トーナルバランスコントロールでのOzone 8
概要
トーナルバランスコントロールのプラグイン選択メニューより、使用するOzone 8を選択すると、リモートでEQのパラメーターが操作できるほか、全てのOzone 8プラグインのスペクトラムメーターを見ることができます。
以下の表は、トーナルバランスコントロールにて操作や表示の可否を表したOzone 8プラグインの種類の一覧です。
プラグイン/モジュール名 | EQ操作 | スペクトラム表示 |
---|---|---|
Ozone 8 / EQモジュール | あり | あり |
Ozone 8 / ポストEQモジュール | あり | あり |
Ozone 8 EQ | あり | あり |
Ozone 8 ダイナミック EQ | なし | あり |
Ozone 8 ダイナミクス | なし | あり |
Ozone 8 エキサイター | なし | あり |
Ozone 8 イメージャー | なし | あり |
Ozone 8 マキシマイザー | なし | あり |
Ozone 8 スペクトラル成形 | なし | あり |
Ozone 8 ビンテージリミッター | なし | あり |
Ozone 8 ビンテージ EQ | なし | あり |
Ozone 8 ビンテージテープ | なし | あり |
Ozone 8 ビンテージコンプレッサー | なし | あり |
EQ操作のないOzone 8プラグインがトーナルバランスコントロールで選択されると、以下のような画面になります:
EQ互換のあるOzone 8プラグインがトーナルバランスコントロールで選択されると、以下のような画面になります:
グローバルEQ操作
Source Plug-in Selection Menu(ソースプラグイン選択メニュー)
トーナルバランスコントロールのインターフェースで表示/操作する使用プラグインが選択できます。
Analog/Digital/Surgical(アナログ/デジタル/整形モード)
グローバルEQの処理モードを設定します。
- ANALOG(アナログ): ここが選択されると、最小位相特性のアナログ型フィルターが全EQ帯域に使用されます。
- DIGITAL(デジタル): ここが選択されると、位相特性の調整が可能なフィルターが全EQ帯域に使用されます。
- SURGICAL(整形): ここが選択されると、精密なデジタルフィルターが全EQ帯域に使用されます。整形モードでは選択されたフィルター形状のみ使用可能です。
Bypass(バイパス)
一時的に選択されたOzone 8プラグインのEQ処理をバイパスします。このバイパス操作は、A/B比較の際に便利です。
EQバイパス状態に関する注
- 選択されたEQがプラグインでバイパスされていると、トーナルバランスコントロール上の操作項目は淡色表示となります。選択されたプラグインでEQを有効にするには、プラグイン画面を表示させ、EQのバイパスを解く必要があります。トーナルバランスコントロールのインターフェースから、選択されたプラグインのEQのバイパス状態を変えることはできません。
Show/Hide Selected Plug-in Display(選択されたプラグイン画面の表示切り替え)
選択されたプラグイン画面の表示/非表示を切り替えます。
メーター機能と操作
Spectrum Metering(スペクトラムメーター)
選択されたプラグインのスペクトラムメーターを表示します。Ozone 8プラグインのスペクトラムメーターは青で表示されます。
EQ Curve(EQ曲線)
選択されたOzone 8プラグインがEQ操作をサポートする場合、EQ曲線操作はスペクトラムメーターのある部分に表示されます。
EQ操作点の使用に関するヒント
- フィルター形状の変更: 操作点を右クリックすると、表示されるメニュー内でフィルター形状を変更することができます。
- 操作点をデフォルトにリセット: 操作点をダブルクリックするとデフォルト値にリセットされます。
- ダブルクリックで帯域を有効化: スペクトラム画面の空白部分をダブルクリックすると、その周波数の帯域が有効になります。
帯域選択と操作項目の有効化/無効化
- EQ帯域は、帯域番号の左にある電源ボタンで有効/無効を切り替えることができます。
- 帯域番号のアイコンを直接クリックすると、その帯域に関係した操作項目が表示されます。
EQの操作項目
選択されたOzone EQの操作項目は、トーナルバランスコントロールのインターフェース底部のバーに位置しています。
- BAND SHAPE(帯域形状): 選択された帯域に使用するフィルター形状を選択します。
- FREQUENCY(周波数): 選択されたフィルターの中央周波数を設定します。
- GAIN(ゲイン): 選択されたフィルターに適用されるゲインをプラス値かマイナス値で設定します。
- Q: 現在のフィルターの帯域幅を設定します。
- PHASE(位相: デジタル及び整形モードのみ): 選択された帯域の位相特性を操作します。0% = リニア位相特性、100% = 最小位相特性となります。
全般的な注意点
操作の有効性
以下の操作項目は、Ozone 8 EQ/ポストEQモジュールとEQコンポーネントプラグインからアクセスできますが、トーナルバランスコントロールのインターフェースからアクセスすることはできません:
- EQモジュール/プラグインのバイパス
- マッチングEQの操作項目
- Mid/SideまたはLeft/Right処理モードの操作項目
- EQモジュールのリセット
- I/Oまたはチャンネル操作項目
トーナルバランスコントロールにおけるM/S & L/R操作の制限
トーナルバランスコントロールで選択されたOzone EQプラグインがMid/SideまたはLeft/Right処理モードを使用している場合、トーナルバランスコントロールにはEQの操作項目は表示されません。現在、トーナルバランスコントロールは、ステレオ処理モード下にあるOzone EQの操作のみをサポートします。