プリセットシステム
概要
Ozone 8 Elementsにはプリセットの使用を迅速かつ簡便にするプリセットマネージャ機能が搭載されています。
ファクトリープリセット
のグローバルなファクトリープリセットは次のフォルダで管理されます:
- ALL PURPOSE MASTERING(多目的マスタリング様)
- GENRE-SPECIFIC MASTERING(特定ジャンルのマスタリング用)
- INSTRUMENTS AND BUSSES(楽器とバス)
全般的な機能
プリセットの読み込み
リスト上の名称をクリックすることで、プリセットを選択し、試聴することができます。これにより、適切なOzoneモジュールが選択され、オーディオ再生を行うことでプリセットの効果を試聴することができます。リスト上から別の名称をクリックすることで、複数のプリセットを簡単に比較することができます。
プリセットの名称変更
プリセットマネージャではプリセットをダブルクリックすることで名称変更が行えます。
Show at Startup(起動時に表示)
これでOzone起動時にプリセットマネージャを自動的に表示させるか否かを設定することができます。
プリセットマネージャ: 起動時に表示
- デフォルトでは、プリセットマネージャは自動的に起動時に表示されます。これを望まない場合は、プリセット画面最下部にある“show at startup”のチェックを外してください。
Default State(デフォルトを使用)
ファクトリーデフォルト、あるいはカスタムで組んだデフォルトのプリセットを読み込みます。
Working Settings(使用中の設定)
プリセットの設定を変更すると、変更された設定は“Working Settings(使用中の設定)”として扱われます。Working Settingsは常にプリセットマネージャ内にあるプリセットリストの最上段に表示されます。これにより異なるプリセットのプレビューや比較が簡単に行えます。比較などを終えWorking Settingsに戻る場合は、プリセットマネージャ最上段に記載されたアイテムを選択します。
操作項目
Add(追加)
このボタンをクリックすると、その時のOzoneの設定を新規プリセットとして追加します。名称を決め、オプションでコメントを入力することも可能です。
プリセット名の特殊文字
- 記号の「 * 」や「/」など、プリセット名として使用不可能な記号や文字があります。該当する文字や記号を入力しようとしても、名称には反映されません。
- これは(バックアップや転送の利便性のため)プリセットがxmlファイルとして保存されることに因ります。 照合を簡単にすべく、プリセット名はそのままファイル名となるため、Windowsファイル名として適合しないこれらの文字や記号は使用できません。
Delete(削除)
恒久的にプリセットを削除する場合は、リストから該当するプリセットを選択し、Deleteボタンをクリックします。
New(新規)
新規フォルダを作成する場合はこのボタンをクリックします。その上で、New FolderオプションにてOzoneプリセットマネージャにカスタム名称フォルダを追加します。
Change(変更)
プリセットの保存先を変更する場合はこのボタンをクリックします。詳細は次項をご参照ください。
Save(保存)
Saveボタンをクリックすると、その時の設定が選択された(ハイライトされた)プリセットにアサインされます。これは既存のプリセットで変更した設定を保存する際に便利な機能です。
保存と変更状態を表すフラッグ( * )について
- 保存機能は、プリセット選択後に調整が行われ、プリセット名に( * )マークが表示されて初めて有効化されます。Saveボタンは既存のプリセットに変更後の新しい設定を上書きで保存します。
- オリジナルの状態からそのプリセットで何らかの変更が加えられると、プリセット名の冒頭に( * )マークが表示されます。これはプリセットに変化があったことを意味します。
- 変更後の設定を保持したい場合は、プリセットマネージャにて“Add”を選択して新規プリセットとして保存するか、あるいは“Save”を選択して既存のプリセットを上書きする必要があります。
Close(閉じる)
Closeボタンをクリックするとプリセットマネージャ画面が消えます。注: プリセットのアップデートはキャンセルできません。ここでは適宜プリセットの追加、消去、アップデートが行われ、プリセットマネージャのダイアログを閉じても、設定が元へ戻るわけではありません。
フォルダの変更
プリセットは必ずしもデフォルトのフォルダに保存される必要はありません。プロジェクト毎、あるいはアーカイブ用にプリセットのカスタムフォルダを作成することが可能です。Ozoneがプリセットを参照するフォルダを変更するには、プリセットマネージャのChangeボタンをクリックし、任意のフォルダへブラウズします。
Ozoneのプリセットの保存場所は?
- デフォルトでは、プリセットは以下の階層のフォルダに保存されます:
- Windows: C:\ユーザ\ユーザ名\書類\iZotope\Ozone 8 Elements\Presets
- Mac: ユーザ/ユーザ名/書類/iZotope/Ozone 8 Elements/Presets/
- Windows: C:\ユーザ\ユーザ名\書類\iZotope\Ozone 8 Elements\Presets
カスタムデフォルト
右クリックして“Set current state as”を選択することにより、現在の設定をデフォルトにすることができます。デフォルトとして使用したい既存のプリセットがある場合は、そのプリセットの名称を右クリックし、“Set ‘プリセット名’ as ”を選択します。デフォルト状態を工場出荷時に戻す場合は、プリセットの何れかを右クリックし“Reset to factory default”を選択します。アプリケーションとプラグインにはそれぞれ固有のカスタムデフォルト機能があり、個別に設定する必要があります。
モジュールのプリセットシステム
モジュールのプリセットシステムはグローバルプリセットシステムと同じように作用しますが、個別のモジュールでの作業に特化するべく、インターフェースが単純化されたました。
モジュールプリセットは、信号チェーン上にある他のモジュールに影響を及ぼすことなく個々のモジュールのプリセットを簡単に保存し、読み込むことを可能にします。Ozone 8では、モジュールとコンポーネントプラグインのプリセットが交換可能となっておりますので、Ozone 8 Advancedを使用する場合は、モジュールのプリセットをコンポーネントプラグイン内で使用することも、その逆を行うことも可能です。
モジュールのプリセットシステムを開くには
モジュールプリセットシステムはOzoneの信号チェーンから簡単にアクセスすることができます。モジュールのソロボタンの真上にあるボタンをクリックするとモジュールプリセット画面が開きます。
モジュールプリセットの読み込み
プリセットを選択すると、その設定が読み込まれ、関連したコメントがモジュールプリセット画面下方に表示されます。
モジュールプリセットの保存
モジュールのその時の設定をモジュールの新規プリセットとして保存する場合は、“Add”ボタンをクリックします。“Add”ボタンをクリックすると、プリセットの名称入力を促されますので、名称を入力の上、EnterまたはReturnキーを押して保存してください。
プリセットのコメントは、コメント欄をクリックすると編集できます。コメントを入力し、EnterまたはReturnキーを押して新しいコメントを保存してください。
モジュールプリセットのアップデート
モジュールプリセットシステムには、グローバルプリセットマネージャのようなアップデート機能がありません。設定変更を行ったモジュールプリセットは、既存プリセットへ上書きをするのではなく、新規プリセットとして追加で保存する必要があります。
モジュールプリセットの消去
既存のモジュールプリセットファイルを消去する際は、該当するプリセットをモジュールプリセット画面にて選択し、“Delete”ボタンをクリックします。本当に消去をするかどうか確認する画面が表示されますので、諸居する場合は‘Yes’を、消去をキャンセルする場合は‘No’を選択します。プリセットマネージャでDeleteボタンを使用すると、プリセットファイルはハードディスク上のプリセットフォルダからゴミ箱へと移されますのでご注意ください。
モジュールプリセットシステムフォルダの変更
グローバルプリセットシステム同様、モジュールプリセットシステムでもハードディスク内に於けるプリセットの保存先を指定することができます。保存先を変更するには、Module Presetメニューを開き、Change Folderボタンをクリックします。これでファイル画面が表示され、モジュールプリセットファイルの保存先を指定することができます。
デフォルトでは、各モジュールのプリセットは以下の階層に保存されます:
- Windowsでのモジュールプリセットのファイルパス:
- C:\ユーザ\ユーザ名\書類\iZotope\Ozone 8 Elements\Presets\EQ Presets
- C:\ユーザ\ユーザ名\書類\iZotope\Ozone 8 Elements\Presets\Imager Presets
- C:\ユーザ\ユーザ名\書類\iZotope\Ozone 8 Elements\Presets\Maximizer Presets
- OS Xでのモジュールプリセットのファイルパス:
- ユーザ/ユーザ名/書類/iZotope/Ozone 8 Elements/Presets/EQ Presets
- ユーザ/ユーザ名/書類/iZotope/Ozone 8 Elements/Presets/Imager Presets
- ユーザ/ユーザ名/書類/iZotope/Ozone 8 Elements/Presets/Maximizer Presets