ネストを使用すると、Vegas Pro プロジェクトを別のプロジェクトのタイムラインに追加できます。ネストを使用すると、タイムラインを整理したり、別のエフェクトを作成できます。
複数のタイムライン上の位置やプロジェクトで使用できる単一のエレメントを作成します(下三分の一のグラフィックや透かしなど)。
タイムラインで単一のメディア オブジェクトとして使用できる複雑なコンポジット エレメントを作成します。詳しくは、次を参照してください"ビデオのコンポジット"
ネストしたプロジェクトにイベントを配置し、ネストしたプロジェクト イベントにトランジションを適用することで、複数のイベントにまたがるトランジションを作成します。
別のプロジェクトで使用できる独自のテンポと FX バス構造を持った作品を作成します。
ビデオ内のシーンごとにプロジェクトを個別に作成し、マスタ ビデオ プロジェクトでそれらのプロジェクトをネストします。シーン内の各ショットに色補正を適用してから、マスタ プロジェクトのシーン全体に色補正を適用することもできます。
時間とディスク容量を要する中間作業的なレンダリングを行わずに、マスタ プロジェクトを使用して 1 つのプロジェクトを複数の形式で出力します。例えば、24p、16:9 HD(高精細度)プロジェクトをマスタ プロジェクトに追加することで、プロジェクトを DVD 用のワイドスクリーン SD(標準精細度)、VHS 用のレターボックス SD、4:3 パンアンドスキャン SD、または 25p として再フォーマットできます。
現在のプロジェクト内で Vegas Pro プロジェクトをネストするには、次のいずれかの操作を実行します。
Vegas Pro プロジェクトを[エクスプローラ]ウィンドウ(または Windows エクスプローラ)からタイムラインにドラッグします。
[ファイル]メニュー から[インポート]を選択し、サブメニューから[メディア]を選択して、使用するプロジェクトを指定します。
ファイルが[プロジェクト メディア]ウィンドウに追加され、プロジェクトをドロップしたタイムライン上の位置(またはプロジェクト ファイルをインポートしたときや[エクスプローラ]から開いたときのカーソル位置)にイベントが作成されます。
ネストしたプロジェクトのイベントは、タイムライン上の他のイベントと同じように編集できます(トリミング、シャッフル、ストレッチ、クロップ、イベント スイッチの適用など)。
詳しくは、次を参照してください"タイムライン上のイベントの編集"
注:
ネストしたプロジェクトのマスタ バスからの出力は、オーディオ イベントの作成に使用されます。5.1 サラウンド プロジェクトをネストした場合、オーディオ イベントはサラウンドのマスタ バスからステレオにダウンミックスされます。詳しくは、次を参照してください"5.1 サラウンド プロジェクト"
ネストしたプロジェクトからのオーディオ イベントは、サウンド エディタでは編集できません。詳しくは、次を参照してください"オーディオ エディタでイベントを開く"
ネストしたプロジェクトのオーディオを使用する場合は、プロキシ ファイルを構築する必要があります。プロキシ ファイルを構築しない場合は、ネストしたプロジェクトからオーディオを削除し、マスタ プロジェクトを使用してオーディオを作成します。
[ツール]メニューの[オフラインのネスト化されたオーディオを再構築]を選択し、プロジェクト内のオフライン オーディオ プロキシ ファイルをレンダリングします。ネストしたプロジェクトを追加したときにレンダリングをキャンセルすると、オーディオ プロキシ ファイルがオフラインになります。
ネストしたプロジェクトのマーカーとリージョンは、イベント内のメディア マーカーとしてタイムラインに表示されます。詳しくは、次を参照してください"メディア マーカーとリージョンの使用"
プロジェクトから事前にレンダリングされたビデオは、そのプロジェクトが別のプロジェクトのタイムラインにネストされたときに使用されます。
ネストしたプロジェクトを編集するには、タイムラインでイベントを右クリックし、ショートカット メニューから[ソース プロジェクトの編集]を選択します。新しい Vegas Pro ウィンドウが開き、プロジェクトを編集できます。詳しくは、次を参照してください"レンダリング ファイル内のプロジェクト参照"