オーディオ チャンネルが複数ある単一のオーディオ ファイルをレンダリングする場合に使用できる形式は次のいずれかです。
WAV/WAV64(5.1 チャンネルの WAV/WAV64 ファイルのレンダリングについて詳しくは、"5.1 サラウンド プロジェクトのレンダリング"を参照してください。)
AVI
Material Exchange Format(MXF)
MXF ファイルには、ビデオ ストリームが必要です。
レンダリング形式 |
チャンネル数 |
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DV MXF |
常に、4 つのオーディオ チャンネルを含みます。 [カスタム テンプレート]ダイアログ ボックスの[オーディオ]タブにある[チャンネル]ドロップダウン リストを使用して、オーディオに使用するチャンネル数を選択できます。例えば、[チャンネル]ドロップダウン リストから[2]を選択すると、レンダリングされたファイルには、4 つのオーディオ チャンネルが含まれますが、この内、2 つのチャンネルにオーディオが含まれ、残りの 2 チャンネルは無音となります。詳しくは、次を参照してください"カスタム レンダリング テンプレート" |
IMX MXF |
常に、8 つのオーディオ チャンネルを含みます。 [カスタム テンプレート]ダイアログ ボックスの[オーディオ]タブにある[チャンネル]ドロップダウン リストを使用して、オーディオに使用するチャンネル数を選択できます。例えば、[チャンネル]ドロップダウン リストから[2]を選択すると、レンダリングされたファイルには、8 つのオーディオ チャンネルが含まれますが、この内、2 つのチャンネルにオーディオが含まれ、残りの 6 チャンネルは無音となります。 |
HD MXF
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2 つまたは 4 つのオーディオ チャンネルを含めることができます。 [カスタム テンプレート]ダイアログ ボックスの[オーディオ]タブにある[チャンネル]ドロップダウン リストを使用して、レンダリングされるチャンネル数を選択できます。例えば、[チャンネル]ドロップダウン リストから[2]を選択すると、レンダリングされたファイルには、2 つのオーディオ チャンネルのみが含まれます。 |
WMV/WMA、AC-3、および ATRAC は、マルチチャンネル サラウンド形式をサポートしていますが、チャンネル マッピングはサポートしていません。
プロジェクトを作成します。
[ミキシング コンソール]ウィンドウで、レンダリングするファイルに含める各チャンネル(またはチャンネル ペア)をバスに追加します。
例えば、6 チャンネル .wav ファイルを作成する場合は、バスが 3 つまたは 6 つのプロジェクトをセットアップします。バスを 3 つ使用する場合、各バスの右チャンネルと左チャンネルは別個のチャンネルとして保存されます。バスを 6 つ使用する場合は、各バスのモノラル ダウンミックスを別チャンネルとして保存できます。
詳しくは、次を参照してください "オーディオ バスの追加"
5.1 サラウンド プロジェクトを使用している場合は、サラウンド マスタ バスの 6 チャンネルを 6 つの出力チャンネルにマッピングできます。
トラックをバスに割り当て、プロジェクトのオーディオを目的のチャンネルにマッピングします。詳しくは、次を参照してください"トラックのバスへの割り当て"
[ファイル]メニューから、[名前を付けてレンダリング]を選択し、[名前を付けてレンダリング]ダイアログ ボックスを表示します。
[名前を付けてレンダリング]ダイアログ ボックスの[出力ファイル]コントロールを使用して、ファイルの保存に使用する場所を選択します。
[マルチチャンネルのマッピングを有効にする]チェック ボックスをオンにします。
プロジェクトのバスをレンダリングするファイルのチャンネルにマッピングする場合は、[チャンネル]ボタンをクリックします。チャンネルのマッピングを指定しなかった場合、Vegas Pro によってマルチチャンネル ファイルがレンダリングされません。
[チャンネル マッピング]ダイアログ ボックスで、レンダリングしたファイルに含めるバスのチェック ボックスをオンにします。各ステレオ バスは、レンダリングするファイルの 2 つのチャンネルに保存されます。バスを単一チャンネルに保存するには、該当するバスの [(モノラル ダウンミックス)]チェック ボックスをオンにします。
チャンネル マッピングでバスの順序を変更するには、バスを選択して、[上に移動]または[下に移動]ボタンをクリックします。
[OK]をクリックして、[チャンネル マッピング]ダイアログ ボックスを閉じ、[名前を付けてレンダリング]ダイアログ ボックスに戻ります。
チャンネル マッピングは、テープにタイムラインから出力する場合、新しいトラックをレンダリングする場合、およびビデオを XDCAM ディスクにエクスポートする場合にも使用できます。
[出力形式]のコントロールを使用して、作成するファイル形式を選択します。
ファイルのレンダリングに使用できるファイルの種類と形式が[出力形式]ボックスに表示されます。ヘッダーをダブルクリック(または矢印ボタンをクリック)して、使用できるテンプレートのリストを展開するか折りたたみます。テンプレートをクリックして選択し、そのフォーマットをレンダリングに使用するか、またはテンプレートを選択してから[テンプレートのカスタマイズ]ボタンをクリックして、テンプレートの設定を変更します。
.wav、.w64、または .avi にレンダリングするときに[デフォルトのテンプレート]を選択した場合は、チャンネル数は[チャンネル マッピング]ダイアログ ボックスに指定されているチャンネル数と同じになります。
[チャンネル マッピング]ダイアログ ボックスの設定より指定チャンネル数が多いレンダリング テンプレートを選択すると、余分なチャンネルは無音としてレンダリングされます。
[チャンネル マッピング]ダイアログ ボックスの設定より指定チャンネル数が少ないテンプレートを選択すると、テンプレートの設定が使用されます。足りない分は無視されます。
必要に応じて[レンダリング オプション]セクションのチェック ボックスをオンまたはオフにします。
プロジェクトのループ リージョンに含まれている部分だけを保存する場合は、[ループ リージョンのみレンダリング]チェック ボックスをオンにします。[ループ再生]をこのオプションで選択する必要はありません。
プロジェクト設定とは若干異なるアスペクト比の出力形式でレンダリングする場合は、[出力フレームのサイズに合わせてビデオをストレッチ(レターボックスにしない)]チェック ボックスをオンにします。これにより、出力の上下左右に黒い余白が表示されなくなります。
回転したプロジェクトをレンダリングし、レンダリングしたファイルで[プロジェクト プロパティ]ダイアログ ボックスの[出力回転]設定を使用する場合は、[プロジェクトの出力回転設定を使用]チェック ボックスをオンにします。
チェック ボックスがオフの場合は、[メディア プロパティ]設定に従ってメディアが回転しますが、プロジェクト自体は回転しません。この設定を使用すると、回転していない表示でプロジェクトを確認できます。
詳しくは、次を参照してください "回転プロジェクトの作成"
[メタデータ オプション]を使用して、レンダリングされたメディア ファイルにプロジェクトについての情報を保存するかどうかを制御します。
選択したファイル形式でサポートされていれば、[プロジェクト マーカーをメディア ファイルに保存]チェック ボックスをオンにすると、マーカー、リージョン、およびコマンド マーカーもレンダリングされたメディア ファイルに含められます。
詳しくは、次を参照してください"マーカーの挿入、""リージョンの挿入、"および"コマンド マーカーの挿入"
レンダリング ファイル内に Vegas Pro プロジェクトのパスを保存する場合は、[プロジェクトをレンダリング ファイルにパス リファレンスとして保存]チェック ボックスをオンにします。プロジェクトへのパスを保存しておくと、別のプロジェクトでそのファイルを使用するときに、簡単にソース プロジェクトに戻ることができます。
注:
レンダリング ファイル内のプロジェクト情報は、プロジェクト ファイルのみを参照します。レンダリング後にプロジェクト ファイルを編集した場合、プロジェクト データとレンダリングしたファイルは一致しなくなります。パスの参照を使用してプロジェクトを編集するには、プロジェクト ファイルとすべてのメディア ファイルがコンピュータ上で使用できる必要があります。詳しくは、次を参照してください"レンダリング ファイル内のプロジェクト参照"
プロジェクトが保存されていない場合、またはサードパーティ製のファイル フォーマット プラグインを使用してレンダリングした場合は、このチェック ボックスは使用できません。
[レンダリング]ボタンをクリックします。ダイアログ ボックスに保存処理の進行状態が表示されます。
保存が完了したら、[開く]ボタンをクリックして関連付けられているプレーヤーでファイルを再生するか、[フォルダを開く] をクリックしてファイルが保存されているフォルダを開きます。