ステレオスコピック 3D プロジェクトのレンダリング

プロジェクトをレンダリングする場合、デフォルトでは、[プロジェクト プロパティ]ダイアログ ボックスの[ビデオ]タブの[ステレオスコピック 3D モード]設定が使用されます。

別のレンダリング形式を使用する必要がある(例えば、左目と右目で別々のマスタを配信する、またはプロジェクトの複数のバージョンを作成する)場合は、レンダリング モードを変更できます。

サポートされている 3D レンダリング形式:


  1. [ファイル]メニューから、[名前を付けてレンダリング]を選択し、[名前を付けてレンダリング]ダイアログ ボックスを表示します。

  2. [出力ファイル]のコントロールを使用して、ファイルの保存場所を選択します。

    1. [フォルダ]ボックスには、ファイルの保存場所となるフォルダのパスが表示されます。下矢印 をクリックして最近使用したフォルダを選択するか、または [参照]ボタンをクリックして新しいフォルダを指定します。

    2. [名前]ボックスに名前を入力するか、または[参照]ボタンをクリックし、参照ウィンドウでファイルを選択して既存ファイルを置き換えます。

  3. [出力形式]のコントロールを使用して、作成するファイル形式を選択します。

    ファイルのレンダリングに使用できるファイルの種類と形式が[出力形式]ボックスに表示されます。ヘッダーをダブルクリック(または矢印ボタンをクリック)して、使用できるテンプレートのリストを展開するか折りたたみます。

  4. [テンプレートのカスタマイズ]ボタンをクリックして、新しいテンプレートを作成します。

  5. [カスタム設定]ダイアログ ボックスで、[プロジェクト]タブをクリックします。

  6. [ステレオスコピック 3D モード]ドロップダウン リストから、プロジェクトをレンダリングするための設定を選択します。

    [プロジェクト プロパティ]ダイアログ ボックスの[ビデオ]タブの設定を使用する場合は、[プロジェクト設定を使用]を選択します。レンダリング時にプロジェクト設定を上書きする場合は、他のモードを選択します。

    ステレオスコピック 3D プロジェクトで、[ツール] > [ディスクの書き込み] > Blu-ray Disc を使用すると、Vegas Pro によって Blu-ray 3D™ Disc が作成されます。詳しくは、次を参照してください"タイムラインからの Blu-ray Disc への書き込み"

    プロジェクトの目的がプロフェッショナルな Blu-ray 3D™ Disc 複製の場合、Vegas Pro は 2 つのファイルを別々にレンダリングすることによって片目ごとのフル HD 形式でコンテンツを準備できます(以下の[左のみ]および[右のみ]を参照)。これをデュアルストリーム 3D エンコーダなどの MVC エンコーダで読み取り、Blu-print のようなツールを使用してオーサリングできます。

    詳しくは、次を参照してくださいhttp://www.sonycreativesoftware.com/blurayencoding および http://www.sonycreativesoftware.com/bluprintを参照してください。

  7. 設定

    説明

    プロジェクト設定を使用

    [プロジェクト プロパティ]ダイアログ ボックスの[ビデオ]タブの設定を使用します。

    横並び(ハーフ)

    レンダリングしたビデオで 1 つのフレームに左目と右目の画像を含める場合は、この設定を選択します。

    左目と右目の画像は、使用可能な水平解像度の半分を使用して表示されます。

    YouTube 3D

    YouTube 3D はフレーム互換のビデオを使用するので、XDCAM EX、Windows Media Videoまたは MainConcept MPEG-2 などの YouTube と互換性のある形式を使用してカスタム レンダリング テンプレートを作成できます。カスタム テンプレートでは、YouTube 3D のデフォルト レイアウトに合わせて、ステレオスコピック 3D モードを[サイド バイ サイド(ハーフ)]に設定し、[左/右をスワップ]チェックボックスをオンにします。

    ビデオを YouTube にアップロードする場合は、 yt3d:enable=LR をタグとして追加して 3D 表示を有効にします。また、yt3d:aspect=16:9(または yt3d:aspect=4:3)を追加して、表示フレームのアスペクト比を設定します。

    横並び(フル)

    レンダリングしたビデオで 1 つのフレームに左目と右目の画像を含める場合は、この設定を選択します。

    左目と右目の画像は、水平解像度をすべて使用して表示されます。

    上/下(ハーフ)

    レンダリングしたビデオで 1 つのフレーム内に左目と右目の画像を重ねて含める場合は、この設定を選択します。

    左目と右目の画像は、使用可能な垂直解像度の半分を使用して表示されます。

    上/下(フル)

    レンダリングしたビデオで 1 つのフレーム内に左目と右目の画像を重ねて含める場合は、この設定を選択します。

    左目と右目の画像は、垂直解像度をすべて使用して表示されます。

    アナグリフ方式(赤/シアン)

    アナグリフ方式(アンバー/青)

    アナグリフ方式(緑/マゼンタ)

    左目と右目の画像にカラー フィルタを使用することで、アナグリフ メガネを使用して、左目と右目の画像を分離できるようにします。

    代替線

    レンダリングしたビデオを代替線 3D モニタで表示する場合は、この設定を選択します。

    左目と右目の画像は、使用可能な垂直解像度の半分を使用してインタレースされます。

    チェッカーボード

    レンダリングしたビデオを DLP ベースの 3D モニタで表示する場合は、この設定を選択します。

    左目と右目の画像は、使用可能な水平解像度と垂直解像度の半分を使用して並べて表示されます。

    左のみ

    右のみ

    左目と右目の出力に対して別々にレンダリングを作成する場合は、[左のみ]または[右のみ]の設定を選択します。これらの設定は、出力形式に左目と右目で別々にレンダリングされたファイルが必要な場合に便利です。

    バッチ レンダリング スクリプトを使用すれば、プロセスを自動化できます。カスタム レンダリング テンプレートを 2 つ作成します。一方のテンプレートは[ステレオスコピック 3D モード]を[左のみ]に、もう一方は[右のみ]に設定します。次に、[ツール] > [スクリプトの作成] > [バッチ レンダリング]を選択して、形式を選択し、2 つのテンプレートのチェック ボックスをオンにし、保存先フォルダとファイル名を設定してから[OK]をクリックします。Vegas Pro がテンプレート名にファイル名を付加して、各ファイルをレンダリングします。

    ブレンド

    左目と右目の画像をブレンドする場合は、この設定を選択します。この設定は、イベントを調整する場合に便利です。

    差分

    垂直方向の調整を行って、垂直方向の相違を最低限に抑える場合は、この設定を選択します。

  8. 左目と右目の画像を入れ替える必要がある場合は、[左/右をスワップ]チェック ボックスをオンにします。右目の画像が最初に表示される代替線ディスプレイを使用する場合、緑とマゼンタのアナグリフ メガネを使用する場合、またはクロスアイ フリービュー 3D を作成する場合に、この設定は便利です。

  9. 画像の映り込みが発生する場合は、[クロストークのキャンセル]スライダをドラッグします。たとえば、左目で右目の画像が見える場合は、[クロストークのキャンセル]スライダを調整して補正します。

    プロジェクトの[ステレオスコピック 3D モード][サイド バイ サイド][トップ アンド ボトム][ライン バイ ライン][チェッカーボード]のいずれかに設定されている場合は、[フル解像度のレンダリング画質]ドロップダウン リストが[標準]または[最高]に設定されている場合にのみ、クロストークのキャンセルがアクティブになります。アナグリフ モードを使用している場合は、どの品質レベルでもクロストークのキャンセルはアクティブになります。

  10. 次の手順に従って、後で使用するためにテンプレートを保存します。

    1. [テンプレート]ボックスに、レンダリング テンプレートを識別するための名前を入力します。

    2. [テンプレートの保存]ボタン をクリックします。

    3. [OK]をクリックして、[名前を付けてレンダリング]ダイアログ ボックスに戻ります。

  11. [レンダリング]をクリックして、新しいテンプレートを使用してプロジェクトをレンダリングします。