回転表示(垂直方向のメディアを表示するモニタ)の使用は、ますます一般的になってきています。売店やプレゼンテーション、夜のニュース番組などでも使用されています。プロジェクトを回転形式で表示する場合は、Vegas Pro を使用すると簡単に行うことができます。
新規プロジェクトを作成します。
必要に応じてプロジェクト プロパティを設定し、[出力回転]ドロップダウン リストから設定を選択して、目的の表示デバイスの向きを指定します。プロジェクトを縦方向に表示する場合は、[90°時計回りに回転]または[90°反時計回りに回転]を選択します。詳しくは、次を参照してください"プロジェクト プロパティの設定"
この例では、カメラの三脚を 90 度回転させた状態でビデオが撮影されています。ただし、プロジェクトとメディアは回転していないため、ビデオは標準の風景画のフレーム内に横向きに表示されます。
[出力回転]ドロップダウン リストから[90°時計回り]を選択すると、[ビデオ プレビュー]ウィンドウが回転します。メディアは回転していないため、プロジェクトの向きとは一致しておらず、フレーム内でレターボックスになります。
プロジェクトにメディア ファイルを追加します。詳しくは、次を参照してください"メディア ファイルをプロジェクトに追加"
各メディア ファイルのプロパティを編集し、必要に応じて回転を設定します。
[プロジェクト メディア]ウィンドウでメディア ファイルを右クリックし、ショートカット メニューから[プロパティ]を選択します。[メディア プロパティ]ダイアログ ボックスが表示されます。
[回転]ドロップダウン リストから設定を選択し、メディアを回転する向きを指定します。
[回転]ドロップダウン リストから[90°時計回り]を選択すると、メディアが回転し、ビデオがフレームに合わせて表示されます。
[OK]をクリックして[メディア プロパティ]ダイアログ ボックスを閉じ、変更を保存します。
複数のファイルをすばやく回転するには、[プロジェクト メディア]ウィンドウで目的のファイルを選択し、選択したファイルを右クリックして、ショートカット メニューから[90°時計回りに回転]または[90°反時計回りに回転]を選択します。
イベントを作成するには、クリップを[プロジェクト メディア]ウィンドウからタイムラインにドラッグします。
必要に応じてプロジェクトを編集します。詳しくは、次を参照してください"タイムライン上のイベントの編集"
プロジェクトを、サポートされているレンダリング形式にレンダリングします。詳しくは、次を参照してください"プロジェクトのレンダリング(名前を付けてレンダリング)"
レンダリング ファイルに[プロジェクト プロパティ]ダイアログ ボックスの[出力回転]設定を使用する場合は、[名前を付けてレンダリング]ダイアログ ボックスで、[プロジェクトの出力回転設定を使用]チェック ボックスをオンにします。チェック ボックスがオフの場合は、[メディア プロパティ]設定に従ってメディアが回転しますが、プロジェクト自体は回転しません。この設定を使用すると、回転していない表示でプロジェクトを確認できます。
コンピュータで表示するために回転表示が不要な縦長のファイルをレンダリングするには、プロジェクトの比率に一致するレンダリング テンプレートを作成できます。詳しくは、次を参照してください"カスタム レンダリング テンプレート"
[ビデオ プレビュー]ウィンドウを右クリックし、[デバイスのアクペクト比のシミュレート]が選択されていることを確認します。
次に、[ビデオ プレビュー]ウィンドウのサイズをレンダリングするフレーム サイズに一致するよう調整し、[ビデオ プレビュー]ウィンドウの右下端にある表示のサイズを確認します。
[ファイル]メニューから、[名前を付けてレンダリング]を選択し、[ファイルの種類]ドロップダウン リストから目的のレンダリング形式を選択して、手順 b で確認したフレーム サイズに近いレンダリング テンプレートを選択します。Windows Media Video を推奨します。
[カスタム設定]ボタンをクリックし、[カスタム テンプレート]ダイアログ ボックスで[ビデオ]タブを使用して、手順 7b で確認したサイズと一致するようにフレーム サイズを調整します。
後で使用するためにテンプレートを保存します。
[プロジェクトの出力回転設定を使用]チェック ボックスをオフにして、ファイルをレンダリングします。