
Neutron Elementsヘルプドキュメント
Neutron Elementsの概要
概要
Neutron Elementsは、最新の技術革新、そして分析機能及びメーター機能と、賞に輝いたオーディオ処理機能の搭載された、パワフルなミックス用プラグインです。
トラックアシスタントや感覚的なEQ及びコンプレッサー(ゲイン/パン後の最も不可欠なツール)といったパワフルな新機能を搭載したNeutron Elementsは、理想的な作業開始ポイントを提供するほか、巧みでクリエイティブな操作性によりミックス上の判断を下す手助けをします。
- Neutronには4種類あります:
- Neutrinoは無償で提供される機能限定版のNeutronです。
- Neutron Elementsはモジュール4基とトラックアシスタントを搭載した基幹的なチャンネルストリップです。
- Neutronはモジュール5基、プロセッサー7基、トラックアシスタント、そして革新的な(誇張ではないことをお約束します!)マスキングメーターを搭載したパワフルなチャンネルストリップです。
- Neutron AdvancedはNeutronの全機能に加え、4基の専用プラグイン(EQ、コンプレッサー、エキサイター及びトランジエント成形)とサラウンドサウンドのサポートが備わっています。
もしNeutron Elementsの使用経験により、更なるパワーの獲得や音加工の可能性を広げたいとお思いになった場合は、 上位バージョンのトライアル版をお試し頂くことをお勧めします。
設計哲学
アイソトピアンとは、献身的かつ情熱的なミュージシャン、プロデューサー及びパフォーマーから成る集団です。Neutron Elementsを開発する上で原動力となったのは、録音されたオーディオに対し、最も正当に評価されていないながら、間違いなく最も重要な芸術形式であるミックス技術への我々の情熱です。
我々の多くは、プロジェクトスタジオや、iZotope本社内のリスニングルームで、数え切れないほどの日々を費やし、モノからサラウンドまで、そして様々な形態の音楽からポストプロダクションに至るまで、多種多様なオーディオのミックスに明け暮れました。我々は誰も神業的な超越したオーディオミキシング力を持っていませんので(ネタバレ注意:そんなもの誰一人として持っていませんので、修練、修練、そして修練あるのみです*)、洗練され均整の取れたミックスの追究を楽しみました。
アナログ/ビンテージ及びデジタル処理の豊かさを兼ね備えていますが、Neutron Elementsは前時代的なミックスツールのノスタルジックな焼き直しを狙ったわけではなく、それらに敬意を払いつつ、ミキシング技術の追究を第一義としました。Neutron Elementsは、より良いミックスの実現へ向け欠くことのできない洗練、機敏、そして均整をもたらします。 Neutron Elementsは、ミックスのプロセスにおける楽しみと実用性の両方を促進させるツールを提供します。設計哲学としては、後述するマスキングメーターのような分かり易い例もありますが、その背景にある機能は、それだけに留まりませんので、ここに幾つかハイライトを記します:
- EQ分析機能は、信号を分析し、然るべきポイント(ファンダメンタル、共鳴箇所、歯擦音、ビルドアップなど)に操作点を配置しますので、信号内で問題のある箇所を迅速に特定し、減法EQ処理を行う際に非常に便利です。
- トラック内の共鳴や耳障りな箇所を滑らかにするNeutrinoのスペクトラル成形アルゴリズムが、ミックス内の広範な使用により、繊細な効果を発揮します。
- 信号の流れにある、ドライ/ウェットのミックス用パラメーターが、各モジュールを並行処理のパワフルな一団に変化させますので、きつ目に処理を行ったとしても、未処理のドライ信号の完璧な分量をブレンドさせることができます。これは、コンプレッサーよりも並行処理の頻度が低いEQやトランジエント・シェイパーに便利な機能です。
より良い音のするミックスへの探求へ向け、Neutronを楽しく * 使用して頂けたらと願っております。 ( * そして更なる修練)
シグナルフロー
大きく3つのエリアが存在します:
- メニューバーには、Track Assistant(トラックアシスタント)、Preset Browser(プリセットブラウザ)、そしてその他の機能が配置されています。
- I/Oパネルには、Zero Latency(ゼロレーテンシー)やBypass(バイパス)といったグローバルな機能が配置されています。
- I/Oパネル左、そしてメニューバー下にあるモジュール画面には、操作するモジュールに特化した全てのパラメーターが表示されます。
Neutron Elementsのチャンネルストリップのシグナルフローは以下の通りです。入力及び出力ゲインを除く全ての処理は、CPUやレーテンシーを軽減させるため(OptionsメニューのGeneralにてTrue Bypassモードが有効になっていれば)、バイパスすることができます。
- 入力ゲイン
- モジュール1
- モジュール2
- モジュール3
- モジュール4
- Neutrinoスペクトラル成形
- 出力ゲイン
モジュール4基は、ドラッグして順列を組み替えることができます。EQは最初、あるいはチェーンの序盤に配列されることが多いですが、オールマイティーなシグナルフローは存在しません。トラックアシスタントを使用すると、オーディオに対し、その都度最適なシグナルフローが変わることが、それを物語っています。Neutron Elementsには数百のプリセットがありますが、それらのシグナルフローもそれぞれに特有のものとなっております。 何をおいても、良い音がするのであれば、大体においてそのシグナルフローは良いと言えます。
Track Assistant
概要
ここiZotopeに勤務する我々は確固たるプリセット信奉者です。これは、何もミックスという芸術においてプリセットが全知全能であると言っているわけではなく、我々はプリセットこそ、新しいサウンドやテクニックを迅速に試聴し、究極的にはミックスの地平を広げる実際的かつインスピレーショナルな開始点であると思っています。もちろん、ユーザーによって、色々な理由から、時折プリセットを使用する場合と、常時依存している場合とあることでしょう。Track Assistant(以下、トラックアシスタント)は、プリセットベースのアプローチの哲学に新たな息吹を与えるべく設計された、ミックスエンジニアである貴方自身が完全にコントロールを掌握できる新たな次元のオーディオ・インテリジェンスです。
トラックアシスタントボタン一つで、Neutron Elementsはオーディオ入力を聴き取り、鍵となる特徴を精査し、種々の方法で貴方のオーディオに最適なプリセットをカスタムチューンします。トラックアシスタントはクリエイティブな開始点としてのプリセットをカスタムチューンして提供するべく設計されており、これを微調整して使用するか、あるいは使用しないかの判断はユーザー次第です。トラックアシスタントの目標は、単に「悪影響を及ぼさない」ということだけではなく、Neutron Elementsのその他全ての機能を駆使してミックスを別次元へと引き上げるための、良い音のするインテリジェントな開始点の提供にあります。
トラックアシスタントはどのように機能するのか?
トラックアシスタントが有効化されていると、設定へ向けた分析を実行するため、再生開始まで4〜10秒ほどを要します。残念ながら、これは淹れたてのコーヒーや紅茶、あるいは更に強力な飲料で休憩を挟むには十分な時間ではありません。これは悠長なアシスタントではないのです。
これは毎回固有の設定を作り出すオーディオ・インテリジェンス(例えば、貴方のために作り出されるドラムのバス設定は、他の誰かのそれとは全く異なったものになる可能性があります)と、度重なる実践から繰り替えし使われるようになったスマート・テンプレートのコンビネーションで成立する機能です。オーディオ・インテリジェンスはマシン分析技術を活用しておりますが、これはクラウドを介したオンラインのコミュニケーションを必要としませんので、1984風のビッグブラザー的ペテンに頭を悩ませずに使用することができます(とは言え、実際のところ、1984年はMIDIがリリースされているので、そこまで悪い年ではなかったかもしれませんが・・・)。 スマート・サジェスチョン機能により、段階的な操作が可能です。状況や好みにより、主観的な要素となるBroadband Clarity(広域清澄性)、Warm(温かみ)とOpen(オープン)、Upfront Midrange(中域強調)などの二次的な操作選択が用意されています。これらの選択肢は、プロセッシングの量(処理量の増減)、EQ形状、圧縮率、そしてその他パラメーターに影響を与えます。この設定項目には、トラックアシスタントの隣にある三角印をクリックしてアクセスします。
注
トラックアシスタントを使用する際は一定時間分析状態にする必要があり、その間、Neutron Elementsにはアクセスできなくなります(分析終了後は自動的にタイムアウトしますが、エラー発生時や待ち切れない場合、Xをクリックすることで分析を中止することができます)。
以下が実際に内部で起こっていることです:
マシン分析アルゴリズムがオーディオを以下の何れかのカテゴリーに分類します:
- ボーカル/ダイアログ
- ギター/またはそれに類する楽器
- ベース
- ドラム/打楽器
- それ以外(例:シンセ、ディジェリドゥー、ブブゼラ)
そのカテゴリーのスペクトラル成形アルゴリズム、‘Neutrinoモード’が選択され、 有効化されます。
クリーンNeutrinoモードに関する注意点
- オーディオが「それ以外」に分類された場合、Neutrinoモードには「クリーン」が選択され、Neutrinoはバイパスされます。
U•オーディオ識別情報を使用し、スマート・テンプレートを参照の上、好ましいシグナルフローを決定します。シグナルフローは世間的に評価の高いミックスエンジニアによりベータプログラムの段階で事前に規定されており、モジュールの順列、あるいはモジュールの有効/無効状態により変化します。
EQモジュールでは、幾つかのフィルター操作点を有効化し、オーディオスペクトラムの中で特に必要とされる箇所にインテリジェントに操作点を配して(共鳴や歯擦音など、そのオーディオに特有の処置を行って)基本的なスタート曲線を決定します。その時に設置されたEQ操作点により、微小なブーストやカット、静的あるいは動的な動作、そしてベル型や棚型のフィルターが適用されます。
- この自動操作点設置の動作に関する詳細は、EQの章を参照してください。トラックアシスタントは、決して予め決められた結果のようなものを目標としてオーディオを分析しているわけではなく(例えば、オーディオにローエンドが欠落している場合、ローエンドを大きくブーストして、ピンクノイズのように信号を平均化するのではなく)、既に信号に存在し、信号のなかで影響力のあるエリアに操作点を置いていることを理解することが重要です。
エキサイターが有効化されている場合、スマート・テンプレートは、バンド、アルゴリズム(Tube/Tape/Warm/Retro X/Y pad)、そしてドライ/ウェットのブレンドといった、プリバンドのエキサイターのパラメーターをセットします。
有効化されたコンプレッサーの各バンドとダイナミックEQの各バンドは、LKFS信号レベルと付加的な計算に応じてスレッシュホルドが流動的に選択されます(これは、スイートスポットの探知に掛かる時間を短縮し、それに対する微調整や、美的感覚に基づく方向性の仕切り直しに割ける時間が取れることを意味します)。
スマート・テンプレートは、ビンテージかデジタルか、状況に応じてスタイリッシュにコンプレッサーのモードを決定し、同時にレシオ、アタック、リリース、そしてドライ/ウェットの項目も設定します。
トラックアシスタントの動作が終了すると、作業の開始点となるプリセットが出現します。これには、シグナルフロー、EQ曲線と操作点の位置、圧縮設定、エキサイター設定、そしてNeutrinoの設定が含まれます。 こうして見ると、順序を追ってプロセスしているようですが、実際はそうではありません。ステップ1とステップ2こそ、初めに発生しますが、その後のステップは同時に行われ、相互作用しながら最終的な出力を作り出します。 以下は重要なポイントです:
クリーンモードについて
- オーディオが何れにも分類されず、Neutrinoモードにより「クリーン」とタグ付けされたとしても、Neutronはオーディオのタイプにかかわらず、能う限りプリセットを作り出し、更に、スマート・テンプレートが一般的に最良と思われるアプローチを採用します。
トランジエント成形はトラックアシスタントの影響を受けません
- トランジエント成形や、その新しいアルゴリズムは素晴らしいサウンドを作り出しますが、トラックアシスタントはこの調整を行わずに無効化します。
トラックアシスタントがオーディオの分類を誤認した場合
- もしトラックアシスタントがお使いのオーディオファイルを誤認する場合は、カスタマーケアー(https://support.izotope.com/) を通じてそのファイルをiZotopeまでお送りください。アルゴリズムを向上させるべく、精査致します(勿論、いつでもフィードバック致します)。
トラックアシスタントの諸機能
トラックアシスタントのプリセット
- Broadband Clarity(広域清澄性)は濁りのある音や、上方向のマスキングに対処するため、大体において信号を減じる傾向にあります。ユーザーによる強度設定により、緩やかで幅の広いQのEQブーストが組み込まれます。圧縮は通常、クリーンかつトランスペアレントです。
- Warm and Open(温かみとオープン具合)は全ての楽器にボディとパンチを加えることに焦点を絞ります。ユーザーが高めの強度設定を選択すると、圧縮は強めに掛かります。楽器のサウンドに忠実度が不足している場合は、低中音域にEQブーストが適用されます。素材の状態によって、トラックアシスタントはキャラクターとディテールを前面に出すべく、中域をブーストすることもあります。
- Upfront Midrange(中域強調)は中域と“エアー”EQのブーストにフォーカスします。大抵は幅広いQとなり、音楽的なサウンドが得られるよう設計されています。ミックスの中心となるべき中域をマスキングするような、濁りの原因となる可能性のある要素を削除します。ここではパラレルコンプレッションが用いられ、トラックにエッジを効かせます。
取り消し履歴
トラックアシスタントによる編集結果が気に入らない場合は、シンプルに取り消し履歴を開き、作業開始前のステップへ戻ることで時計の針を逆に進めることができます。
Neutrinoスペクトラル成形を理解する
概要
無償のNeutrinoプラグインとNeutron ElementsのI/Oパネルの一部として使用されるNeutrinoのスペクトラル成形アルゴリズムは、使用される全ての個別のトラックに微細な変化を加えることで、ミックス全体のバランスを向上させるために設計されました。洞察力の高いオーディオエンジニアのために作られたNeutrinoは、貴方の秘密兵器となることでしょう。激賞される優れたA/Dコンバーターや、その他の微細な音質向上を生み出す製品がそうであるように、Neutrinoもより良い音質のミックスの探究を手助けするべく生み出されました。
全てのエフェクトがそうであるように、使用過多となることもあり得ますが、スペクトラル成形は、聴いて瞬時に分かる劇的な効果や、単なるラウドさを伴う変化には関心はありません(皮肉なことに、そういう変化はミックスのバランスを崩すものです)。勿論、これの最高で斬新な強みは、ミックスの各トラック上で使用された際にもたらされる滑らかな音的光沢に他なりません。アナログサミングの背景にある方法論と同様、微細な変化による恩恵は、使用するトラックが多いほど、究極的に合算されるプロセッシングも増えて顕著となります。聴覚が優れていれば、難なくこの差を聴き分けることができ、多くのトラックで使用するには、いつどこで使用すればその効力を最大限に活かすことができるか判断することができます。
スペクトラル成形とは?
スペクトラル成形とは、周波数スペクトラム上のリアルタイムかつダイナミックな調整であり、ダイナミックEQとマルチバンドコンプレッサーの中間に位置します。Neutrinoには心理音響的に分割された多くの周波数帯があり、各帯域にはオーディオ信号のRMSを基に設定される順応スレッシュホルドがあります。より多くの信号がその順応スレッシュホルドを通過するほど、周波数に特化した減衰が適用されることになります。そのため、Neutrinoはピークを超過した周波数をダイナミックに調整する機能を持っており、尚且つ様々なソースに合わせて動作を調節することのできる製品であるといえます。 スペクトラル成形は、従来型のコンプレッサーやイコライザーでは成し得なかった形で、楽器や声のサウンドにバランスをもたらします。トランジエント成形が、波形の時間ドメインのトランジエントの部分のみに焦点を絞ってダイナミック・プロセッシングを適用するのと同じように、スペクトラル成形は、周波数スペクトラム内の特定のエリアにのみ焦点を絞ってダイナミック処理を適用します。これは多くの周波数帯に個別に微小な低レシオ圧縮を加える構造となっており、入力オーディオ信号に応じて、スレッシュホルドを独特の時定数で自動調整します。 マルチバンドコンプレッションのような周波数依存の他のダイナミクスツールと比較すると、スペクトラル成形はスペクトラム上で断然高い解像度を提供することができます。信号を32メルで分割された周波数バンドで分析するため、各バンドはクロスオーバーを使用することなく個別に処理されます。スペクトラル成形は、個別の各バンドに棚型フィルターが備わり、スレッシュホルド、時定数、そして減衰量が音のソースに応じて自動的に設定される32バンドのダイナミックEQであると考えることができます。これは、更にトランスペアレントな構造を持ちつつ、継続的に入力信号の周波数成分を注視し、それに応じてプロセッシングを調節するダイナミック・コントロールなのです。
操作項目
Neutrinoの各モード
エンジニアとして、我々は、例えば、ボーカル、ドラム、ベース、そしてギターに1176を使用するといった具合に、様々な音源に対して単一のシグナル・プロセッサーを使用するのが習慣となっています。しかし、よく考えてみると、それらの楽器はそれぞれ固有の響きを持っていることが分かります。スペクトラル成形のようなアルゴリズムがあれば、各オーディオソースに対するプロセッシングのパフォーマンスと動作をカスタマイズすることが可能となります。このため、Neutrinoには4つのモードがあります。
- Vocals/Dialogue Mode(ボーカル/ダイアログモード)は中域と高域のプロセッシングに焦点を当て、清澄性とディテールを加えることにより、耳障りになることなくボーカルをミックスの前面に出すことができます。
- Guitar/Instrument Mode(ギター/インストゥルメントモード)はレゾナント周波数を均しつつ、楽器の持つ真正のキャラクターを保持します。
- Bass Mode(ベースモード)は突出したノートを緩やかに減衰し、エレクトリック、アコースティック、そしてシンセベースにパンチとウェイトを加えるべく設計されました。
- Drums/Percussive Mode(ドラム/打楽器モード)はトランジエントのディテールを強調しつつ、打楽器トラックのサウンドを曇らせたり緩ませたりする要因となる周波数ビルドアップを最低限に抑えます。
これらモードは、周波数スペクトラムの中で微妙に異なるエリアに焦点を当てているため、選択したモードに応じて、Neutrinoが微妙にオーディオの音質的なバランスを変えているのが聴き取れることと思います。特定のギタートラックでは、ベースモードの方が良い結果となるかもしれません。しかし、問題はありません。自身の耳を頼りに、自分の音楽に最も合うのは何かを探し出すべく、楽しんで作業してください。得られたサウンドにご満足頂けるのであれば、それ以上、我々から申し上げるべきことはありません。
Detail(ディテール)
Detailノブは、周波数スペクトラム全体のプロセッシングにおける精度の細かさを調整します。Neutrinoはコンスタントに入力信号を聴いて調整しているため、設定を変える際は、僅かな変更に留め、一旦間を置いてからその変更が信号に及ぼす影響を確認して頂くことをお勧めします。
類似点は認められるものの、Neutrinoは、アナログサミング、トランスフォーマー、そしてテープのようにそれら独自の“音的キャラクター”をオーディオに添加するようには設計されていないことを理解頂くことが重要です。これらのアナログ機器は、しばしば独特の歪み特性を付加します。Neutrinoは一切のディストーションを付加することなく、できる限りトランスペアレントにオリジナルの信号を保存することに特化して設計されました。
Amount(分量)
Amountノブは、Neutrinoのダイナミック・プロセッシングが適用される分量を調整します。
イコライザー
概要
オーディオ信号の観点から述べると、イコライゼーションとは、リニアーフィルターを使用してスペクトラム上の周波数のバランスを整えるプロセスになります。イコライザー、あるいはEQは、周波数に特化した振幅調整を促進する道具のことを指します。EQは表と裏を理解することが重要であり、これまでどのようにして使われ、今日的な制作においてEQがどのような地位を占めているのかを知ることが大切です。
パワフルな役馬としての一面と、きめ細かく調整された競走馬の一面を同等に併せ持つNeutron Elementsのパラメトリック無限インパルス応答(IIR)EQは、デジタル領域のフレキシブルの処理性能と、ミックスエンジニアがしばしばアナログイコライザーや信号パスに求める彩り豊かな音的質感を結びつけました。もちろん、我々は最高のサウンドを実現すべくこれを設計したわけですし、誰もが気に入ると思いますが、先ずはこの最高傑作の裏側を見て行きましょう。
EQには3つのセクションがあります。ひとつは、EQ全体に影響を及ぼすグローバルなパラメーターが収められたトップのグローバルエリア、二つ目はEQのメーター機能や操作点の調整をなどが行われる中央のスペクトラムエリア、そして、最後は操作点の設定やダイナミックEQの操作をなど、詳細設定に関する下方の詳細領域です。下方の領域は小さい三角ボタンで表示/非表示の切り替えができます。
グローバル操作
Learn(分析)
Neutron ElementsのEQ分析機能は、オーディオ信号をインテリジェントに分析し、歯擦音、共鳴、ランブルなど、特定の問題に対処する上で有効な操作点の配置を行います。これは、音的重要度の高いエリアを迅速に特定できる非常に便利な機能です。
これは、作業の開始点、芸術的な調整を行う上での推奨ガイド、あるいは、正しいEQ点を見つけるのに苦労している際のお助け機能として使用すると良いでしょう。これは有効化されている操作点にのみ適用され、有効化や無効化は行いません(これとは対照的に、トラックアシスタントはそうした作業を行うこともあります)。また、ゲインやQにも影響を及ぼしませんので、操作点が配置された後は、Shiftキーを押しながら周波数の位置を定め、その上でゲインの上げ下げを行って音質の変化を確認すると良いでしょう。
Reset(リセット)
これはEQ全体をデフォルト値に戻します。このボタンをクリック後に、リセットしたことを後悔しても問題ありません。取り消し履歴を使えば、リセットする前の設定に戻すことができます。
バンド毎の操作
各EQ帯域は、全て円形のEQ操作点で表示されます。EQ帯域は、各操作点をクリックし、ドラッグすることで調整できます:
- 水平方向に動かすと帯域の周波数が変わります。
- 垂直方向に動かすと帯域のゲインが変わります。
各帯域のサイドにあるハンドルを使うと、EQバンドの帯域幅(Q)を調整することができます。また、マウスやトラックパッドのスクロール機能でも選択された帯域の幅を変えることができます。操作点を調整すると、複数のEQ曲線が表示されます。白い曲線は全EQバンドの合算であり、各バンドの曲線はそれぞれの色で細く表示されます。
フィルターの種類
Neutron ElementsのEQは、多様なフィルタータイプを提供します。
Neutron StandardかAdvancedへアップグレードすると、操作項目は大幅に増加し、ダイナミックEQも使えるようになります。
帯域 | フィルター |
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ハイパスバンド | フラット レゾナント |
ローシェルフバンド | アナログ バクサンドールベース ビンテージ |
バンド1-8 | フラット バンドシェルフ |
ハイシェルフバンド | アナログ バクサンドールトレブル |
ローパスバンド | フラット レゾナント ビンテージ |
フィルタータイプの説明 |
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Flat HPF/LPF(フラットHPF/LPF) バターワースフィルターと呼ばれるこのフィルターは、パスバンドやストップバンドにリップルや共鳴を発生させずに最高の平面性を実現するための最適化が施されています。これらは、中央周波数の上(ハイパス)または下(ローパス)の周波数を通しながら、その上下の周波数帯を減衰します。これらフィルターはとても実用的であり、ランブルやヒスをカットしてヘッドルームを稼ぐことができます。傾斜度は多様なオプションに富んでいます。 |
Resonant HPF/LPF(レゾナントHPF/LPF) このフィルターには、正方向の共鳴でカットオフ周波数を強調する(例:バスドラの基本波に活力を加えつつ、ランブル音をカット、あるいはボーカルの低音部分をスムースに強調)、あるいは負方向の共鳴でカットオフ周波数周辺の曲線を平滑化することで、曲線を修正する共鳴コントロールが備わっています。 |
Analog High/Low Shelf(アナログ ハイ/ロー シェルフ) アナログ、バクサンドール及びビンテージシェルフは、設定した周波数より高い、あるいは低い信号の増減が可能です。Neutron Elementsのアナログシェルフは、最もCPU効率が高く、単純な周波数の持ち上げやカットには最適です。 |
Baxandall Treble/Bass Shelf(バクサンドール トレブル/ベース シェルフ) 1950年代にピーター・バクサンドールにより設計された、トレブルとベースのノブ2つが備わったビンテージイコライザーを基に作られたEQフィルターであり、穏やかで音的に心地良いスロープが特徴です。気の毒なことに、ピーターは彼の設計から余りロイヤリティを取得することができませんでしたので、このタイプのフィルターはあらゆる場所で見かけることができます(これは何百万という数のハイファイ及びカーステレオでトレブルとベースの調整に使用されています)。 バクサンドールフィルターの複雑な計算は、多くのアナログシェルビングEQで散見される位相ディレイを最小限に抑えます。位相変位は常に悪というわけではありません。Neutron Elementsのビンテージフィルターは位相配色を使用しますが、そうした人工音を最小限に抑えることで、バクサンドールフィルターは全体的な音の特性をドラスティックに変えることなく、周波数スペクトラムを大幅に変化させることができます。こうした繊細さは、ボーカルやギターに空気感を与える上で、抜群の効果を発揮し、シンセ、ベース、そしてドラムに対し、耳障りなエッジを加えることなく質感を強調することも可能にします。 可変中央周波数コントロールのなかったオリジナルのバクサンドールEQの設計とは異なり、Neutron Elementsでは完全に周波数特性を調整することができます。 |
Vintage High/Low Shelf(ビンテージ ハイ/ロー シェルフ) これらフィルターは、有名なプルテックイコライザーを基にしており、ブースト時(あるいはカット時)に周波数帯に窪みをつけます。単一の操作点で複雑なスロープを作り出すところに、プルテック設計の優れた音質の秘密があります。低域(例えば40-100 Hz)をブーストすると、曲線上の700 Hzから1.5 kHzの間に窪みができますが、通常、この辺りには耳障りな共鳴が発生しますので、一石二鳥を実現しているわけです。 |
Band Shelf(バンドシェルフ) これはベル型フィルターですが、トップはフラットな形状になっていまので、特定の周波数帯に対し、幅広くフラットなEQ調整を施すことができます。これは、500-900 Hz辺りの不快なビルドアップや、3-7 kHz辺りのボーカル/ダイアログ成分をブーストするなど、一塊の周波数帯のコントロールに適しています。 |
Proportional Q(プロポーショナルQ) Tこの革新的なフィルター形状は、カットやブーストの量に比例して変わり、美学的見地から見てとても有益であるため、非常に便利です。これは、極端なゲイン調整をする際に、トランスペアレントさが際立ちます。カットやブーストが中央から遠ざかるほど増す場合、形状は精度を高めるためタイトになりますので、共鳴やハム抑制や、その他の狭い帯域のカットを行う際に至便です。これは、自由に調整できる通常のQとは異なります。 |
周波数 / ゲイン / Q (帯域)
選択された帯域の周波数、ゲイン及び帯域幅は、2通りの方法で調整することができます。これは、スペクトラム表示で画像的に操作するか、あるは、EQ詳細パネルのスライダーをクリックしてドラッグすることにより可能です。全てのフィルタータイプに調整可能なゲインやQが備わっているわけではないことにご留意ください。
ユーティリティ機能
Mix(ミックス)
ミックススライダーはパラレルEQを可能とする便利な機能です。100%に設定されていると、EQにより処理されたオーディオのみ再生されますが、50%に設定されていると、EQ処理のかかったオーディオと未処理のオーディオが半々にブレンドされます。極度のEQ設定(特にシェルビング)に未処理の音をブレンドする方が、単に軽度のEQ曲線で合わせ込むより、心地良くスイートな音になる場合が往々にしてあります。パラレルEQはスイートニング用プラグインでしばしば使われる隠されたトリックですが、ここでは開示された操作項目として直接操作することができます。
Altキー+ソロ
Altキーを押しながらスペクトラム上をクリックすると、一時的なオーディオ拡大鏡として機能し、実際のEQ設定に影響を与えることなく、マウスカーソルの当たった周波数帯のみを試聴することができます。これは、実際のEQ帯域を変更することなく特定の周波数の箇所をピンポイントで探し出す際に便利です。このフィルターのQは、Options画面で調整可能です。
操作点ソロ
Altキーを押しながらソロにしたい操作点をクリックすると、そのEQ帯域をソロにすることができます。これにより、選択された操作点のフィルターに影響されるオーディオに対するバンドパスフィルターがエンゲージされます。
可調スケール
EQの対象によって、適した周波数尺度は異なる場合があります。Neutron ElementsのEQでは、以下のスケールを選択することができます:
- Linear(リニア): 全周波数を通して均等な表示となります。これは、重要でない情報のありがちな高周波数帯を過度に強調することがありますが、“エアー”バンドの調整や、EQで明るさを出す際には便利です。
- Mel(メル): 人間のピッチに対する聴覚的な感じ方に応じた尺度です。
- Logarithmic, Flat Logarithmic, and Extended Logarithmic(ログ、フラットログ、拡張ログ): これは低域と中域のディテールが強調されるノンリニアのスケールであり、最も広範なEQ作業に対応していますので、Neutron Elementsでは拡張ログがデフォルトとなります。
- Piano Roll(ピアノロール)
コンプレッサー
概要
単純に言うと、コンプレッサーはダイナミックレンジを調節します。最も一般的な使用方法は、ダイナミックレンジを狭める下方向の圧縮ですが、後述するように、Neutron Elementsは上方向の圧縮も下方向の圧縮も可能です。
リミッター/コンプレッサーは、元々、ラジオ放送信号のオーバーモジュレーションを防止するために発明されました。時が経つにつれ、エンジニアたちは、より実践的かつ美学的な使用ケースを考えつくようになり、コンプレッサーは今日的なレコーディング、ミキシング、そしてマスタリングで最も多用されるオーディオ処理技術のひとつとなりました。これらは、ボーカルの明瞭度の向上や、過度にアグレッシブなスネアの管理に役立つほか、ミックス全体のダイナミックレンジを制限することで、リスナーによる再生システムでの頻繁なボリュームを不要にします。
コンプレッサーは我々が最も頻繁に耳にするエフェクトのひとつであすが、正しく使えば、リスナーはその存在に気がつきません。多くのミックスエンジニアは、オーディオに対する色付けとしてコンプレッサーの使用を好みますが、ミキシングにおいては平明性が鍵となります。効果的にダイナミックレンジを制限するにあたり、異なる周波数帯のスペクトラムには、それぞれ異なる圧縮設定が必要になるというのが、ミキシングエンジニアが直面する試練のひとつです。個別にアタック時間、あるいはコンプレッサーがゲインを減少し始めるまでの時間の長さを設定することが鍵となります。
例えば、明るいギターとバスドラの信号が共に短いアタック時間のコンプレッサーに送られたとすると、ギターのトランジエントは管理することができますが、バスドラはアタック感を失い、詰まった感じになってしまします。これは、短いアタック時間では、バスドラの低域にあるトランジエント情報に対し、圧縮が行われる前に通り抜ける時間が十分に確保されていないからです。しかし、アタック時間が長いと、バスドラには望みのパンチが得られるかもしれませんが、これではギターが耳障りに聞こえるでしょう。これは、高域のトランジエントが短い時間で圧縮前に通過し、ギターに対し、殆どコンプレッサーが作動していないためです。これはバランスを取るデリケートな作業なのです!
アタック時間の長短にかかわらず、シングルバンドコンプレッサーは録音素材の異なる周波数スペクトラムに対して有利に働き、ミックス内の各成分の関係性を変化させます。Neutron Elementsには素晴らしいシングルバンドのコンプレッサーが搭載されており、好みに応じてトランスペアレントにも、(ビンテージモードの使用により)色彩豊かに使用することもできます。
更に高度なユーザーであれば、録音素材の周波数レンジが広い場合、効果的な圧縮を施す上で、周波数スペクトラムのパート毎に、異なるアタック時間とリリース時間を使用する必要が生じることがあります。Neutron Standard及びNeutron Advancedに搭載されるマルチバンドコンプレッサーではこれが可能です。是非無償トライアル版をお試しください!
操作項目
コンプレッサーには4つのセクションがあります:
- トップのグローバルエリアには、コンプレッサー全体に影響するグローバルなパラメーターがあります。
- その直下にゲインリダクションメーターのセクションがあります。
- スペクトラム画面で、サイドチェーン検知回路フィルターの調整を行います。
- 下部には圧縮操作に関する詳細項目があります。
Vintage mode(ビンテージモード)
Neutronのコンプレッサーには、デジタル、そして今回初めてリリースされたビンテージの全く異なる2つのモードがあります。デジタルはよりトランスペアレントかつ成形的なコンプレッサーであるのに対し、ビンテージは、古くより愛顧されてきた旧型のアナログコンプレッサーをエミュレートした、よりカラフルなコンプレッサーです。ビンテージモードでは、アタック時間はより迅速に反応し、その後、緩和するためパンチ力のあるサウンドになりますが、デジタルモードほどトランスペアレントではありません。ビンテージモードでは、膝値はスレッシュホルドに応じて決まるため、この操作項目にはアクセスできません。リリースもより寛容ですので、このアルゴリズムはポンプ圧縮的に聞こえると表現することもでき、ミックスによっては、より良い効果をもたらします。アナログとデジタルは、どちらが優れていると言うわけではなく、飽くまでも選択肢となります。
Output Gain(出力ゲイン)
ダイナミックレンジを削減するため、下方向にコンプレッサーを使用する場合、モジュールの全体的な出力を補正するため、ゲインのブーストをトランスペアレントに適用するには二通りの方法があります。上方向のコンプレッサーには、これと逆のことが当てはまりますので、出力ゲインは減衰させる必要があります。このスライダーにより、コンプレッサーモジュールの出力のゲイン調整を手動で行うことができますので、次のモジュールへ移行する際に理想的なゲインのステージングが可能となります。もうひとつは、後述の自動ゲインコントロールを使用する方法になります。
Level Detection Mode(レベル検知モード)
コンプレッサーのレベル検知モードをRMS、Peak及びTrueの何れかから選択します:
- Peakでは、Neutronの検知回路は入力信号のピーク値を見に行きます。一般的には、これは音楽の突発的なトランジエントを一定にする際に便利です。
- RMSではNeutronは入力信号の平均レベルを見に行きます。RMS検知は、音のキャラクターを変えることなく、全体的なボリュームレベルを上げたいときに便利です。
- TrueモードはRMSモードと同じように動作しますが、幾つか鍵となる利点があります。RMSと異なり、Trueモードでは、全周波数を通して同一レベルとなります。これに加え、Trueモードでは、RMS検知では生じ得る人工音やエイリアスが発生しません(これはNeutronに限らず、全てのRMAベースのコンプレッサーに共通する動作です)。時として、このモードの方が耳に心地良い音がしますが、場合によっては表現するのが憚られるような音になることもあります。
Auto Gain(自動ゲイン)
自動ゲインが選択されていると、補正機能がコンプレッサーの各クロスオーバー帯域の信号の入出力を算出し、差異を埋めるために適正なゲインを出力信号に適用します。これにより、オーディオのボリュームは、自動的に未処理の信号と比較できるレベルに合わせ込まれますので、ミックス内で時間に対し適応するスマートな“メイクアップゲイン”的な働きをします。
これは、大きければ良い音に聞こえるという錯覚を起さないようにする上で便利な機能です。
Auto Release(自動リリース)
これは、入力信号の分析に応じてコンプレッサーのリリース時間を自動的に調整する機能です。トランジエントな信号が検知されると、ポンピング減少のためリリース時間は短く設定されます。サステインのある音が検知されると、ディストーション減少のため、リリース時間は長めに設定されます。
リリース時間は気ままに決められているわけではありません。これはユーザーにより設定されるリリースの値に応じて決まります。例えば、リリース時間を100ミリ秒に設定してコンプレッサーを使用すると、リリース時間は20ミリ秒から200ミリ秒の範囲内で信号のタイプに応じて自動的に調整されます。
自動リリースはプロデューサーにとって、上質かつ清澄で感度の良い圧縮を行う上での秘密兵器です。一度結果が気に入れば、作業時間の間中、ほぼオンの状態になることでしょう。実際、ビンテージモードでは、ビンテージ感のあるリリース動作を再現すべく、自動リリースは常時オンになっています。
Reset(リセット)
これはコンプレッサー全体をリセットし、デフォルトの状態に戻します。このボタンをクリック後に、リセットしたことを後悔しても問題ありません。取り消し履歴を使えば、リセットする前の設定に戻すことができます。
Gain Reduction Trace(ゲインリダクション形跡)
これは、入力信号の波形とゲインリダクション量を表す重複曲線をリアルタイムで同時に表示するスクロールメーターを提供する機能です。ここでは圧縮状況を分かり易く表示するよう、修正した波形が使用されます。 ゲインリダクション形跡は、アタックとリリース時間を適正に設定し、ゲインリダクションのエンベロープを観察する上での助けとなります。
最高のトランスペアレンシーを実現するには、波形と並列して形跡を注意深く観察し、リリース時間の変更に応じて、オーディオが次のトランジエントを迎えるまでに、ゲインリダクションが0 dBに戻っているかどうかを確認することが重要です。
注
- メーター左側のスケールは、調整して振幅レンジへズームインすることができます。
VU Meters(VUメーター)
ビンテージモードでは、バンド毎のゲインリダクションメーターにVUメーターが使用されます。起こっているゲインリダクションと、それを視覚化するVUメーターの動きという、オーディオと視覚の組み合われには、名状し難い関係性があるようです。
Sidechain Filter(サイドチェーンフィルター)
スペクトラム画面の左下にあるアイコンで有効化できるサイドチェーンフィルターは、コンプレッサーにより使用される検知回路の周波数特性を特定することができますので、特定の周波数帯に対する感度を上下することができます。これには共鳴ローパス及び共鳴ハイパスも含まれます。
これは特に、低域をロールオフしながら、中域や高域の共鳴に対してコンプレッサーを効かすことができますので、歯擦音や耳障りな音、あるいは叩き過ぎのスネアなどを抑制する際に便利な機能です。
有効化されると、スペクトラム上にロー及びハイフィルターのアイコンが重ねて表示されます。クリックして水平方向にドラッグすると周波数を、垂直方向にドラッグすると共鳴を調整することができます。
Sidechain Filter Solo(サイドチェーンフィルターソロ)
これにより、フィルターされたサイドチェーンの信号のみを試聴することができますので、コンプレッサーをトリガーする入力信号を聴くこともできます。サイドチェーンフィルター(スペクトラム画面の真下)の右側にあるアイコンをクリックするとエンゲージできます。これにより、前述したサイドチェーンフィルターEQを微調整することができます。
Threshold(スレッシュホルド)
スレッシュホルドでダイナミック処理の始まるポイントを設定します。プラスの比率は信号がスレッシュホルドを通過することを意味し、マイナスの比率は信号がスレッシュホルドより下降することを意味します。
Ratio(比率)
比率では、入力信号に対しコンプレッサーが適用するレベルの量を調整します。例えば、比率が3:1の場合、スレッシュホルドを3 dB通過した信号に対し、1 dBのみのゲインが適用されます。
Neutronのコンプレッサーは、上方向の圧縮(比率がマイナス値)も、下方向の圧縮(比率が)プラス値)も行うことができます。これに加え、コンプレッサーはリミッターレベルのプラス比率をサポートしますので、これにマルチバンド処理能力を合わせると、エレクトロニックサウンドや高RMS値に分類されるジャンルを扱う際に便利です。アコースティック素材に対しては、低い比率の寛容な圧縮が推奨されます。これにより、圧縮過多を防止できます。
Knee(膝値)
この可変膝値により、要求する圧縮の性質を調整することができます。“性質=キャラクター”は間違いなくオーディオの世界で最も多用される言葉ですが、ここでは、設定が高いと“ソフトな膝値”となり、繊細でナチュラルな音質の圧縮となりますが、設定が低いと“ハードな膝値”となり、よりアグレッシブな音質の圧縮となります。このアグレッシブな圧縮は、キックドラムやスネアなどに意図的にしようされることがしばしばあります。
Attack & Release(アタックとリリース)
アタックとリリースを調整し、スレッシュホルドを越えたオーディオに対し、コンプレッサーモジュールがどれだけ迅速に反応するかを設定します。
- アタックは信号がスレッシュホルドに達した際に、ダイナミック処理が反応する速度を決めます。
- リリースは信号がスレッシュホルドを下回った際、ダイナミック処理がノーマルなレベルに戻るまでの時間の長さを決めます。
Sidechain(サイドチェーン)
DAWの外部バスルーティング機能を使用する場合は、他のトラックやバスからオーディオを取り込んで、それをNeutronにてサイドチェーン/キー入力として使用できます。
ユーティリティ機能
Mix(ミックス)
ミックススライダーはパラレル圧縮を可能とする便利な機能です。100%に設定されていると、コンプレッサーにより処理されたオーディオのみ再生されますが、50%に設定されていると、圧縮処理のかかったオーディオと未処理のオーディオが半々にブレンドされます。多くの場合、極度の圧縮設定に未圧縮信号をブレンドすると(50 - 80%ドライ、50 - 30%ウェットが典型的な使用例)、音楽性を損なうことなく、より平滑で洗練された音質が実現できます。これはグローバル設定ですので、未処理とはコンプレッサーの入力音であり、処理された信号とはコンプレッサーの出力を意味します。バンド毎のミックス操作により、コンプレッサーの出力にはドライのオーディオが含まれる可能性があります。
エキサイター
概要
エキサイターはオーディオ信号にハーモニックディストーションを付加します。これは既存のオーディオを際立たせたり向上させたりする物であり、高域に単純なブーストを施すことも、うるさい追加ハーモニクスで音質を歪ませ、完全にオーバードライブした状態に加工することもできます。
ハーモニックディストーションを加えるオーディオツールの威力を十二分に引き出すには、憶測に対する哲学と経験を必要とすることがあります。ハーモニックディストーションは、公平に言って、最も楽しいツールのひとつです。ハーモニックディストーションは、昔、テープ/真空管の録音媒体による作為として忌諱されていましたが、今では思慮深く使えば音的恩恵として尊ばれていることを理解し、配慮することが重要です。
テープサチュレーションはその好事例のひとつと言えるでしょう。厳密に言って、リールの磁気テープが保持できる磁力には限界があります。音量過多の信号をテープに送り込むことで、この磁力が超過すると、酸化物粒子がサチュレーションを引き起こし、多くの場合、それまで存在していなかった奇数ハーモニクスを作り出します。こうした後付けの人工音は100パーセント良い音がするわけではなく、一昔前、唯一の録音媒体だった磁気テープに録音する際は、注意深く入力レベルをモニターするしか選択肢はありませんでした。今では、有り難いことに、テープサチュレーションを使用するかしないかの選択を任意で行うことができます。
デジタル時代初頭の使用者たちは、デジタルアルゴリズムのもたらす音的なトランスペアレンシー、フレキシビリティ、そして自由な可能性を祝福しましたが、このフロンティア精神はじきに音の拠り所を失いました。このため、我々は長い年月をかけ、上質かつクリエイティブなノンリニア的ハーモニックディストーションをモデリング、複製及び促進する方法について研究を重ねました。Neutronは、テープから真空管に至る温かくレトロなアナログスタイルのサウンドと、アナログドメインでは成し得なかったデジタルドメインの方法論を併せ持った、二つの世界観を両立させる製品なのです。
操作項目
Pre-Emphasis Modes(プリエンファシスモード)
このモードでは、周波数スペクトラムの異なるエリアに対するサチュレーションの加重を選択できます:
- Fullは、中低域になだらかな盛り上がりを加えます。
- Definedは、中高域になだらかな盛り上がりを加えます。
- Clearは、中低域になだらかな減衰を加えます。
Post Filter(ポストフィルター)
スペクトラム画面に重ねて表示されたハイシェルフのアイコンは、1 kHzから20 kHzの帯域で最高-12 dBの減衰を施すことのできる、減衰のみのシェルビングフィルターです。フィルター操作点をドラッグし、フィルターの周波数とゲインを調節します。これはウェット信号全体に適用されるフィルターですので、エキサイターモジュールにより生成された高周波数帯のサウンドを整えることができます。
Reset(リセット)
エキサイター全体をリセットし、デフォルトの状態に戻します。このボタンをクリック後に、リセットしたことを後悔しても問題ありません。取り消し履歴を使えば、リセットする前の設定に戻すことができます。
Drive(ドライブ)
これは励磁の分量を操作する項目です。ドライブを増加させると、素材によってはピーク値が僅かに減少しますが、知覚可能な音量は減少させません。これは、信号をドライブし過ぎると発生することのある“ラウンドオフ”効果によるものです。
X/Y
これにより、異なるハーモニックプロフィールをブレンドさせ、唯一無二にしてこれまで聴いたことのないアルゴリズムを作り出すことができます。注意深くキュレートしたダイナミック定数は、ミックスの際のシームレスな移行を確約しつつ、様々なアルゴリズムのノンリニア性を正確に保持します。
多くのエンジニアは、オーディオを表現するにあたり、共感覚的用語を使いながら、シームレスに彼らの様々な感覚を行き来します。温かい、明るい、ソフト、厳しい、赤い、そして青いといった主観的なミックス用語は人によってその意味合いが異なります。このX/Yパッドは、そうした用語の意味合いを結びつける一助となります。以下、4つのアルゴリズムの詳細です:
- Tube: クリアーな励磁が特徴であり、ダイナミクスとトランジエントのアタックを強調し、TapeやRetroよりも耳障りにならない傾向にあります。
- Warm: これはTubeに似ていますが、素早く衰退する偶数ハーモニクスのみを生成しますので、更に穏やかな音がします。活力のないトラックに、名状し難い活力をもたらすことがあり、特にボーカルトラックに有効です。
- Tape: 磁気テープ機器で発生する類いの奇数ハーモニクスによる明るい音質のサチュレーションですが、ミックスを台無しにしかねないクロストークやヒスなどは含まれません。
- Retro: トランジスタ特性にインスパイアされた、よりエッジの効いたアルゴリズムであり、緩やかに減退する奇数ハーモニクスを含みます。ザ・ブラック・キーズ、あるいはビートルズによる素晴らしい数々のレコードの代名詞的な音であるトランジスタベースのファズが好きな場合は、このアルゴリズムが最適です。
Blend(ブレンド)
これでドライ/未処理とウェット/処理済みの信号のバランスを調整します。多くの場合、ドライブを上げながら、ブレンドを程よく設定し、クリーンでクリアーな信号が残るように設定すると、より良い結果につながります。
ユーティリティ機能
Mix(ミックス)
ミックススライダーはパラレル処理を可能とする便利な機能です。100%に設定されていると、エキサイターにより処理されたオーディオのみ再生されますが、50%に設定されていると、処理されたオーディオと未処理のオーディオが半々にブレンドされます。これはグローバル設定ですので、未処理とはエキサイターの入力音であり、処理された信号とはエキサイターの出力を意味します。バンド毎のミックス操作により、エキサイターの出力にはドライのオーディオが含まれる可能性があります。
トランジエント成形
概要
トランジエント成形は、ダイナミック処理で音のアタック(その音が耳に到達した時の最初の成分)とサステイン(ここではアタック以外の全てを指します)を変造することができます。これは、特に打楽器的な音を形作る上で便利です。 例えば、これを使用すると、スネアのスティックによるアタックを強調させつつ、ボディやルーム音を弱めることができます。トランジエント成形モジュールの思慮深い使用は、ミックス内で個別に存在する幅広い素材を際立たせ、どのようなスタイルの音楽での使えるパワフルなサウンド成形ツールとなります。
操作項目
トランジエント成形には4つのセクションがあります:
- トップのグローバルエリアには、トランジエント成形全体に影響するパラメーターがあります。
- その真下には、ゲイン調整の具合を示すゲイン調整メーターがあります。
- スペクトラム画面で、クロスオーバー点を設定します。
- 下部には詳細項目があります。
Global Envelope Modes(グローバルエンベロープモード)
グローバルモードでは3種類のトランジエント成形アルゴリズムから選択できます。
- Precise(精密): 次のトランジエントへの回復時間が最も速く、信号にアタックを加える、あるいは信号からアタックを削除する上で最も正確で反応の良いモードです。
- Balanced(均整): 中間的なモードであり、トランジエント間は、比較的速いリリース時間と中程度のリリース時間となります。
- Loose(弛緩): トランジエントの回復時間が最も遅いモードであり、多量のサステインを付け加えるのに最適です。
Reset(リセット)
トランジエント成形全体をリセットし、デフォルトの状態に戻します。このボタンをクリック後に、リセットしたことを後悔しても問題ありません。取り消し履歴を使えば、リセットする前の設定に戻すことができます。
Gain Adjustment Trace(ゲイン調整形跡)
Tこれは、入力信号の波形とゲイン調整を表す重複曲線をリアルタイムで同時に表示するスクロールメーターを提供する機能です。 最高のトランスペアレンシーを実現するには、波形と並列して形跡を注意深く観察し、リリース時間の変更に応じて、オーディオが次のトランジエントを迎えるまでに、ゲインリダクションが0 dBに戻っているかどうかを確認することが重要です。
注: スケールは左側で調整することができます。
Attack(アタック)
プラス値はトランジエントのアタックを強調し、マイナス値はアタックを弱めます。このパラメーターは、全体的なボリューム調整やEQを行わずに、ミックス内の特定の要素を際立たせる、あるいは奥へ引っ込める上で便利です。是非お試しください。
Sustain(サステイン)
プラス値にするとトラックの減衰部分を増加し、マイナス値にすると減衰部分が縮小します。サステインを増やすと、弱めのキックドラムを煽って良い音にします。
Contour(等高線)
等高線操作はトランジエント成形の周波数特性の微調整を可能にします:
- Sharp: 最速かつ最もタイトなリリース時間で、ドラムのような短くスタッカートな楽器に最適です。
- Medium: トランスペアレントでリニアなリリースエンベロープを持っており、大多数のマテリアルに対して機能する傾向にあるモードです。
- Smooth: 全モード中、最もエンベロープの遅く、持続音の長い楽器や信号に最適であり、最初のトランジエントを通過させ、サステインに対し微妙に影響を与えます。
ユーティリティ機能
Mix(ミックス)
ミックススライダーはパラレル処理を可能とする便利な機能です。100%に設定されていると、トランジエント成形により処理されたオーディオのみ再生されますが、50%に設定されていると、処理されたオーディオと未処理のオーディオが半々にブレンドされます。
全般的な操作項目
プリセットマネージャーを使用する
Neutron Elementsには数多くのプリセットが内蔵されており、あらゆる音楽、そしてポスプロの一般的かつクリエイティブなシナリオに対応した設定を網羅しています。Preset Manageボタン、または“Presets”と書かれた部分をクリックすると、プリセットマネージャー画面が表示されます。リスト内のプリセットをクリックすると、Neutronプラグイン内の関係する全てのパラメーターが、然るべき状態に設定されます。
Working Settings(前回使用時の設定)
プリセットを使用せず、最後に使用した状態を適用したい場合は、“Working Settings”を選択してください。
Default(デフォルト)
“Default”を選択すると、全パラメーターがNeutron Elements起動時のデフォルト状態に戻ります。
プリセット情報
プリセットマネージャー内のプリセットのリスト下方には、選択されたプリセットのパラメーター設定に関連した文字情報が表示されます。 プリセットを選択し、プラグインのパラメーターを変更すると、プリセットマネージャーのプリセット名にはアスタリスクが付け加えられます。これは、元々選択したプリセットが最後に保存された状態と現在の状態が異なることを意味します。プリセットマネージャーのプリセット名を再度クリックすると、最後に保存された状態に戻ります。
プリセットの追加と削除
プリセットマネージャーでは、新規プリセットの作成、新規フォルダの作成、そしてプリセットの削除を行うことができます。
- 新規プリセットの作成方法:
- Neutron Elementsにて、パラメーターをプリセットとして保存したい状態に設定し、プリセットマネージャーを開きます。プリセットマネージャーにて“Working Settings”をクリックすると、プラグインの設定状況を再確認することができます。
- プリセットマネージャーにて“New Preset”ボタンをクリックしてください。保存する新規プリセットの名称を入力するよう促されます。これにより“Working Settings”で保存されたパラメーターの状態が新規プリセットとして、全てのNeutron Elementsのプリセットと同じ場所に保存されます(プリセット保存場所は後述)。
- サブフォルダにある場合、あるいはプリセットマネージャーでサブフォルダを選択している場合、新規プリセットは、プリセットのディレクトリの第1階層ではなく、そのサブフォルダ内に保存されます。作成されたプリセットは、他のプリセットと同じように作業の中で使用することができます。特記事項がある場合は、“Click here to comment”と書かれた箇所をクリックして、情報を入力してください。
- 更に管理し易くするため、プリセットマネージャーでは、プリセットの保存場所として新たにフォルダを作成することができます。新規フォルダはプリセットマネージャーにて“New Folder”をクリックすると作成できます。その際、フォルダ名を入力するよう促されます。フォルダ間のプリセット、あるいはフォルダの移動は、単純にマウスによるドラッグ&ドロップで行うことができます。
プリセットマネージャー内のアイテムの名称を変更する際は、プリセット名、またはフォルダ名をダブルクリックして名称を入力してください。
プリセットマネージャー内のアイテムを削除する場合は、該当するアイテムを選択した上で、“Delete”ボタンをクリックします。その後、決定を確定するかどうかを問うダイアログボックスが表示されます。
プリセット保存場所
Neutron Elementsで使用されるプリセットはディスク内の以下の場所に保存されます:
- Windows: C:\ユーザ<実際のユーザ名>\書類\iZotope\Neutron Elements
- Mac: /ユーザ/<実際のユーザ名>/書類/iZotope/Neutron Elements/
上記フォルダには、インストール時に格納されたプリセットと、プリセットマネージャーで作成したカスタムのプリセットの全てが保存されます。プリセットフォルダを削除し、その上でNeutron Elementsを再インストールすると工場出荷状態に戻すことができます。
プリセットの分配
これらプリセットは全てハードドライブ内に.xmlファイルとして保存されますので、組織全体や施設内で配布し、共用することができます。
オプションメニュー
General(全般)
Enable Tooltips(機能のヒントを有効化)
機能のヒントが表示されるのが鬱陶しい場合は、ここをオフにし、有益な場合はオンにします。
Auto Gain(自動ゲイン)
Neutron Elementsがオンになっていると、マルチバンドダイナミクスやイコライザーといった多くのモジュールは、ミックスにおける全体、あるいは知覚できるラウドネスに影響を与えることがあります。これにより、“Neutron Elementsがオン”の状態と、“Neutron Elementsがバイパス”されている状態の比較が難しくなります。
“Automatically Match Effective Gain When Bypassed(バイパス時に有効ゲインを自動調整)”機能がこの問題を解消します。Neutron Elementsは全てのモジュールが有効になっている際に追加されるゲインを検出し、Neutron Elementsがバイパスモードになった際に、検知されたゲイン量を自動的に付け足します。Neutron Elements、あるいは個別のモジュールをバイパスした際、自動的にゲイン調整が行われますので、Neutron Elementsのオン/オフの聴き比べをする場合などのレベルは同一となります。
このゲイン処理はNeutron Elementsがバイパスされた際にのみ適用されますので、実際にNeutron Elementsがバイパスされると、この機能は作用します(True Bypassが有効の場合は、この機能は作動しません)。
True Bypass(真正バイパス)
このボックスをクリックすると、Neutron Elementsはバイパスされたモジュールのレーテンシーを解放します。これにより、オーディオの推移のため、クリックが発生することがありますが、不必要な遅延補正やCPU使用を防止することができます。
Enable Analytics(分析情報送信有効化)
このボックスをクリックすると、Neutron Elementsが定期的にプラグインの使用パターンをiZotopeのサーバーへ送信します。この情報は完全に匿名の状態であり、Neutron Elementsの使用状況を把握し、将来的に最高のアップデートを提供する目的で使用されます。
Updates(アップデート)
Neutron ElementsはiZotopeからのアップデート情報を定期的に取得することができます。Check Nowを選択すると、その場でアップデートの有無を確認することができますが、自動チェックの周期を設定することもできます。
- オプションは次の通りです:
- Never(しない)
- Daily(毎日)
- Weekly(毎週)
- Monthly(毎月)
Authorization(オーソリゼーション)
ここでNeutron Elementsのオーソライズとデオーソライズを行います。“Authorize”をクリックすると、後述のオーソリゼーション画面が表示されます。“Remove Authorization”をクリックすると、オーソライズが解除されますので、別のコンピューターでNeutron Elementsをオーソライズすることができるようになります。これはローカルのオーソリゼーションに固有のものであり、iLokオーソライズには影響を及ぼしません。
“More information…”をクリックすると、iZotopeウェブサイトのオーソライズ関連の情報ページへリンクされます。
Metering(メーター機能)
Meter Type(メーターの種類)
ここでNeutron ElementsのメーターをPeak+RMSコンボメーターか、Peak+Short-termラウドネスコンボメーターの何れかに設定します。
Peak+RMS統合メーターでは平均レベル(RMS)が低く明るいバーで、ピークレベルが高く暗いバーで表示されます。バーの上には、直近のピーク値、あるいはピークホールドが上下する線で表示されます。
ショートタームラウドネスは元々ポストプロダクションのオーディオで使用されていた計測レベルですが、RMSよりも知覚的に正確な測定であるため、現在では音楽制作でも広く使用されております。これは、3秒間隔でラウドネスを算出する方法であり、オーディオの直接的な傾向をモニターする際に便利な計測方法です。
Detect True Peaks(真正ピーク検知)
デフォルトでは、入出力メーターはデジタル領域で発生したクリップのみを示します。デジタルからアナログへの変換の結果としての信号の状態を正確に計測する場合は、“Detect True Peaks”を選択してください。
Spectrum Type(スペクトラムの種類)
ここではスペクトラムを以下の4種類の何れかに設定します:
- Linear: 計算されたスペクトラムの点を繋いだ連続的な線。
- 1⁄3 Octave: スペクトラムを1/3オクターブ幅で区切った帯域の連続。スペクトラムは別々の帯域に分離されますが、このプションでは低周波数帯で素晴らしい解像度を提供します。
- Critical: スペクトラムを人間の聴覚に応じて区切った帯域の連続。各帯域は、“類似している”と人間が感じる音に分離されます。
- Full Octave: スペクトラムを1オクターブ幅で区切った帯域の連続。
Average Time(平均時間)
これは、この設定に応じてスペクトラムを平均化する機能です。速い平均時間はミックスの全体的な音のバランスを視認するのに適しており、短い平均時間はよりリアルタイムに近いレベルを表示します。
Show Peak Hold(ピークホールドを表示)
ここで、EQの後ろ側にあるピークホールドの表示と非表示を切り替えます。これはレベルメーターとは異なります。
Peak Hold Time(ピークホールド時間)
ピークホールド時間では、ピークが検知された後、どれくらいその表示を持続させるかを定義します。
- 選択肢は以下の通りです:
- 5 ms
- 250 ms
- 500 ms
- 1,000 ms
- 5,000 ms
- Infinite(無限)
Social(ソーシャルメディア)
ここからiZotopeのソーシャルメディアネットワークや、有益な情報を掲載した幾つかのオンラインエリアへアクセスすることができます。
Equalizer(イコライザー)
Show Spectrum(スペクトラムを表示)
ここチェックすると、イコライザー曲線の下にリアルタイムのスペクトラムアナライザーの信号が表示されます。これはミックスの周波数バランスや、イコライザーを適用した際に起こる変化を視認する上で非常に便利です。
Show Musical Units(音楽ユニットを表示)
ここがチェックされていると、周波数のラベリングに、従来のヘルツ表示に加え、音楽ノート(A4など)が表示されます。
Spectrum Frequency Scale(スペクトラム周波数尺度)
EQ周波数スペクトラムの尺度を調整します。
Alt-Solo Q(ALTソロのQ)
Altキーを押しながら左クッリックで特定の帯域をソロにしてマウスでスイープするALTソロ機能の帯域(Q)を設定します。
Undo History(取り消し履歴)
取り消し履歴画面は、Neutron Elementsの設定を比較する上で、比類ないパワフルな機能です。履歴リストには、プラグインのトップのメニューバーより“History”ボタンをクリックしてアクセスします。設定項目を動かすと、その度毎に履歴リストにその動きが補足されて表示されます。 前の設定と聴き比べたい場合は、単に試聴したい時点をリストから見つけてクリックします。取り消された変更は明るい色で表示されます。
Clear button(クリアーボタン)
“Clear”ボタンをクリックすると、履歴を消去します。
Close button(閉じる)
“Close”をクリックすると、履歴画面を閉じます。処理は、最後に選択した地点から再開されますので、履歴リストの前のポイントを選択し、その地点から設定を構築し直すことも可能です。
ABC及びDボタン
履歴リストでは、過去の地点をABC及びDの最大4つのボタンに割り当てることができます。これは、異なる設定の聴き比べをする際に便利で。やり方は以下の通りです:
- キャプチャしたい地点を選択します。
- ABC及びDボタン下部の“Set”ボタンをクリックします。
- 設定を割り当てたボタンをクリックすると、その時の設定がリコールされます。
オーソリゼーション
概要
トライアル及びデモモードを無効にするにはオーソリゼーションが必要です。
トライアルモード
Neutron Elementsは初回起動時、またはプラグインとしての初回使用時から10日間はトライアルモードで使用できます。トライアルモードの期間中、Neutron Elementsは全機能がフルに使用できます。
デモモード
トライアルの10日間を過ぎると、Neutron Elementsはデモモードで起動します。デモモードでは、Neutron Elementsは定期的に無音になります。
シリアル番号
購入されたNeutron Elementsには、製品をオーソライズするための固有のシリアル番号が同梱されます。
Neutron ElementsをiZotopeまたは販売代理店のウェブサイトから、直接ダウンロードで購入した場合、シリアル番号は製品のダウンロード用リンクと共に、Eメールで送信されます。
オーソライズに際し、シリアル番号をどのように使用するかは、この章に明記されております。
Neutron Elementsをオンラインでオーソライズする方法
オーソリゼーション画面を起動する
Neutron Elementsプラグインの初回起動時にオーソリゼーション画面が表示されます。
ここでは、“Authorize”をクリックしてNeutron Elementsをオーソライズするか、あるいは“Continue to use it in Trial mode”を選択し、トライアル版として使用することができます。Neutron Elements購入後は、その際に入手したシリアル番号で製品を完全にオーソライズしてください。
Neutron Elements を起動し、オーソリゼーション画面が表示された後は、以下のステップに従い、オンラインでのオーソライズを完了させてください:
- “Authorize”をクリックします。
- 購入確認メールなどに記載された、全て大文字で構成されるシリアル番号を入力してください。
- 実際の氏名と有効なメールアドレスも入力してください。
- 注: オーソライズ画面でAdvancedボタンをクリックすると、Neutron Elementsのオーソリゼーション情報をポータブルのハードドライブかフラッシュドライブに保存するオプションが表示されます。これに関する詳細につきましてはこちらのiZotopeウェブサイトをご参照ください。
- 製品のオーソライズとiZotopeウェブサイトのユーザーアカウントは連動しておりますので、製品のオーソライズで使用するメールアドレスはアカウントのメールアドレスとリンクすることにご留意ください。
- 全ての情報が正しいことを確認の上、もう一度“Authorize”ボタンをクリックしてください。
- “Submit”をクリックし、iZotopeにオーソリゼーション情報を送信してください。
- オーソライズが認証された後は、“Finish”ボタンをクリックしてオーソライズ作業を終了してください。
Neutron Elementsをオフラインでオーソライズする方法
ユーザーによっては、オーディオワークステーションをオフラインにしておく場合がありますので、そうした環境でもオーソライズができるよう、オフライン・オーソリゼーションのオプションが追加されました。 Neutron Elementsを起動し、オーソリゼーション画面が表示された後は、以下のステップに従い、オフラインでのオーソライズを完了させてください:
- Neutron Elements起動時のオーソライズ画面にて“Authorize”ボタンをクリックします。
- 次の画面にて、下方にある“Offline Authorization”ボタンをクリックしてください。
- ここで、使用するコンピューターに固有のチャレンジコードが表示されます。
- チャレンジコードは後々使用しますので、正確に書き留めるか、コピーしておいてください。コードは次のような構成になります: IZ-Neutron Elements-XXXXXXXX-XXXX-XXXX
- 次に、インターネット接続のあるコンピューターにてお持ちのiZotopeアカウントへログインしてください。
- ログイン後、“Activate Software with a Serial Number”を選択し、製品の購入で入手したシリアル番号を入力した上で、“Submit”をクリックしてください。
- “Challenge/Response”オプションを選択し、“Submit”をクリックしてください。
- ステップ3で入手したチャレンジコードを入力してください。
- チャレンジコードを送信すると、それに対し、“iZotope_Neutron Elements_xxxxx.izotopelicense”というような名称のオーソリゼーションファイルが送られます。このファイルをオフラインのコンピューターにコピーしてください。
- ネットワークドライブ、ハードドライブ、あるいはUSBフラッシュなどを経由してオーソリゼーションファイルがオフラインのコンピューターにコピーされた後、オーソリゼーション画面内の“Choose File…”ボタンをクリックします。
- 表示される画面にて、オフラインのコンピューターに移動したオーソリゼーションファイルを選択し、 “Next”をクリックしてオーソライズを行ってください。
- オーソライズに成功すると、確認画面が表示されます。“Finish”をクリックしてNeutron Elementsの使用を開始してください。
iLokサポート
Neutron ElementsはiLokコピー防止システムをサポートします。既にiLok及びPACEソフトウェアをシステムで使用している場合、プラグインはiLokキーとアセットを検知することができます。
まだ、システムにPACEソフトウェアやiLokが存在しない場合、iZotope製品のインストールには、PACEやiLok関連のソフトウェアのインストールが含まれないため、iLokオーソライズを実行することはできません。
Neutron ElementsをiLokでオーソライズする方法
- Neutron Elementsのオーソライズ画面にて“Authorize”をクリックします。
- 購入確認メールなどに記載された、全て大文字で構成されるシリアル番号を入力してください。
- シリアル番号は次のような形態をしております: SN-NEUTRONELE-XXXX-XXXX-XXXX-XXXX
- 実際の氏名と有効なメールアドレスを入力してください。製品のオーソライズとiZotopeウェブサイトのユーザーアカウントは連動しておりますので、製品のオーソライズで使用するメールアドレスはアカウントのメールアドレスとリンクすることにご留意ください。
- “Use iLok Authorization”を選択し、お持ちのiLok IDを入力してください。
- 全ての情報が正しいことを確認の上、“Authorize”ボタンをクリックしてください。
- “Submit”をクリックし、iZotopeサーバーでオーソリゼーション情報を送信します。
- この段階で、iLokアカウントへログインし、Neutron ElementsのライセンスをiLokへ移すように促されます。
- ライセンスをiLokに移行させ、そのiLokが接続されていることを確認の上、“Next”をクリックしてください。
- オーソライズに成功すると、確認画面が表示されます。“Finish”をクリックしてNeutron Elementsの使用を開始してください。
オーソライズの解除
別のコンピューターへNeutron Elementsのライセンスを移動させたい場合は、Neutron ElementsのOptionメニュー内にあるRemove Authorizationボタンで現在オーソライズされているNeutron Elementsのオーソリゼーションを解除してください。
Neutron Elementsのオーソライズを解除すると、プログラムの起動時にオーソライズ画面が表示されるようになります。この状態になると、新しいシリアルナンバーによる再オーソライズが可能となります。トライアル、またはデモ版として使用するためにオーソライズの解除をすることもできます。
iZotopeカスタマーケアーへのコンタクト
Neutron Elementsのオーソライズに関する詳細情報:
- 弊社ウェブサイトのカスタマーケアーのセクションhttp://www.izotope.com/supportをご参照ください。
- 弊社カスタマーケアー(support@izotope.com)へご連絡ください。
iZotopeのカスタマーケアーに関する詳細は、このガイドのiZotopeカスタマーケアーの章にてご確認頂けます。
iZotopeカスタマーケアー
Neutron Elementsフルバージョンの購入方法
デモバージョンで使用するNeutron Elementsをフルバージョンにしたい場合は、iZotopeオンラインストアー(www.izotope.com/store)にてNeutron Elementsをご購入頂けます。
購入が完了すると、Neutron Elementsをオーサライズするのに必要なフルバージョンのシリアル番号がメールで送付されます。
iZotopeカスタマーケアーの方針
カスタマーケアーの方針に関する最新情報につきましては、こちらのリンク(www.izotope.com/support/contact/index.php)をご参照ください。
iZotopeカスタマーケアーへご連絡頂きます際は、事前に製品ナレッジベースをご確認の上、ご質問や問題に対する解答がないかどうかお調べください。
テクニカルサポートが必要な際のiZotopeカスタマーケアーへの連絡方法
Neutron Elementsに関するご質問は下記にて承っております:
- 弊社ウェブサイトのカスタマーケアーページをご覧ください。
- 弊社カスタマーケアーまで(support@izotope.com)メールにてご連絡ください。
頂きましたご質問には、熟練のiZotopeカスタマーケアーチームが、1営業日、あるいはそれ以内に返答をお送りします。問題やご質問の内容は、できる限り詳細かつ明確に記述してください。これは、初回返信時での正確な返答や問題解決にとって欠かせません。ご使用のNeutron Elementsのビルト/バージョンや、全システムの仕様を必ずご記入ください。 カスタマーケアーへのリクエストが送信されると、iZotopeカスタマーケアーより自動返信の確認メールが送信されます。数分以内にこのメールが届かない場合は、スパムフォルダを確認し、我々からのメールがブロックされていないことをお確かめください。こうした問題は、support@izotope.comを認証メールアドレスに追加して頂くことにより防止できます。
国際的な販売網
カスタマーケアーは、世界中のiZotope認定代理店にてiZotope製品をご購入頂いたお客様には、それら代理店より提供されます。 カスタマーケアーの有無につきましては、該当する代理店までお問い合わせください。各地域の販売代理店に関するご質問につきましては、iZotopeカスタマーケアーまでお問い合わせください。
ライセンス情報
Anti-Grain Geometry
Version 2.4
Copyright © 2002-2005 Maxim Shemanarev (McSeem).
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Box2D
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Better Enums
Version 0.11.1
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fmt
Version 4.0.0
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IcoMoon
IcoMoon-Free licensed under: CC BY 4.0
JsonCpp
Version 1.2.1
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LibXML2
Version 2.7.8
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nanomsg
Version 0.5-beta
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TagLib
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TinyXML
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Tipue Search
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zlib
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January 2018