Vegas® Pro プロジェクトの編集が完了したときや、プロジェクトを最終的な形式で確認したい場合は、[名前を付けてレンダリング]ダイアログ ボックスを使用すると、プロジェクトを別の形式に変換して、ハード ドライブに 1 つのファイルを作成できます。
[ファイル]メニューから、[名前を付けてレンダリング]を選択し、[名前を付けてレンダリング]ダイアログ ボックスを表示します。
プロジェクトをレンダリングしても、プロジェクト ファイル自体は影響を受けません(上書き、削除、変更されません)。元のプロジェクトに戻って編集または調整を実行し、レンダリングをやり直すこともできます。
プロジェクトが事前にレンダリングしてある場合は、事前にレンダリングされたセクションが最終レンダリングに使用されます(出力形式と一致する場合)。詳しくは、次を参照してください"ビデオを選択して事前にレンダリング"
ハードウェア出力にバスをルーティングしている場合は、プロジェクトをレンダリングするときに、それらのバスの出力がミックスに格納されません。詳しくは、次を参照してください"バスのルーティング"
[ファイル]メニューから、[名前を付けてレンダリング]を選択し、[名前を付けてレンダリング]ダイアログ ボックスを表示します。
[出力ファイル]のコントロールを使用して、ファイルの保存場所を選択します。
[フォルダ]ボックスには、ファイルの保存場所となるフォルダのパスが表示されます。下矢印 をクリックして最近使用したフォルダを選択するか、または [参照]ボタンをクリックして新しいフォルダを指定します。
[名前]ボックスに名前を入力するか、または[参照]ボタンをクリックし、参照ウィンドウでファイルを選択して既存ファイルを置き換えます。
[出力形式]のコントロールを使用して、作成するファイル形式を選択します。
ファイルのレンダリングに使用できるファイルの種類と形式が[出力形式]ボックスに表示されます。ヘッダーをダブルクリック(または矢印ボタンをクリック)して、使用できるテンプレートのリストを展開するか折りたたみます。テンプレートをクリックして選択し、そのフォーマットをレンダリングに使用するか、またはテンプレートを選択してから[テンプレートのカスタマイズ]ボタンをクリックして、テンプレートの設定を変更します。
ヒント:
[レンダリング テンプレートの検索]ボックスに、検索するテンプレートを入力します。例えば、PSP™(PlayStation® Portable)システム用のビデオをレンダリングする場合は、ボックスに「PSP」と入力すると、テンプレートの名前または説明に「PSP」が含まれるテンプレートだけを表示できます。
頻繁に使用するテンプレートがある場合は、お気に入りを作成できます。テンプレート名の横にあるグレーの星 をクリックすると、そのテンプレートをお気に入りとしてマークできます。その後、[お気に入りのみ表示]チェック ボックスをオンにすれば、お気に入り
だけが[名前を付けてレンダリング]ダイアログ ボックスに表示されます。
プロジェクトの設定(フレーム サイズ、ピクセルのアスペクト比、フレーム レート)に一致するテンプレートは、テンプレート リスト内で等号()を付けて表示されます。プロジェクト設定と一致するテンプレートだけを表示する場合は、[プロジェクト設定に合わせる]をオンにします。
テンプレート リストをさらに細かく制御する場合は、[その他のフィルタ オプション]をクリックします。オーディオ/ビデオ テンプレートを表示することも、プロジェクトのオーディオ チャンネル数、サンプル レート、フレーム レート、フレーム サイズ、アスペクト比、またはフィールド順序を一致させることもできます。
DVD のための 5.1 サラウンド オーディオ ストリームを作成するには、Dolby Digital AC-3 Studio プラグインを使用し、[5.1 サラウンド DVD]テンプレートまたは[5.1 サラウンド DVD、AGC オン]テンプレートでオーディオをレンダリングします。
プロジェクト プロパティを 24p に設定している場合や、[ユーザー設定]ダイアログ ボックスの[全般]タブで[24p DV を開いたときにプルダウン除去を許可する]チェック ボックスをオンにしている場合は、プルダウン フィールドを挿入して標準の DV ファイルを作成するためのレンダリング テンプレートを選択する必要があります。ファイルをソース素材としてタイムラインに戻す場合は、[NTSC DV 24p(2-3-3-2 プルダウン挿入)]テンプレートを使用します。
メディアを追加する前に[24p DV を開いたときにプルダウン除去を許可する]チェック ボックスをオフにし、プロジェクト プロパティが 24p に設定されていない場合は、24p ビデオが 29.97 fps のインタレース ビデオ(60i)として読み取られるので、プロジェクト要件に適した NTSC DV または PAL DV テンプレートを選択できます。
.wav、.w64、.avi、.mxf のいずれかの形式をレンダリングする場合は、[マルチチャンネルのマッピングを有効にする]チェック ボックスをオンにして、複数のオーディオ チャンネルでファイルをレンダリングします。
詳しくは、次を参照してください"マルチチャンネル オーディオ ファイルのレンダリング"
必要に応じて[レンダリング オプション]セクションのチェック ボックスをオンまたはオフにします。
プロジェクトのループ リージョンに含まれている部分だけを保存する場合は、[ループ リージョンのみレンダリング]チェック ボックスをオンにします。[ループ再生]をこのオプションで選択する必要はありません。
チェック ボックスは、タイムライン上に時間範囲を作成した場合にのみ使用できます。
プロジェクト設定とは若干異なるアスペクト比の出力形式でレンダリングする場合は、[出力フレームのサイズに合わせてビデオをストレッチ (レターボックスにしない)]チェック ボックスをオンにします。これにより、出力の上下左右に黒い余白が表示されなくなります。
回転したプロジェクトをレンダリングし、レンダリングしたファイルで[プロジェクト プロパティ]ダイアログ ボックスの[出力回転]設定を使用する場合は、[プロジェクトの出力回転設定を使用]チェック ボックスをオンにします。
チェック ボックスがオフの場合は、[メディア プロパティ]設定に従ってメディアが回転しますが、プロジェクト自体は回転しません。この設定を使用すると、回転していない表示でプロジェクトを確認できます。
詳しくは、次を参照してください "回転プロジェクトの作成"
[メタデータ オプション]を使用して、レンダリングされたメディア ファイルにプロジェクトについての情報を保存するかどうかを制御します。
選択したファイル形式でサポートされていれば、[プロジェクト マーカーをメディア ファイルに保存]チェック ボックスをオンにすると、マーカー、リージョン、およびコマンド マーカーもレンダリングされたメディア ファイルに含められます。
詳しくは、次を参照してください"マーカーの挿入、""リージョンの挿入、"および"コマンド マーカーの挿入"
レンダリング ファイル内の Vegas Pro プロジェクトのパスを保存する場合は、[プロジェクトをパス リファレンスとして保存する]チェック ボックスをオンにします。プロジェクトへのパスを保存しておくと、別のプロジェクトでそのファイルを使用するときに、簡単にソース プロジェクトに戻ることができます。
注:
レンダリング ファイル内のプロジェクト情報は、プロジェクト ファイルのみを参照します。レンダリング後にプロジェクト ファイルを編集した場合、プロジェクト データとレンダリングしたファイルは一致しなくなります。パスの参照を使用してプロジェクトを編集するには、プロジェクト ファイルとすべてのメディア ファイルがコンピュータ上で使用できる必要があります。
プロジェクトが保存されていない場合、またはサードパーティ製のファイル フォーマット プラグインを使用してレンダリングした場合は、このチェック ボックスは使用できません。
詳しくは、次を参照してください"レンダリング ファイル内のプロジェクト参照"
Vegas Pro でファイルのラウドネスを分析して、そのラウドネス値を要約したログ ファイルを作成する場合は、[ラウドネス ログ ファイルをメディア ファイルの横に保存]チェック ボックスをオンにします。
ラウドネス ログは、サウンド ファイルと同じフォルダとベース名を使用し、名前に「_loud.txt」を付けて作成されます。
ログには、ファイルの名前、形式、ラウドネス測定モード、およびファイル全体のラウドネス値が記録されます。
ラウドネスのログ化は、プラグイン チェーンの後、ただしレンダリング ファイルにコーデックが適用される前に実行されます。オーディオ圧縮がオーディオ レベルに影響する可能性があるため、圧縮形式で保存した後、[ツール] > [ラウドネス ログの生成]を選択して、レンダリング ファイルを分析してください。
[プロジェクト プロパティ]ダイアログ ボックスの[オーディオ]タブで[マスタ バス モード]ドロップダウン リストを[5.1 サラウンド]に設定すると、ラウドネスの測定時にサラウンド処理が適用されます(左右のサラウンド チャンネルに ~1.5 dB のゲインが適用されます)。[マスタ バス モード]ドロップダウン リストを[ステレオ]に設定すると、すべてのチャンネルがラウドネスの測定に均等に影響します。ラウドネス値について詳しくは、"ラウドネス メーター"を参照してください。
[レンダリング]ボタンをクリックします。ダイアログ ボックスに保存処理の進行状態が表示されます。
Windows タスク バーにレンダリングの進行状態が表示されるようになりました。レンダリングに 1 分以上かかる場合は、レンダリングの完了時にサウンドが再生されます。
サウンドを変更するには、Windows の[コントロール パネル]を選択して[サウンド]をクリックします。[サウンド]タブをクリックして、Vegas Pro 13.0 エントリを拡張します。[レンダリング完了]イベントを選択すると、現在のサウンドのプレビュー、新しいサウンドの指定、[レンダリング完了]サウンドの消音ができます。
保存が完了したら、[開く]ボタンをクリックして関連付けられているプレーヤーでファイルを再生するか、[フォルダを開く] をクリックしてファイルが保存されているフォルダを開きます。
ビデオを次のいずれかの形式でレンダリングする場合は、未編集のビデオ フレームは再圧縮されずにパス スルーされます(スマート レンダリング)。
DV AVI
DV MXF
XAVC Intra MXF
HD MXF
MPEG-2(HDV および DVD カムコーダからのファイル用)
パナソニック P2
詳しくは、次を参照してください "P2 ビデオの操作"
XDCAM EX では、次の形式の間でのスマート レンダリングがサポートされます。
SP 18.3 Mbps CBR 1280x720p と XDCAM EXとの間、および SP 18.3 Mbps CBR 1280x720p と HDV HD-1 との間
SP 25 Mbps CBR 1440x1080i と XDCAM EX との間、SP 25 Mbps CBR 1440x1080i と XDCAM HD との間、および SP 25 Mbps CBR 1440x1080i と HDV HD-2 との間
HQ 35 Mbps VBR 1440x1080 と XDCAM EX との間、および HQ 35 Mbps VBR 1440x1080 と XDCAM HD との間
HQ 35 Mbps VBR 1280x720p と XDCAM EX との間
HQ 35 Mbps VBR 1920x1080 と XDCAM EX との間
詳しくは、次を参照してください"XDCAM EX のワークフロー"
スマート レンダリングを実行するには、幅、高さ、フレーム レート、フィールド順序、プロファイル、レベル、ソース メディアのビットレート、プロジェクト設定、およびレンダリング テンプレートが一致する必要があります。エフェクト、コンポジット、トランジションが適用されたフレームはレンダリングされます。
この機能を無効にするには、[ユーザー設定]ダイアログ ボックスの[全般]タブで、[再圧縮しないロング GOP レンダリングを有効にする]チェック ボックスをオフにします。