば、そのラウドネス 規格に関連する ラウドネス・ターゲット の値を設定します。
ダイアログ・ゲートの統合測定
統合ラウドネス をDialogue-gated(ダイアログ・ゲート)を設定して測定する場 合、たとえダイアログが存在する状態でも情報を更新するまでに 初めの2秒間 遅延が発生します。2秒の遅延の後、 Dialogue-gated(ダイアログ・ゲート)の統合ラウドネスはソースからダイアログ成分 が検知された場合のみ測定が始まります。
ダイアログの含有率
Dialogue-gated(ダイアログ・ゲート)のラウドネス計算領域全体でソースから検知さ れたダイアログの含有率を表示します。この測定によりソースの全体と検知されたダイアログの成分の比率を表します。ダ イアログは500ms刻みで検知され、含有率は計算領域全体を通した値を基に表示されます。
ダイアログ含有率を表示/非表示
ダイアログの含有率の測定値はターゲットの操作画面から Dialogue Gate(ダイアログ・ゲート)のオプションが選択されているときのみ表示されます。
モーメンタリー
400ms内のラウドネスを測定します。モーメンタリー・ラウドネスの測定はターゲットの操作画面 のオプションでゲートを設定していてもゲートは行われません。
縮小表示中のモーメンタリー測定
メーターが縮小表示の場合、すべてのラウドネス・メーターのバーは非表示となります。モーメンタリー・ ラウドネスの監視を有効にするには、ラウドネス・メーター画面の高さを上げることで拡大表示にするか ヒストリーのメーター画面でモーメンタリー・ラウドネスのトレース機能を使用してください。
モーメンタリーの最大値
ラウドネス計算領域内で測定したモーメンタリーのラウドネス 最大値 をテキストで表示します。 モーメンタリー・ラウドネスの測定はターゲットの操作画面のオプションでゲート を設定していてもゲートは行われません。
ラウドネス・レンジ (LRA)
ラウドネス計算領域全体のソースのラウドネス・レンジ(ラウドネスの範囲)を測定します。ラウドネス・レンジはLU (Loudness Units = ラウドネス・ユニット)の単位で測定され、1LUは1dBに相当します。 Dialogue Gate(ダイアログ・ゲート)が選択されていると、Integrated のラベルの隣 に” (DIA) “のラベルが表示されます。
LRAのターゲット・レンジ
LRAのターゲット・レンジの値はターゲットの操作画面から カスタマイズ できます。ラウドネス規格のターゲット・プリセット を選択すれば、そのラウドネス規格に関連するLRAのターゲットの値を設定します。
ラウドネス・レンジ(LRA)のメーター・バー
ソースのラウドネス・レンジはIntegrated(統合)メーター・バーの左隣にある白い垂直のバーで表示され ます。
最大トゥルー・ピーク
ラウドネス計算領域内のすべてのチャンネルから測定された最大トゥルー・ピーク・レベルを表示します。
ピーク・ターゲットの操作
Peak target(ピーク・ターゲット)の値はターゲットの操作画面 から カスタマイズ できます。ラウドネス規格のターゲット・プリセット を選択すれば、そのラウドネス規格に関連する ピーク・ターゲット の値を設定します。
ラウドネス規格とターゲット
下部のラウドネス・メーター画面にはラウドネス規格のターゲット・プリセット のリストと、メーターのターゲットの値とラウドネス・ゲートのオプションをカスタマイズする ターゲットの操作画面があります。
ターゲットの保存動作
カスタマイズまたはプリセットのラウドネス・ターゲットの設定について:
ラウドネス規格のターゲット・プリセット
このドロップダウン・メニューには共通のラウドネス規格に基づくターゲットのプリセットがあります。 (詳細は下記の表をご覧ください。)
以下のメーターのターゲットと操作項目はラウドネス・ターゲットのプリセットとともに読込されます: ラウドネス・ターゲット、ピーク・ターゲット、 LRAのターゲット・レンジ、ゲート。
Insightでのラウドネス規格のターゲット・プリセット
プリセット名 | 統合 | 許容値 | ゲート | トゥルー・ピーク | メモ(参考) |
---|---|---|---|---|---|
AES AGOTTVS TD1006.1.17-10 2 | -16 LUFS | ± 2.0 LU | On (Program (プログラム)) | -1 dBTP | |
AGCOM 219/09/CSP | -24 LUFS | ± 0.5 LU | On (Program (プログラム)) | -2 dBTP | Italy |
ARIB TR-B32 A/85 | -24 LKFS | ± 2.0 LU | On (Program (プログラム)) | -1 dBTP | Japan |
ATSC A/85 | -24 LKFS | ± 2.0 LU | On (Program (プログラム)) | -2 dBTP | USA, Canada, Puerto Rico |
BS.1770-1 1 | -24 LKFS | ± 2.0 LU | Off (オフ) | -2 dBTP | International |
BS.1770-2/3/4 3 | -24 LKFS | ± 2.0 LU | On (Program (プログラム)) | -2 dBTP | International |
EBU R128 4 | -23 LUFS | ± 0.5 LU | On (Program (プログラム)) | -1 dBTP | Europe |
EBU R128 DPP | -23 LUFS | ± 0.5 LU | On (Program (プログラム)) | -3 dBTP | Europe |
EBU R128 (South Africa) | -23 LUFS | ±1.0 LU | On (Program (プログラム)) | -2 dBTP | South Africa |
OP-59 | -24 LKFS | ±1.0 LU | On (Program (プログラム)) | -2 dBTP | Australia/New Zealand |
Portaria 354 | -23 LUFS | ± 0.5 LU | On (Program (プログラム)) | -2 dBTP | Brazil |
Netflix 5 | -27 LKFS | ± 0.5 LU | On (Dialogue (ダイアログ)) | -2 dBTP | 7LUまたはそれ以下のダイアログのLRAターゲット Netflix ver 1.0のAudio Mix Specifications and Best Practicesに準拠 5 |
ターゲットの操作画面
ターゲットの操作画面ではメーターのターゲット値と統合ラウドネスを測定する際のゲートの種類をカスタマ イズすることができます。メーターのターゲットを設定すれば、そのメーターがターゲットの値を超えたときにメーターの 色が変化するようになります。
ターゲットの操作画面を開くにはラウドネス規格のターゲット・プリセットを選択する、ドロップ・ダウンメニューの左の ボタンをクリックします。画面は開いた状態で固定され、もう一度ボタンをクリックすると画面を閉じます。
カスタムのターゲット
ターゲットの操作画面のいずれかのパラメーターが変更されると、ターゲット・プリセットの名前が “Custom” に変わ ります。
以下の図でターゲット操作画面で利用できるパラメーターを概説しています。
ヒント:ラウドネスとピークのターゲット値の調整
以下の方法で ターゲット操作画面 からPeak(ピーク)とLoudness(ラウドネス) の値を変更できます。
- クリックとドラッグ:マウスで上下に操作することで値を変更します。
- キーボードでターゲットを入力:変更したいターゲットの値をダブル・クリックするとテキストがインライン編集状 態となるため、新しいターゲット値を入力してからリターン・キーを押すかインターフェースの任意の箇所をクリックす ると編集を終了します。
ラウドネス・ターゲット
統合、ショート・ターム、モーメンタリーのラウドネス・メーターの ラウドネス・ターゲット の値を設定します。
統合ラウドネスの測定値がラウドネス・ターゲットを 超えると、統合ラウドネス の測定値は 赤色で 表示されます。モーメンタリー、モーメンタリーの最大値または ショート・ターム)の測定値がラウドネス・ターゲットを 超えると、それらの測定値は 黄色で 表示されます。
ヒストリー・メーター:ラウドネス・ターゲット
ラウドネス・ターゲットを調整すると、ヒストリー・メーターの赤い点線も新しいラウドネ ス・ターゲット値になるよう変更されます。
ピーク・ターゲット
ラウドネス とレベルメーター画面のトゥルー・ピークのターゲットの値を設定します。
(すべてのチャンネルの)最大トゥルー・ピーク・レベルがピーク・ターゲットを下回っている
と、テキスト表示は 白く なります。上回ると、テキスト表示は 赤く なります。
レベル・メーター画面のピーク・ターゲット
ピークターゲット を負の値に調整すると、レベルメーター画面のPeak+RMS のメーター・ バー内で ピーク・ターゲット の値を表す赤い点線が書かれます。
LRAターゲット
ラウドネス・レンジ(LRA)に対するターゲット範囲の上下の値を設定します。LRAター ゲットは0LUから30LUの範囲で設定できます。
LRA測定において、測定値が 2つのターゲットの値 の 範囲内 にあると見なされた場合、テキスト表示は 白く なり
ます。ターゲット 範囲外のLRA値 は、テキスト表示が 赤く なります。
- クリックとドラッグ:マウスで上下に操作することで値を変更します。
- キーボードでターゲットを入力:変更したいターゲットの値をダブル・クリックするとテキストがインライン編集状 態となるため、新しいターゲット値を入力してからリターン・キーを押すかインターフェースの任意の箇所をクリックす ると編集を終了します。
ヒント:LRAターゲットの調整方法
- クリックとドラッグ: スライダー・ハンドルを左右に操作します。
- 矢印キー:
- 左キー:キーを一度押すごとにターゲット・レンジ(両方のターゲットの値)を1LU下げます。
- 右キー:キーを一度押すごとにターゲット・レンジ(両方のターゲットの値)を1LU上げます。
- 上キー:キーを一度押すごとにターゲット・レンジの最小値を1LU下げ、最大値を1LU上げることでLRAターゲッ ト・レンジを広げます。
- Down Arrow Key: キーを一度押すごとにターゲット・レンジの最小値を1LU上げ、最大値を1LU下げることでLRA ターゲット・レンジを狭めます。
ゲート
ラウドネス・メーター画面のラウドネス計算には3つの異なるゲートのオプションがあります。:[Off(オフ)](#off-オ フ)、Dialogue(ダイアログ)、Program(プログラム)。 プログラム・ゲートはラウドネス計算値を下がらないようにプログラム全体での非常に小さなレ ベルのセクションを計算から除外し、ダイアログ・ゲートはプログラムのラウドネス測定にあた り、ダイアログに焦点を当て(ダイアログ箇所にアンカー指定)してラウドネスの計算を行います。
Off(オフ)
オフが選択されていると、ラウドネス計算にゲートは行われません。ラウドネス計算はBS.1770-11の推奨に基づき、 -10LUの相対プログラム・ゲートを使用しません。
Dialogue(ダイアログ)
ダイアログがソースから検知されたときのラウドネス・ゲートを有効にします。ダイアログが検知されたプログラムの箇所 でのみ統合ラウドネスの測定が行われます。このオプションが選択されていると、ラウドネス測定はITU-R BS.1770-1 revision1 の規格に基づきます。ダイアログ・ゲート有効時は相対プログラム・ゲート の-10LUのスレッショルドを使用 しません。
ダイアログ・ゲート・ラウドネス:描画の初期遅延
- ダイアログ・ゲート・ラウドネスの計算アルゴリズムは入力信号のダイアログ成分を検知してから少なくとも2秒間が必 要です。
- この2秒の遅延は以下の測定方法において最初の描画中に確認できます。:
- ラウドネス・メーター画面の **Dialogue-gated Integrated(統合ダイアログ)**のゲート測定
- ヒストリー・メーター画面のShort-term(ショート・ターム)、Momentary(モーメンタリー)、 Integrated(統合) ラウドネスの トレース。
- この遅延によってラウドネス測定の正確性に影響が及ぶことはありません。
- ダイアログ・ゲート・ラウドネス測定に関するさらに詳しい情報は、ラウドネスの チャプターをご覧ください。
Program(プログラム)
低レベル箇所をラウドネス計算から除外してプログラム全体のラウドネスを下げないように-10LUの相対ゲートのスレッ ショルドを適用します。ITU-R BS.1770 recommendationのBS.1770-2/3/4 revisions3 の規格に準拠するには統合ラウド ネスの計算に-10LUの相対プログラム・ゲートの適用が必要となります。
計算設定
ラウドネス・メーターのリセット、ポーズ、ホールドの操作ボタンはInsightプラグイン画面の上部にあります。
Name | Description | |
---|---|---|
![]() |
リセット | ラウドネスとヒストリー・メーターのラウドネス計算をすべて リセット します。 |
![]() |
ポーズ | ラウドネス、ヒストリー・メーター、スペクトログラムのメーター画面を一時停止します。ポーズが有効になっていると、これらのメーターのすべての値はDAW/NLEのトランスポートの状態にかかわらず保持されます。 |
![]() |
ホールド | 有効時、ラウドネスの値はDAW/NLEの停止とともに保持されます。DAW/NLEの再開時にラウドネスの計算も停止したときの値から続行します。無効時、ラウドネス・メーターの計算はトランスポートの状態が変わるたびにリセットされます。 |
オプション
ラウドネス・メーターのオプション を設定するには、ラウドネス・メーター 画面の左上隅にある 歯車 ボタンを 押して Meter Specific Options(メーターの詳細設定) 画面を開きます。
Meter Specific Options 画面にある Loudness のタブに ラウドネス・メーター画面 に表示する Scale(スケール、目盛) と Range(幅) を設定するオプションがあります。
Meter Specific Optionsでの保存について
- Meter Specific Optionsでの設定はレイアウト・プリセットとともに保存されます。
- Meter Specific Optionsでの設定はセッションとともに 保存されます。
Range(幅)
ラウドネス・メーターのスケール(目盛) に表示するラウドネスの最小/最大値を設定します。幅の設定は以下から選 択できます:dB (linear)、dB (non-linear)、BS1771、 EBU +9、EBU +18
dB (linear)
フル・スケール(dBFS)でのラウドネス測定です。このモードでのスケールの幅は均等に分けられ、-inf dBFSから0dBFS の幅で表示されます。
dB (non-linear)
フル・スケール(dBFS)でのラウドネス測定です。このモードでのスケールの幅は対数的に分けられ、-inf dBFSから0dBFS の幅で表示されます。
BS1771
ITU6 推奨のラウドネス・メーターのスケール幅です。スケールが示す値はAbsolute(絶対)、 **Relative(相対)**の種類選択によって変わります。
- Absolute(絶対)幅:-45 LUFS から -14 LUFS
- Relative(相対)幅:-21 LU から +9 LU
EBU +9
EBUのデフォルト(推奨)設定でのラウドネス・メーターのスケール幅です。スケールが示す値は Absolute(絶対)、**Relative(相対)**の種類選択によって変わります。
- Absolute(絶対) 幅:-41 LUFS から -14 LUFS
- Relative(相対) 幅:-18 LU から +9 LU
EBU +18
EBUのワイド・レンジ設定でのラウドネス・メーターのスケール幅です。スケールが示す値は Absolute(絶対)、**Relative(相対)**の種類選択によって変わります。
- Absolute(絶対) 幅:-59 LUFS から -5 LUFS
- Relative(相対) 幅:-36 LU から +18 LU
Scale(スケール)
ラウドネス・メーターのバーの表示で使用するスケール、ユニットを設定します。以下のオプションから選択できます: Absolute(絶対) or Relative(相対).
Absolute(絶対)
ラウドネスの値をLUFS(ラウドネス・ユニット、相対フル・スケール)で表示します。
Relative(相対)
ラウドネスの値をラウドネス・ターゲットの値と相対するLU(ラウドネス・ユニット)で表示します。
相対スケールの例
ラウドネス・ターゲットの値が-23に設定されている場合、相対スケールでの0LUは 絶対スケールでの-23LUFSと同等です。
関連メーター
- ヒストリー・メーター画面:ヒストリー・メーターで経時的にラウドネスの値を監視します。
- レベル・メーター画面:各チャンネルのPeak+RMSまたはK-system測定情報を確認します。
参考
-
Technical Document - AESTD1006.1.17-10: Loudness Guidelines for OTT and OVD Content - October 2017 ↩︎
-
EBU Recommendation: R 128 Loudness normalisation and permitted maximum level of audio signals ↩︎
-
Netflix Audio Mix Specifications and Best Practices (v1.0) ↩︎
-
Rec. ITU-R BS.1771-1 (12/2012): Requirements for loudness and true-peak indicating meters ↩︎