追加でトラッキングするフィールドのコンタクト履歴への書き込み

追加でトラッキングするフィールドを作成して、ベース・コンタクト履歴テーブルに挿入することができます。例えば、処理テーブルからの処理コード、あるいはオファー属性を、追加でトラッキングするフィールドとしてコンタクト履歴に書き出すことができます。

ただし、ベース・コンタクト履歴に取得されるのはセル・メンバーシップであり、各ターゲット・セルまたは制御セルで書き込まれるのはオーディエンス ID ごとに 1 行であるため、追加でトラッキングするフィールドをオファーまたは処理データとともにベース・コンタクト履歴に挿入する場合、各ターゲット・セルまたは制御セルの最初の処理のみが書き出されるので注意してください。

セル 関連する制御セル セルに提供されるオファー
TargetCell1 ControlCell1 OfferA、OfferB
TargetCell2 ControlCell1 OfferC
ControlCell1 - -

リストされたオファーを TargetCell1 および TargetCell2 に割り当てるコンタクト・プロセスを含むフローチャートが (コンタクト履歴への書き込みを有効にして) 実稼働で実行されると、セル、提供されるオファー、および実行日時の組み合わせごとに 1 つの処理が作成されます。つまり、この例では以下の 6 つの処理が作成されます。

処理 処理コード
OfferA を受け取る TargetCell1 Tr001
OfferB を受け取る TargetCell1 Tr002
OfferA を受け取る ControlCell1 Tr003
OfferB を受け取る ControlCell1 Tr004
OfferC を受け取る TargetCell2 Tr005
OfferC を受け取る ControlCell1 Tr006

追加でトラッキングするフィールドとして処理コードをベース・コンタクト履歴に追加した場合、各セルの最初のターゲット処理または制御処理のみが書き出されます。したがってこの例では、各セルの最初の処理に対応する 3 つの行のみがベース・コンタクト履歴に書き込まれます。

セル 処理コード
TargetCell1 Tr001
ControlCell1 Tr003
TargetCell2 Tr005

この理由により、オファー・レベルの属性をベース・コンタクト履歴テーブルに取得することは、適切な方法でない場合があります。完全なコンタクト情報が、以下の場合にしか提供されないためです。

それ以外のインスタンスではすべて、最初の処理 (または制御処理) に関連付けられたデータのみが出力されます。代替手段としては、システム・テーブル UA_ContactHistory および UA_Treatment を結合することにより、データベース・ビューを使用してオファー・レベル情報をフラット化し、その情報にアクセスできるようにすることです。この情報を代替コンタクト履歴に出力することもできます。

注: 追加でトラッキングするフィールドとしてオファー属性の情報を出力する場合、詳細コンタクト履歴および代替コンタクト履歴では、処理ごとに 1 行ずつ (セルごとに 1 行ずつではなく) 書き込まれるため、完全な処理情報を表示できます